みーばぁ整体室より: 体の謎とバトルの日々

みーばぁ整体室の現場では、病気や痛みや体の謎を解きつつ施術が進みます。謎が解けると施術も上手くいく。それが楽しいの。

永眠の訃報・・・片肺で生きてきた友へ

2012-09-02 | コラム

訃報が届きました。

小学時代に仲良しだった友の、ご主人からのお報せでした。

 

13年間の闘病生活。

非結核性抗酸菌症という病名のもと、友は病に翻弄され、

6年半前に、右肺を全摘出。

それ以来、片肺で生きてきた友でした。

4年前からは、一時も補助酸素を手放せない生活だった、と。

 

ほどほどに健康な人は、病の苦しさ辛さを知らない。

友に、何と声をかけたらいいのか分からない。

 

ある時、私は友に「頑張ってね」と手紙を書きました。

すると友から、すかさず、

「私は、『頑張る』という言葉が大嫌いです」

という返事が返ってきて、唖然としました。・・申し訳ないという思い。

 

ある時、末筆に「どうぞ、お元気で」と書きました。

すると友から、すかさず、

「私は元気になりたくない。早く死にたい。死にたい、死にたい」

という返事が返ってきました。

・・・・友に、手紙を書くのが辛くなりました。

 

ご主人からの訃報には、次のような文章がありました。

「妻は、皆様からの手紙に返事を書くことも、

 大きな励みになっていたようです」・・と。

 

これを読んで、私は、はじめて気がついたのでした。

友は、私の手紙(心)を拒否したのではなかったのだ、と。

友は、自分の思いを、ただ率直に訴えたかったのだ、と。

友は、心も体も、真底、辛かったのだ、と。

 

友が闘病生活に入ってから、

私が友を訪ねたのは、たったの一度きりでした。

遠方とは言え、もっとお訪ねすればよかった、と今にして悔やまれます。

 

友は、長く過酷な病から開放されて、

旅立っていきました。

天国への道を、晴れ晴れとした笑顔で、上っている途中でしょうか。

 

                    合 掌



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