交通事故に遭ったAさん(前回のブログ参照)が、2度目の来室。
事故から4日経ったAさんの前姿を見て、
Miz は、今日はどのような整体作業をすべきかが、分りました。
Aさんが2日前に「辛い」と言っていた眼の症状についてお訊ねすると~、
「右目は良くなりましたが、
左目が痛くて、閉じていたくなります。
午前中、眼科に行って調べてもらいましたが、
眼圧、視力、目の乾き(涙腺)、充血など、全て異常なしでした」
光を見ると、ムカムカ気持ち悪くなると言う症状は無くなったそうです。
「眼の他に、何か辛い症状は?」
「息が、深く吸えません。深呼吸すると、苦しい」
目については、次回に書きます。
今日は「息が深く吸えない。深呼吸すると苦しい」という症状。
この症状は、Aさんの衣服に現れているシワが物語っています。
胸の上のシワに注目
このシワ、ちょっと不自然だと思いませんか?
~~このシワは、
衝撃によって、胸の肋骨が上方に押し上げられ圧縮されていることを示しています。
~~だから、大きく息を吸うと、肋骨が広がらないので苦しい。
肋骨が均等に圧縮されている場合は、
CTスキャンでは変形として認識しにくいかもしれません。
胸の肋骨が、圧迫され硬縮するという変形は、Aさんのみならず、
多くの交通事故によく見られる胸部の変位です。
・・ハンドルを握った両手に、事故の衝撃がグワッとかかる。
思わず両手に力が入り、同時に胸筋にも強烈な力がかかる。
胸にかかった力が、胸の肋骨を変形させるのです。
Aさんの姿形(=着衣のシワ)を見ると、
腕から上の肋骨が押し上げられるているという変形が想像できます。
つまり、腕の上の方の肋骨が縮んだ分、
衣服の胸上に、横シワが寄ってしまうんですね。
肋骨の変形をもたらす事故の衝撃による余波は、
肋骨だけでなく、首の変形をもたらします。Aさんの場合は、
衝撃によって、顎(アゴ)が押し上げられたようです。
写真をよく見ると、アゴが上がっているのが分かりますか?
・・この顎(首)の角度変位は、いわゆる「頚椎捻挫」の一つで、
変位の影響は、おそらく頭蓋底の大後頭孔に影響をもたらすのではないかとMiz は考察しています。
また、Aさんの左肋骨がやや内方に片寄るという変形もありました。
~~そういえば、Aさんは、
「エアバックが左胸に当たった」と言ってましたが、、、
右から来た車からの衝撃で、Aさんの体が左へ振られ、エアバックが・・?
・・事故の力関係は、複雑ですね。
Miz 整体では、上に記した幾つかの変位を、連続的な一連の変位(=一連のつながりのある変位)として考え 、従って修整作業も連続的な一連の作業として行います。
さて、頸~肋骨の一連の修整がざっと終わったところで、
写真を撮り、Aさんの姿形を見比べてみました。
下は Before,After,の写真です。
もう一枚、座位での写真です。
衣服のシワと肋骨の関係、・・分かるでしょうか。
もう一つ、プロが見るのは、アゴの角度の変化です。
写真では顔が写っていませんが、アゴの角度が僅かに変化しているのが分かるでしょうか。 (・・パーフェクトな修整ではありませんが・・)
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「世界一受けたい授業」日テレ(土 7:56~)にチャンネルを合わせたら、
ネコ背を治す体操の授業をしていました。
この体操、もしかして、Aさんのように、
肋骨が硬縮している体をリセットするのに効果があるかな、と思い、
ご紹介します。
健康体操は、講師の先生の指導で行うべきですが(Miz は専門外なので}
おおよそのやり方を記すと、
手に力を入れずに、
右肩の後ろ(肩甲骨)を腰の方に向けてグイッと下げる。次に、
左肩の後ろ(肩甲骨)を腰の方に向けてグイッと下げる。
肩甲骨と腰は連動させて行う。
------ これを数回繰り返して行う。 一日3回程度行う。
この運動で、注意することは(from Miz )、
1 アゴを前に出さないこと。
2 腰を前に出さないこと(恥骨を前に出さない、お尻を後ろに引く)
3膝をゆるめて行うこと
4左右の土踏まずに、重心の意識を置くこと
上の注意を怠ると、逆効果をもたらす心配があります。
*この健康体操、いずれ、どこかの健康番組が採り上げるでしょうから、
その時、講師の先生の指導に従って行って下さい。
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