神に帰る生き方

せっかく生まれてきたのだから、心平安に生きていきたい!と思う。

神様の世界史 礼拝とムーサさん(平安あれ)

2024-12-20 15:05:56 | 中近東
皆さん、こんにちは。ファーティマ松本です。

前回は、預言者ムーサさん(モーゼス)とユダヤ人達が紅海を渡った日、すなわち
神様が彼らを助けた日<アシューラ>について書いてみました。

紅海を渡った、なーんて簡単に書いてしまいましたが、
実際の距離といったら、かなり、、、ですよね~。
それも後ろから、追手がすごい顔で追いかけてくるんでよお。
(すごい顔かどうかは分かりませんが、、、)
まさしく、命カラガラ、大変な逃亡であったと思います。

そんな彼らが紅海に着くと、海は元の状態に戻り、ファラオ軍隊は飲み込まれてしまいました。
ユダヤ人達は、まさしく眼の前で神様の偉大な援助と奇跡を目にしたわけですが、、、
さて、
そんなユダヤ人達は
神の偉大さにひれ伏し、感謝を忘れないような民族になったのでしょうか。

それが、、、、

結構、そうでもなかった、というのが面白い所であります。
預言者ムーサさん(モーゼス)は、このユダヤ人達に送られたユダヤ系の預言者さんなのですが、めちゃくちゃ大変な思いをした預言者としても有名です。
それは、こんな話からも伺えます。

話、、と言っても、これはイスラム教徒であったら超有名な話なので知っている方も多いと思いますが、、<史実>です。
本当に起きた事なのです。
でも、イスラム教徒でない人達にとっては、なんだそりゃってなってしまう様なお話かと思います。
ちょっとだけ簡単に説明させてください。

預言者ムハンマドさんは、マッカにいた頃、ものすごい迫害に遭っていました。
しかし、彼を守ってくれていた強力な助っ人がいました。
おじさんと奥さんのお二人です。
ある年に、二人が次々と亡くなってしまったのです。
その年は、悲しみの年と呼ばれています。
大切な人を二人も亡くし、悲しんでいた預言者さん(平安あれ)を、
なんと神様は、自分の所まで呼び寄せられたのです。

預言者さん(平安あれ)はある夜、天国に招待されるのですが、
天国って段階があるんですよね。
ランクと言っても良いかもしれません。
預言者さん(平安あれ)が招待されたランクは、かなりの上位で、最高位である天使ガブリールでさえも入ることが許されていない所でした。
そして、そこで神様は、預言者さんに礼拝の義務を与えられたのです。
今、私達イスラム教徒が一日に5回するあの礼拝が、この時正式に下された訳です。
礼拝は、神様から直接預言者さんに言い渡されたのですね。

今までは、神様からの伝言はすべて天使を介して行われて来ました。
クルアーンなどはその良い例で、一字一句すべて天使を介して預言者さんに伝えられました。
しかし、礼拝の定めだけは、わざわざ地球から天国まで連れて来られ、神様自らが伝えられたのでした。
それほど、礼拝の位置付けというのは高く、特別中の特別なものなんです。

なぜ、<悲しみの年>に、この礼拝の定めが下りたのか。
これには、いろいろな意味合いがあると思うのでうが、
<その一つ>
礼拝は、まさしく神様と人々を直接つなぐ物です。
キリスト教と違い、イスラム教は、もう直で、神様と対話をすることが可能です。
これが礼拝の凄さです。
多分、この時預言者さん(平安あれ)にとって、神様と直で話すことが本当に必要なことだったのかもしれませんね。

では、神様は預言者さん(平安あれ)に実際、なんと仰ったと思いますか。
なんと!!
「一日50回の礼拝をしましょう!」です!!!
なんと、なんと、最初は50回だった様ですよ。
50回って言ったら、本当に一日礼拝しかしないような日常です。

でも、預言者さんは「はい、分かりました。」と言って、今までいた最高レベルの場所から下りていきました。
しかし、階下へ行って見ると、なんとそこにいらしたのが、ムーサさん(平安あれ)でした。
ムーサさんは、「なんて言われたんだ?」とムハンマドさんに聞きました。
「礼拝を50回するように言われた。」と言うと
ムーサさんは、
「無理、無理、絶対無理。あなたの人々は、絶対にできないから。
 もう一度戻って、少し少なくしてもらった方がいい。」と助言をしたんです。
そこで、預言者さんは神様の元に戻り、少し回数を減らして下さいとお願いしました。
神様は「わかった、それでは、40回」と回数を減らしてくださりました。

ムハンマドさん(平安あれ)が下に行って、ムーサさんに40回になったと言うと
「無理、無理、絶対にあなたの人々はできないから、もっと少なくしてもらえ。」
と、またまた言いました。
仕方なく、またムハンマドさんは神様の元へ戻りました。

行くたびに、神様は数を少なくしてくださるのですが、ムーサさんは、まだ駄目だ、まだ駄目だと何度も何度もムハンマドさんを神様の元に戻らせました。
そして、最終的に一日5回にまで減ったのです。
しかし、ムーサさんは、それでも駄目だ多すぎる、人々は絶対にやれないぞと仰り、ムハンマドさん(平安あれ)に神様の所へ行って少なくしてもらえと助言しました。
ムーサさんの経験上、一日5回の礼拝なんて、絶対に無理、人々はやらないと思ったのでしょう。
それに対し、ムハンマドさん(平安あれ)は、
「私は、もう恥ずかしくて、これ以上お願いにはいけない。」と言いました。

実際、一日5回の礼拝って、大変ですよね。
私のように、ほぼ一日家にいる人間にとっては、全く大変ではありませんが、
日本や他の非イスラム教の国々で、
ましてや働いていたりなどしたら、大変だと思いますよお。
私も日本にいる時は、結構大変な感じがしてしまいます。
ちょっと(喜んで)ショッピング〜、とかお友達に会いに行ったりしたら、たちまち一日5回の礼拝が重くのしかかってきちゃいます。
気楽に礼拝を出来る場所がないんですよね。

しかし、ですよ。
神様はなんと!
「一日5回にまでに減らした礼拝をやったら、一日50回やったことにしよう!」
と仰ってくれました。
一日50回、最初の数ですね。
すごくないですか。
神様って本当に、とてつもなく寛大で、優しいですよね。
このように、天国への道を簡単に簡単にしてくれているんです。
ですから、頑張って礼拝をしなくっちゃ!って感じです。

今回こそ、紅海を渡った後のユダヤ人を書いてみたいと思っていたのですが、
いざ書き出してみると、どうも思っていた方向以外の方へ行ってしまうのが常でございます。
ということで、次回は何を書くかまだ未定でございます。
 
今日もお付き合いいただきましてありがとうございました。
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神様の世界史 神様がユダヤ人を救った日

2024-12-13 12:27:06 | 中近東
こんにちは、ファーティマ松本です。

前回は、自分側の行動がまずは先にあり、神様の援助はその後から来るよ!というお話をしました。
神様が預言者ムーサさん(平安あれ)に、杖で海を打てと命じられたのもこの為です。
まずは自分から何かをやりましょうって事ですね。
杖で海を打つなんて、かなり小さな行動です。
誰にでも出来ることだと思います。
なのに、その後に続く神様の援助の規模が、めちゃくちゃすごくないですか?
これは、まさしく神様の凄さの現れです。
神様からの後押しがあることを信じているムーサさんに見せてくれた神様の助けの偉大さ、すごいですよね。

今回は、紅海を渡った後のユダヤ人達の態度について書いていこうと思ったのですが、
一つ大事な事を書き忘れていたので、今回はそのことについて書いてみようと思います。
〜〜〜〜〜〜    〜〜〜〜〜〜〜  〜〜〜〜〜
預言者ムハンマドさん(平安あれ)は、メッカでの迫害が非常に耐え難い物になった為、メディーナに移住をしました。
その移住先であるメディーナには、そこそこの数のユダヤ人が住んでいました。
ある日、預言者さん(平安あれ)は、彼らが特定の日に断食をしていることに気付きます。
「どうしてあなた達は断食をしているのか?」と聞くと
ユダヤ人達は、「この日は神様が私達をファラオから救ってくれた日だから」と答えたそうです。
すると、預言者さん(平安あれ)は、周りの人々にこう言いました。
「我々は、彼らよりもムーサに近い。」
そして、次の年からこの日に断食をするようになりました。
もちろん、人々にも同じ様に断食をするように言い、ラマダーンの断食が正式に天から降りるまでの間は、この断食はほぼ義務的に行われていました。

さて、とても興味深い点がいくつかあります。
まず、、、
ムーサさん(平安あれ)は、ユダヤ人に送られたユダヤ系預言者ですよね。
にもかかわらず、ムハンマドさんは、私達の方があなた達ユダヤ人よりもムーサに近いと仰ったのです。
興味深いですよね。
なぜだと思いますか。

私達の頭で考えるイスラム教っていうのは、かなり狭まった感じがするんです。
イスラム教って言ったら、一日5回礼拝して、断食して、食べちゃいけない物がたくさんあって、着られる物も決まっていて、、、と普通の人はそう思うでしょう。
でも実際は、そんなに小さい世界ではなく、
どちらかと言うと、最初の人間であるアダムから始まって、今までお伝えしてきたすべての預言者さん達全員の教え。
人類の始まりから預言者さんムハンマドさん(平安あれ)の時代まで、すべて包括している教えです。
すべての預言者の教えとは、簡単に言ってしまえば
『神様が始まりで、その神様は唯一無二、その神様の教えに沿った生き方をする』
という教え。
これを<唯一神教>と言うと、ちょっと分かりやすくなるかと思います。
変にユダヤ教だの、キリスト教だのって分けるとスッキリしませんが、
唯一神教と一つに引っ括めて考えると、分かりやすくなりますよね。

じゃあ、メディーナにいたユダヤ人だって、その大きな教えの中の人達なんだから、
なんで、預言者さんは私達の方があなた達より近いと言ったのでしょう?
それは多分、彼らユダヤ人はその大きな枠の中から、ちょっとづつはみ出していってしまったからではないでしょうか。
唯一神教という大きな枠から出てしまっていた、、、、。
それはもしかしたら、唯一の神アッラーだけでなく、何かを同時に崇拝していたか、
または唯一神であるアッラーから言われていた教えを捻じ曲げたか、といったことが考えられます。
ですから、唯一神教という大きな教えから出ていない預言者ムハンマドさん(平安あれ)や、
彼の周りにいた人達は、ムーサさんに<近い>というわけです。

ということで、預言者さんはご自身もこの日には断食をしましたし、周りの人たちにも断食をするように助言しました。
ちなみに、この日をアシューラと言います。
そして面白いのが、、、
イスラム教徒はこのアシューラの日だけ断食をするのではないのです。
なんと、その前後の日も断食をするように教えられています。
なぜでしょう?
それは、ユダヤ人と同じにならない様にする為です。
あの、大きな枠からはみだしてしまった人達と同じような事をしない様に、
イスラム教徒は彼らと違う事をするのです。
このアシューラというのは、イスラム暦の1月10日なのですが、その前後つまり
1月の9,10,11日に断食をするのが良しとされています。
そしてこのアシューラの断食は、当時はほぼ義務でしたが、今は推奨という立ち位置です。
今日でも、多くのイスラム教徒は断食をして、この日に神様がムーサさんを大助けした事を思い出しています。

ちなみに、シーア派の人達に取って、このアシューラというのは、全く違う意味があります。
テレビで、自分の胸をなんだか鎖のような物で打ちまくっている人達を見た事ありませんか
あれ、最初私も全く分からなかったのですが、聞いてびっくり、知ってびっくりでした。

あの日は、彼らにとってとても大切なイマーンフセインさん(預言者さんのお孫さん)が殺された日なんですね。
その為、彼らはその日のあった事を忘れない様に、悲しみを表しているらしいのです。
そして彼らは、特に断食などはしないとの事です。

スンニ派も、シーア派も、全く同じ日に特別な事をしているというのは同じなのですが、
やっていること、そしてその裏にある歴史的事実、そして、その行動を行う意図というのが
全く違うんですよね。
スンニ派は、神様がムーサとユダヤ人をファラオからお救いになったことに感謝と威厳の気持ちを持ち、一方シーア派は、彼らにとって大切とされている人の殉教の日にその痛み、悲しみを忘れない様にしているという事です。

日本人の中でシーア派のイスラム教徒さんって、ものすごく少ないかと思いますが、
もし、このブログを読んでくださっている方にシーア派の方がいらっしゃって、
私の書いていることが間違ってると思われる方は、ご連絡ください。
次回のブログ記事で修正したいと思います。

次回から、ユダヤ人は救出された後に何をして、それに対し神様はどんな対応をされたのかを見ていきます。

今日もお付き合いいただきましてありがとうございました。
みなさまに神様からの祝福がたくさんありますように!

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神様の世界史 行動が状況を変える

2024-12-06 04:39:13 | 中近東
こんにちは、ファーティマ松本です。

前回は、神頼みばかりでなく、自分側の行動の大切さを書いてみました。
まずは自分が行動する、そのことにより神様からの後押しがあるという教えは、
イスラム教の中にたくさんあります。

例えば、こんな話があります。
預言者さん(平安あれ)は、いつも色々な事を手伝ってくれる一人の若者に
こうおっしゃいました。
ちなみに、その若者の名前はラビアといい、とてもとても貧しい人だったそうです。

預言者さん(平安あれ)は、「何か欲しい物はないか?」お聞きになりました。
まだ若いし、貧しいし、きっと結婚したいかも、と思われたのかもしれないですね。
それに対し、ラビアはこう言いました。
「私の願いは、あなたと天国で一緒にいられる事です。」
またまたちなみにですが、預言者さん(平安あれ)が神様にお願いをすれば、
それはもう!すっごい確率で叶ってしまうのです。
私がラビアさんの立場であったら、ここぞとばかりに車が欲しいだの、できたらトヨタがいいだの、プール付きの豪邸に、ついでにそこにはイケメンの庭師がいて欲しいとか、
そういった事を言ってしまいそうで、、コワイ。
なのに、なのに、ラビアさんたら、
「天国でご一緒にいられる事だけです。」と言うのですから、
私との差が凄すぎて、、、、辛〜い。

さあ、それに対し、預言者さん(平安あれ)は何と仰ったと思いますか?

ーーーーー
「それでは、たくさんサジダをするんだよ。」
とおっしゃいました。
サジダというのは、礼拝の際に額を地につける動作を言うのですが、つまり、
いっぱい礼拝しましょうね、ということです。

いっくら預言者さん(平安あれ)のお願いは受け入れられるからって、ラビアさんが何もしなかったら、やはりだめなわけです。
まずは自分から、なにかしろの行動を取る。
その行動というのは、大抵の場合自分一人でやる孤独な物でありますが、
イスラム教では、その行動の後ろには超強力な助っ人がいる事を教えてくれています。
それは、もちろん神様です。

クルアーンの中で、神様はこう仰っていましたよね。

「本当に、アッラーは人々の置かれている状況を変えない。
 人々が自らの状態を変えない限りは。」(クルアーン 13:11)
これはつまり、自分が一歩を踏み出しさえすれば、神様が状況を変えてくださる、ということ。

よく、「自分を信じろ。自分は必ず出来るんだって信じてがんばれ!」と
いった言葉を耳にしませんか。
とても心に刺さる言葉であると思うし、それで「よしやるぞっ」と思う気持ちも分かります。
しかし、私の様に自分にそんなに信頼を置けていない人間には、どちらかと言うと
「神様が後ろで後押ししてくれる、だから信じて頑張れ!」の方が
頑張れそうな気がします。
駄目そうだと思ったときも、
「いやいや、きっと大丈夫、だって神様が一緒にいてくれるんだから。」
と思えるんですよね。

神様からのお助けが必ずやって来る事を信じながら、まずは最初の一歩を踏み出す努力。
結構ここが一番ハードルの高い所かもしれませんが、
しかし、これさえやってしまえば、、、、
後は神様が、グググーっと後押しをしてくれると信じましょう。
その後押しに押されながら、努力を続けていけば、道は必ず開いて行くと思います。

『そういう感じで始めた私のユーチューブチャンネル *どうか登録お願いします*』
https://www.youtube.com/channel/UCZqdOph3TWRuMVA_2jnrIcw
(最近、ちょっとづつ登録者さんが増えてきていて、すっごく嬉しいです!)

それでは、次回から
ムーサさん(平安あれ)がユダヤ人達と紅海を渡った後の話をしていきたいと思います。
ここからが、かなり面白い話になっていきます。
なぜなら、ここからユダヤ人全般がどういう感じの人かが分かる様になって来るからです。
今までは、個々のユダヤ系の預言者さんに焦点が当てられていて、他のユダヤ人という全体像があまり見えていませんでした。
でも、ここからは違います。
ムーサさんが、彼の民であるユダヤ人とどんな会話をするか、、、、
本当に興味深いです。

いやー、早く詳細を書いていきたいと思うのですが、
続きはまた今度で、すみません。

今日もお付き合いいただきましてありがとうございました。
みなさまに神様からの祝福がたくさんありますように!
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神様の世界史 海が割れる前にやる事は?

2024-11-29 12:42:39 | 中近東
こんにちは、ファーティマ松本です。

前回は、ムーサ(モーゼス)を先頭にユダヤ人がエジプトから逃げるお話をしました。
ムーサさん(平安あれ)は、さすが神様に選ばれた預言者だけあって、後ろからファラオ軍が迫って来ても、動揺する事なくこう言いました。
「いや、いや、いや、絶対大丈夫だ。
 なんと言ったって、私の主は私とずっと一緒にいてくれるんだから。」

このブレない姿勢がすごいですよね。
どんな状況でも、絶対に大丈夫!
なぜなら、私の主がずっと一緒にいてくださるのだから、とフツーに言えるのが預言者さん達なのでしょう。
見習いたいものです。

では、今回はその後何が起きたのかを見ていきたいとおもいます。

クルアーンによるとこうです。
「われらはムーサーに、「あなたの杖で、海を叩け」と啓示した。
(彼がそう)すると、それ(海)は割れ、全ての割れた部分は、大きな山のようになった。」
(26:63)
この部分について、今日は少し考えてみたいと思います。

神様はムーサさんに、あなたの杖で海を叩け、とおっしゃいました。
これって、面白くないですか?
なぜなら、神様は何でも出来るお方なのですから、別にムーサさんが杖を使って海を叩かなくっても海を割ることなんて簡単だったはずです。

では、なぜ神様はムーサさんに杖と使って海を叩くよう命じたのでしょうか。
まず、考えられるのは、
私達サイドの行動の大切さ、です。
イスラム教では、この行動というのが非常に大切なんですよね。
ただ単に、神様にお願いをして、結果を待つという態度はだめなんです。
例えば、簡単な例になりますが、仕事がないという時、
神様に仕事を与えてくださいとお願いをすることはとても良い事です。
でも、その後、何もしないで家で寝ていてはだめですよね。
ある程度は、自分で探す努力というのをしないと。

クルアーンの中で、このような節があります。
「本当に、アッラーは人々の置かれている状況を変えない。人々が自らの状態を変えない限りは。」(クルアーン 13:11)

まずは動く、というのが大事なようですねえ。
ただ、頑張って行動、努力をするだけでなく、神様にもお願いをする。
そして、お願いをする時は、必ず神様からの援助があると信じることが大事です。

海を叩く様に命令された時、ムーサさんは、
「杖で海を叩いたからって何になるんだよ?」といった態度ではありませんでした。
自分の頭の中では、何だそりゃって思うような事でも
「私は、神様を信じる、神様の言う事を信じる、神様がやれっていった事はやる。
 そして必ずわが主がこの困難からお救いくださる。」
といった対応を取りました。
そんなムーサさんに、神様はものすごい援助を与えられましたよね。
(いやー、援助の形が人間の想像を遥か彼方に超えてますけれど。)

預言者ムハンマドさん(平安あれ)は次のように言われました。
「もしあなた方がアッラーを真に信頼しているのであれば、アッラーは鳥を養うようにあなた方を養われるだろう。鳥は朝に空腹で巣を出て行き、夕方には満腹で戻ってくる。」

鳥って、今日食べ物が見つけられるかどうか分からなくても、毎日ちゃんと巣を出て餌を探しにいきます。
鳥が毎朝巣を出て餌を探すように、私たちも人生の中で自分の目的を達成するためには、やはり行動を起こさないといけません。
何しろ行動をしていくことが、アッラーの恩恵を受けるための鍵となるからです。
もちろん、行動するだけではよろしくなく、
アッラーの援助がある、という確信を持ちながら、自分にできる事をし続けるという姿勢が大事です。
鳥が、どこに餌があるのか分からない状態でも飛び立つように、私たちも未来がどうなるか分からない中でも信頼を持ち、一歩を踏み出す勇気を持ちたいものです。

「アッラーが必要なものを与えてくださる」と信じて巣を出る(努力する)ことが、人生の成功への第一歩。
しかし、その結果は神様にお任せしてしまうのが良いと思います。
自分サイドで出来るのは、行動と努力だけ。
神様に結果を委ねる事によって、心の平安を得ることができる様になると思います。

ちなみにですが、マリア様がイエスをお産みになる時、神様はなんとお告げになられたかご存知でしょうか?

「またナツメヤシの幹を、あなたの方に揺り動かせ。
 新鮮な熟したナツメヤシの実が落ちてこよう。」(クルアーン19−25)

これ、マリアさんがお腹が大きくて、陣痛に苦しんでいる時ですよ!!
そんな時でも、ナツメヤシの幹を揺り動かせと仰ったんですねえ。
まあ、ガンガン幹を揺らしまくれってわけではないでしょう。
ちょっと、ちょっとで良いんです。
少し自分で何かやりましょう、といった感じだと思います。
マリアさんが少し触った位の感じかどうか分かりませんが、神様はナツメヤシの実をたくさんお与えになられました。
また、また、ちなみにですが、ナツメ(デーツ)って妊婦さんにとても良い食材らしいですよ!
栄養価が高いだけでなく、陣痛を和らげたり、出産を楽にしてくれる効果があるそうです。
すごいですね。

神様からの命令が、自分の中で?といった物でも信じてやる。
そして、自分の現状を変えたかったら、まずは自分から行動を起こす。
最後に、行動をしながら必ず神様の援助が来ると信じることが大切であるということを
今回は書いてみました。


今日もお付き合いいただきましてありがとうございました。
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神様の世界史 エジプト脱出

2024-11-22 04:11:02 | 中近東
こんにちは、ファーティマ松本です。

前回は、ユダヤ系預言者であるヤーコーブさんとユーセフさんのすごいお許しについて書いてみました。
ユダヤ系、ユダヤ系ってよく書いてしまいますが、
これはただ単にユダヤとアラブの歴史に焦点を当てたいが為で、本当であったら別にユダヤ系だろうと、アラブ系だろうと、どっちでもいいのです。
預言者と呼ばれる方は、ユダヤ系、アラブ系以外にもたくさんいらっしゃいました。
もちろん日本人にも、ちゃんと預言者はいらっしゃいました。
(どんなお方だったのでしょうね。)
私達イスラム教徒は、そんなすべての預言者さん達を愛し、尊敬する様に教わっています。
それに対し、ユダヤ人はイエス・キリストを認めていないし、キリスト教徒達(ユダヤ人もですが)はムハンマドさん(平安あれ)を認めていません。
イスラム教では、有り難いことにユダヤ系アラブ系関係なく、すべての預言者さんを認め尊敬し、愛する事ができるので嬉しい限りです。

それでは、今回はエジプトに行った後、奴隷になってしまったユダヤ人について書いていこうと思います。
彼らは何世代にも渡って、奴隷として生きていました。
エジプト王が取った政策というのは、かなり恐ろしい物で、ユダヤ人の間に生まれた子供の中、
男の子だけを殺すというものがあったのです。
ただ、全部の男の子を殺してしまっては働き手がなくなってしまいますから、一年起きにしていたそうです。
今年産まれた男の子は全員殺し、次の年に産まれた男の子は生かしておくといった感じですね。
そうやって、男の数をコントロールして政権に楯突かない様にしていたのでしょう。

さて、ユダヤ人を救う為に選ばれた預言者であるムーサさん(モーゼス)は、なんと
男の子を殺す年に産まれてしまいました。
お母さんはもちろんユダヤ人、奴隷の立場にあった人です。

ムーサさんのお話というのは、クルアーンの中にいっぱい出てきます。
なんと、ムーサさんはクルアーンの登場数が、ダントツ一位のお方です。
彼のお話はどれも教訓がたくさん詰まっているので、ご紹介したいのですが、、、、。
今はユダヤとアラブの歴史に焦点を当てたいので、
ちょっとスキップしてしまう事をお許しください。
もし、ご興味がある方がいらっしゃいましたら、コメント欄で教えてください。
(ユーチューブの乗り。)

一点だけ、ちょっとこれだけは外せないというお話を今回はしたいと思います。
モーゼスといえば、海が割れる話が有名ですよね。
日本ではこの事について、ちょっとふざけた感じで話される人が多いし、作り話だと信じている人も多いと思います。
でも、そういう感じで話されてしまうと、、ちょっと悲しいです。
なぜなら、これは作り話ではないし、ここには大きな教訓がたくさん隠れているからなんです。

では、クルアーンを片手に、何が起きたのか見て行きましょう。
クルアーンの26章に詩人たち章という章があります。
それによると、ムーサさん率いるユダヤ人一行は、日が明ける前に逃げ出したようです。
そして、エジプト王(ファールン)は日の出の時に、奴隷たちが逃げ出したのを見つけ追いかけて来たそうです。
『両者が互いに姿が見える様になると、ムーサーの仲間は言った。
 「私達は絶対に、追いつかれてしまうぞ。」
 彼(ムーサ)は言った。
 「いや、決してそんな事はない。本当に私の主は私と共におられる。
 すぐにお導きがあるであろう。」』(26: 61〜62)

当時のエジプトと言ったら、世界レベルでも相当発展していた国です。
そんな国の軍隊が総勢で追いかけて来ていたとしたら、、、怖いですよねえ。
相手はきっと馬に乗っているでしょうし、こっちは足を使っているわけですから、
もう絶対に捕まっちゃうっていうユダヤ人達の気持ちは、ハラハラドキドキだったことでしょう。
プラス、眼の前は紅海ですからね。
行くも地獄、戻るも地獄といった状況です。

しかし、それに対し、預言者ムーサ(平安あれ)はこう言ったそうです。
「いや、いや、いや、絶対大丈夫だ。
 なんと言ったって、私の主は私とずっと一緒にいてくれるんだから。」

このお言葉について、考えてみましょう。
まずは、やはりこのブレない姿勢。
預言者さんはどの方も、神様を信じる気持ちと、神様に頼る気持ちが傑出しています。
何があっても、どんな状況でも、絶対に大丈夫!
絶対に大丈夫、なぜなら、私の主がずっと一緒にいてくださるのだから、と
フツーに言えます。

すごくないですか?

どの預言者さんも、途轍もなく辛い人生を送られましたが、きっとこの精神で乗り越えて来られたのではないでしょうか。
「絶対に大丈夫、神様が一緒におられる。」

実際に、神様が一緒にいてくれれば、もうそれで良いと思いませんか。
神様は、何でもできて、何でも分かってくれていて、その上ものすごくお優しいのですから、
もう十分すぎる位、十分です。
ただ、私は常にハラハラドキドキしていて、なかなかそんなレベルに達せないのが残念です。

ムーサさん(平安あれ)のお話は、次回に続きます。

今日もお付き合いいただきましてありがとうございました。
みなさまに神様からの祝福がたくさんありますように!
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