2011年1月27日撮影、北京にある大手スーパーマーケット・チェーン、家楽福中国(カルフール・チャイナ)の店前で。(FREDERIC J. BROWN/AFP via Getty Images)
中国の大手スーパーマーケット・チェーン店「カルフール(家楽福)」の存続危機は以前から取り沙汰されてきたが、北京市内のカルフール店だけでも、最近の2カ月以内で12店が、相次ぎ閉鎖したことがわかった。
カルフールは1958年創業。フランスにグループ本社をおくスーパーマーケットのチェーン店である。中国には1995年から進出し、縁起の良い漢字「家楽福」の名称で、北京・上海・天津・青島・広州・大連などの都市で店舗を展開してきた。
2008年3月、当時の仏大統領であったサルコジ氏が、いわゆる「チベット騒乱」を武力鎮圧した中国政府を非難すると、中国民衆による「カルフール不買運動」や各種の営業妨害、商品の持ち去り、店舗の破壊行為などが起こった。
同年5月12日に四川大地震が起きた。カルフールが義援金を贈ったことで、不買運動などはひとまず沈静化する。しかし、その後も中国メディアに煽られた民衆の「異様な行動」に直面し、ついに2019年6月、カルフールは家電量販店大手・蘇寧電器グループに中国の全店舗を売却し、中国市場から撤退した。
したがって、現在、中国にある「家楽福(カルフール)」は......
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北京のカルフール店舗が相次ぎ閉鎖 「無駄には消費しない消費者」の出現によるか?
最近2カ月間で、北京市内だけでも大手スーパー「カルフール」が12店閉鎖された。ゼロコロナ政策後の景気低迷による業績悪化が主な原因とされる。
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