神に帰る生き方

せっかく生まれてきたのだから、心平安に生きていきたい!と思う。

神様の世界史16 邪悪なジンについて

2022-06-25 20:24:01 | イスラム教
今週も、先週に引き続き
”ジン”について、書いていきたいと思います。


ジンには彼らの領域というのがあり、大抵の場合、人間とは大した関わりを持たず自分たちの生活を送っています。
ただジンには色々なタイプのジンがいるので、人間にちょっかいを出してくるちょっと困ったタイプのジンがいるのも確かです。

悪さをするジンは、トイレのような汚い場所や廃墟など、私達があまり喜んで行きたくない所にいます。
日本のトイレは大抵どこでもきれいなので助かりますが、
海外では国によっては恐ろしく汚いトイレが結構ありますよねえ。
そんな場所では、悪いジン達がさぞかし大喜びしているのではないでしょうか。
悪いジンを呼び込まないためにも、家の掃除というのは結構大切です。
よく運気アップのために”トイレ掃除”をしましょうと言われますが、あながち嘘ではないのかもしれません。

このような困ったジンが、人間に取り憑いたり、人間を病気にさせたりします。
今まで穏やかだった人が、豹変して恐ろしい人物になったとしたら、ジンに取り憑かれてしまった可能性大です。
また、病院で説明できないような症状が出た場合も、ジンの影響がなきにしもあらずです。
ただ、そのようなことはそんなには頻繁に起こらないので、恐れるには至りませんが、
ジンに取り憑かれないようにする為のポイント、というのが幾つかありますのでご紹介しましょう。


まずは、神様を意識した生活を送ること。
いつも神様に見られていることを意識し、悪い事は極力避けるべきです。
そして、神様からたくさんの良いものを与えらくれていることに、感謝をしていることが大事です。

次に、清潔を保つ。
自分の身体は当然ですが、部屋や特にトイレは常にきれいにしておいた方がいいでしょう。

最後に、あまり一人でいるのも良くないようです。
よく人間は人と関わって生きていく存在だと言われますが、
やはり色々な面で孤立してしまうのは、あまり良くないようですね。

神を崇拝しない悪いジンの行いは、邪悪そのもので、そのような邪悪なジンを悪魔と呼びます。
悪魔とは、ジンだけでなく人間にも適用される言葉ですが、その意味する所は
「行いが邪悪で、人々を正しい道から遠ざける者」を指します。
全ての人間が邪悪な悪魔でないのと同様に、全てのジンが悪魔というのでないことは特筆しておかねばなりません。

前述の通り、神様はジンに力や速さといった特性をお与えになりましたが、
人間には知性という特性を与えてくれました。

知性。
これが人間を人間にたらしめる特性のようですね。
神様が私達に与えてくれた大事な特性です。
何しろ、この特性ゆえに、神様はほかのどの創造物よりも人間をお好みになられているようです。

その為、とあるジンが人間に対し、嫉妬するようになりました。

『あなたは(神は)この者(人間)を重視されます。』(17-62)

これが悪魔の始まりです。
(このことについては、アダムの章でまた詳しく。)

悪魔と化してしまったジン達は、兎に角悔しくて悔しくてしょうがないらしいです。
「力もあって、光のスピードで動ける俺らよりも、どうして人間の方が好まれるんだ?ちきしょう!」
といった感じでしょうか。
ですから、どうしても人間を屈服させたい。
ジンに対し、ひれ伏させたい。
ジンの言うことを聞くようにさせたい、と思っているわけです。
そして、できるだけ多くの人間を地獄へ連れていきたいと目論んでいます。
そのために、いろいろな策を講じています。
実に厄介な存在です。

悪魔化したジンは、人間の心に囁きかけます。
「大丈夫、これくらいのこと、みんなやってるよ。」
「大丈夫、誰も見てないよ。」
「こんなの必要悪だよ。」
などなど、ですね。
それに対し、天使は私達に良いことをするよう囁きかけるそうです。

特に夜寝る前、天使達は私達にこう囁きます。
「夜を良きように終わらせなさい。」
良きようにとは、心身共に清めることであったり、
神様の事を思い出し、感謝をすることであったり、
またはクルアーンを少し読むことであったり、を意味します。

私達が寝ている時というのは、私達の魂は身体から離れる時なんですね。
一種の死んだ状態になるということです。
起きたと同時に、魂はまた身体に戻ってきますが、そのまま魂が帰ってこないで本当に死んでしまう人もいます。
ですから、万が一にも魂が戻らなかった時を想定し、できるだけ良い状態で寝るようにするのがいいわけです。

良い状態とは、決して素敵なパジャマで眠ったり、気持ちのいい寝具を使うことではありません。
そうではなく、
神様にいいぞお、と言ってもらえるような状態を指します。
身体を清めること。
神様を想うこと。
クルアーンを読んで、神様のお言葉を理解しようとすること。
これらは全て、神様に良しと言ってもらえる行いですから、
天使達がそうしろ、そうしろ、と言ってくれているわけです。

それに反し、悪魔はそんなことはやってはいけないと囁きます。
「夜を悪しきに終わらせろ。」
これが悪魔の囁きです。
なんだかまるで、アニメの世界のようですが、これが私達の日常の実態なのです。

ジンについては、来週も続きます。

次回は、なんと黒魔術についてです。
どうぞお楽しみに。

今日もお付き合いいただきましてありがとうございました。
みなさまに神様からの祝福がたくさんありますように!

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神様の世界史 ジンという創造物について

2022-06-17 14:36:29 | イスラム教
最近,ツイッターで
「パキスタンマンゴーが美味しい」といったツイートをよく見かけます。
サウジアラビアには、色々な国からマンゴーが届いているのですが、
パキスタンマンゴーって、あまり食べたことがないんですよねー。
でも、
近くのお店でものすごい格安のお値段で売られていたので、買ってみました。
驚きの一キロ約120円です。
安くないですか?
インドのマンゴーなんて、一キロ1000円くらいするのもあるっていうのに。
格安すぎでしょ。
こんなにサウジでお安いのだったら、本国パキスタンではいくらなんでしょう?
(ご存じの方いらっしゃいましたら、教えてください!)

そして、肝心のお味の方ですが、
これまた、びっくりのお味!
「おいしいー!」
イヤ、ホント、こんなに美味しかったんですね。
知らなかったー。
と、いうことで、
次の日に、大量買いしたのは、言うまでもないでしょう。

こんにちは、ファーティマ松本です。

前回は、読者さんのコメントにお答えしましたが、
今週は、一件もコメントがなかったので(涙)
静かに、神様の世界史に戻らせていただきます。

(本文スタート!)

天使に続いて神様のお創りになったものに、ジンと呼ばれる存在があります。
このジンも天使と同様、正確にいつ創られたのかは分かりません、
しかし、こちらも人間よりもっと早い段階で創造されていたのは確かです。

ジンという言葉の語源は、隠れたもの又は、何か覆われたもの、とのこと。
ですから、ジンというのも天使と同様に、私達が目で見ることはできない存在です。

神様は、煙のない火からジンを創ったとおっしゃっています。
『また火の炎からジンを創られた』(55:15)

面白いことに、ジンには天使や人間と違って、決まった型というのがありません。
つまり、どんな形にでもなれるらしく、時に犬や蛇のような動物の姿になって、私達の前に現れることもあります。
また、人間の形になることもでき、私たちと会話をしたりなんてこともアリなのだそうです。

ジンにはまた、性別があり、結婚もすれば子供も産むとのこと。
人間のように食べたり、飲んだり、寝たりといった行為もします。
寿命は人間よりもはるかに長く、1000年以上は軽く生きられるそうです。

ジンは人間よりも力があり、動きも非常に速く、光の速さで動くことができます。
ただジンと一言で言っても、人間と同様に個々の違いがかなりあって
ものすごく速く動けるジンもいれば、そうでもないジンもいるようです。
また、ものすごく強いジンもいれば、そんなでもないジンもいます。
そして、ジンの間にも上下関係があり、他のジンをこき使うジンもいれば、使われる側のジンもいるそうです。
宗教に関心があるジンもいれば、そうでないジンもいるし、何か特別な宗教を持つジンもいるようです。

「私達の中には、正しい者もいるが、そうではない者もいて、様々な道に従っている。』(ジン章11)

他にも、人間と変わらない特徴の一つに、自由意志があることが挙げられます。
彼らには、私達同様に選択権が与えられています。
何かをしなければならない時に、それをやらないこともできるし、進んでやることもできます。
結婚してもいいし、しなくてもいい。
離婚もしていいし、しなくれもいい。
同様に、神様を崇拝し、定められた決まりを守って生きていくこともできるし、
そうしなくてもいいのです。

ということはすなわち、ジン達も最後の審判において、生前の行いを問われる運命にあるということです。
自分の意思に基づいて行った数々の行いが、良かったことなのか悪かったことなのか。
どれだけ神様を意識した生活を送ったか。
どれだけ悪事を避け、良い行いをしたかなどが見られます。
そして最終的に、天国へ行くのか地獄への行くかが決められます。
私達人間と全く同じです。

この点が、ジンと人間が、天使と大きく異なる点でしょう。
天使は100%神様の定めに従いますし、自由意志というのがないので、審判の日に裁判かけられることはありません。

さあ、そうとあれば、私達同様ジンにも人生を正しく生きていくための道標というのが必要になってきます。
死んだ後(来世で)地獄へ入らないようにするための、ガイドラインというものですね。

私達人間には、神様からの伝言集である聖典(クルアーン)がありますし、
神様はたくさんの預言者達をガイド役として遣わしてくれました。
そのおかげで、何をすれば良い人生が送れ、どうすれば来世では天国へ行けるのがはっきりとされています。
では、ジン達にはそのような聖典や預言者はいるのでしょうか。

答えは、彼らには専用の聖典や預言者というものはなく、
私達人間に与えられた聖典と預言者をシェアーしているということです。

クルアーンに「ジン章」と呼ばれる章があります。
その章によると、クルアーンを聞いたジンがモスリム(イスラム教徒)になったとあります。

『一団のジンが(クルアーン)を聞いて言った。
 「私たちは本当に驚くべき読誦を聞いた。
  正しい道への導きである。
  だから私たちは信仰し、主に何者も配さない。」:
(72:1、2)

クルアーンを聞いて、帰依したジンがいるわけですね。
また預言者についても
神様ははっきりと預言者ムハンマドさんは全ての民族と、ジンに遣わされた預言者であると教えてくれています。

『われは只万有への慈悲として、あなたを遣わしただけである。』
[21:107].

前述のように、自らの意思でクルアーンに示された正しい道を歩もうとするジンが、ジンのモスリム(イスラム教徒)です。
反対に神様を拝まず、神様の定めなんてクソ食らえといったタイプのジンが、
ジンのノンモスリム(非イスラム教徒)というわけです。
ジンにも信者と非信者がいると、先ほどの『ジン章』にも、ちゃんと記されています

『私たちの中には(アッラー)に服従、帰依する者もあり、また正道から逸れる者もいる。
服従、帰依した者は正しい道に志向を定める。
だが、正道から逸れる者は、地獄の薪となろう。』(ジン章14,15)

来週に続きます。

今日もお付き合いいただきましてありがとうございました。
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コメントにお答えします

2022-06-10 20:37:45 | イスラム教
こんにちは、ファーティマ松本です。

今週は、メルマガ経由の読者の方々からいくつかコメントをいただきましたので、
それに対する私の考えを、皆様方とシェアーさせていただきたいと思います。


まず、第一番目のコメント。

私が書いた記事をご家族、友人等に送りたいけど構いませんか、ということでした。
有難いですよね。
私が、書いたこの拙い記事を、ご両親、ご兄弟、ご友人に送って読んでもらいたいだなんて
はっきり言って
「うっそー!」
といった感じ(語彙力少な目)で、とても嬉しかったです。
多分、著作権などを気にされて、私に確認のメールをくださったのではないかと思います。
いやー!
著作権なんて、このメルマガにありませんので、
好きな所に、好きな様にドンドン送ってくださって大丈夫です、ご安心ください。
または、
こちらのメルマガに登録をしていただけると、毎週ちゃんと届くようになりますので
もし、メールアドレスが分かる相手でありましたら、登録しちゃてみてください。
解除は、いつでもできますからね。
登録、解除は、こちらから。

「神に帰る生き方」の配信停止はこちら
⇒ https://www.mag2.com/m/0001680690.html?l=lvo1761737


続いて、コメント第2番目。

こちらは、以前はクリスチャンだったという女性からのコメントです。
現在は、イスラム教徒でいらっしゃいます。
前回のメルマガの中で、
罪を犯さない天使達のお祈りは叶いやすい。
また、私達がついつい犯してしまう罪のせいで、願いが叶い憎くなる、
という点についてのコメントでした。

彼女によりますと、
「神様は罪人に寄り添い、罪人の祈りこそ聞かれる。」と思っていらっしゃったとのこと。
なぜなら、
罪のない人間なんて一人もいないのだから、ということでした。

聖書にこう書かれてあるそうです。

イエスは、姦淫の罪を犯した女の人を石を持って追い詰める人達に、
「あなた方の中で、罪のない者だけがこの女に石を投げなさい。」
とおっしゃいました。
しかし結局、誰も石を投げられなかった。


ありがとうございます、
読者の方からのメッセージほど嬉しいものはありません。
これからも、ドシドシいろんなメッセージを送ってください。

それでは、ここから私の見解を書いていきます。
もし、
「お前、それ間違ってるぞー!何考えてるんだ、おらー!」
という貴重なご意見、ご指摘等ありましたら、このメルマガに返信してくださいませませ。


まずは、「罪のない人間なんて一人もいない」という点から行きましょう。
これは、預言者ムハンマドさん(平安あれ)も同じことをおっしゃっていますね。

「アダムの全ての子供は、罪人である。
 そして、その罪人の中で最も良い者は、悔い改める者である。」

アダムの子供というのは、もちろん私達の事です。
そして、その子供達(私達)全員が、罪人なんだそうです。
そりゃ、そうです。
自分の事を見てれば、そんな事言われなくったって分かります。
いやー、ダメだ、ダメだと言いながら、ダメな事をやってしまったり、
やめよう、やめようと思いながら、やってしまったり、、、、しちゃいますもんね

しかし、これはもう至極当然な事なのです。
なぜなら、神様は人間をそのようにお創りになったのですから。

神様の言うことを忠実に守り、なおかつ常に神様を賛美し、
きれいな心を持ち続けることが出来るのは、天使だけです。
なぜなら、神様は、天使をそういう風にお創りになったのですから。

しかし、人間は違います。
そうは創られていないんです。
ですから、罪を犯してしまうのは、もう仕方のない事なんです。
完璧な人なんて、どこを探してもいません。

誰だって、たまには、嘘をついてしまう事だってあるでしょう?
たまには、意味不明な事で怒りまくってしまう事だってあるでしょう。
妬み、恨み、憎しみ、なんていうネガティブな感情に負けてしまう事だって多々あるはずです。

ですから、罪を犯してしまう事っていうのは、、、、、悪い事ではありますが、
それは、マーマーしょうがない事でもあるんです。
ただ、問題は、
人間は、そういう風に罪をついつい犯してしまう生き物なんだ、
と、それに胡坐をかいて何もしない事だと思います。

悪い事をしてしまった、、、、
だから
悔悟して改める、二度と同じ過ちは犯さないと決める。
もし、また同じことをやってしまったら、、、
また、悔い改める。
そしてもう同じ過ちはしないと決める。
転んだら、また立ち上がればいいのです。

マラソン大会を、想像してみてください。
よーいドンで、走り始めゴールを目指して、頑張るわけですよね。
この時、どうせ転ぶように創られているんだからと
転んだまま起き上がらない人と、
転んでも、転んでも、またすくっと立ち上がって走り続ける人とでは、
どちらが、応援している人達の心に響くでしょうか。
もちろん、後者ですよね。
  
それは、神様視点でも同じでしょう。
罪を犯して、そのままの人と、そこから立ち上がり
また、神の元へと戻っていく人とは、同じではないはずです。

神様は、クルアーンの中で、
『奮闘努力しろ』とおっしゃいます。
つまり、頑張れ!と、いうわけですね。
この頑張れ!には、
良い事をたくさんしましょう、という頑張りと
転ばないようにしよう、悪事に手を染めないしよう、とする頑張りと、
そして、
転んでも立ち上がりましょう、という頑張りがあるのではないかと思います。


では、ここで
大きな失敗をしてしまった、とある預言者さんのお話を紹介しましょう。


昔昔、
まだ、預言者ムハンマドさん(平安あれ)が産まれるずーっとずーっと昔に
一人の預言者さんがいらっしゃいました。
お名前をユーネスさん(平安あれ)といいました。

彼は、神様から啓示された教えを、自分の人々に伝えました。
しかし、人々は、全く彼の言うことに耳を傾けません。
彼は、それにもめげることなく何年も、何年も、説き続けました。
しかし、ある時彼は、いくら言っても耳を傾けない人々に嫌気がさし、
とうとう、自分の町から離れる事に決めたのです。

しかし、預言者と選ばれた人というのは、
勝手に、自分に課せられた任務を放棄して、人々から離れてはいけないことになっています。
つまり、彼は、神様の決まりを破ってしまったわけです。
道中、(詳しい事は割愛しますが)彼は船から落とされ、結果、クジラに飲み込まれてしまいます。
クジラは、彼を飲み込み海の奥深くに潜ってしまいました。
海の奥深く、なおかつクジラのお腹の中という全く光が届かない所で、
彼はこう言いました。

「あなた以外に崇拝に値する神をいらっしゃらない。
 あなたに讃えあれ。
 本当に、私は、罪深い者でありました。」

彼がそう言うと、クジラは海の上に戻り
彼を陸上に吐き出しました。
クジラに吐き出された彼は、また自分の町に向かいました。
預言者の使命を果たすために。
そして、町に戻った彼は、信じられない光景を目にします。
なんと、
彼の町の人々が、神様の存在を信じ、神を崇拝するようになっていたのです。


預言者という選ばれた立派な人でさえも、神の決まりに反することをしてしまいます。
天使であったら、そんなことは絶対にしないでしょう。
でも、人間ですからね。
ある程度は、仕方がない事なのです。

しかし、このユーネスさん(平安あれ)は、過ちを認め、それを悔い改めました。
それを神様は、「よし、いいぞ」とみてくださったのでしょう。
その為
彼の過ちを許し、その上、人々が全員、彼の教えに従うというプレゼントまでくれました。

神様は、過ちを認め、悔い改める人が大好きです。
だから、そんな人たちに対し、神様からの御赦しとお助けと祝福がたくさんあるのは当たり前です。


預言者さん(平安あれ)は、こんなことをおっしゃいました。

「もし、あなた方が罪を犯さないのであれば、アッラーはあなた方の存在を無きものにする。
 そして、代わりに、罪を犯しその罪を悔悟する人間を置くであろう。
 そしてその後、アッラーは彼らの罪を御赦しになる。」

ハイ、ハイ、出てきましたね。
罪を犯し、悔悟する人間。
神様には、アルガッフールという御名前があるように、
御赦しになることが大好きなのです。

クルアーンの中にも
『またかれらが御赦しを請うている間は,処罰されなかった。』
(8:33)
と、あります。

「お許しを請うている間は、、、」
じゃあ、
悔悟せず、反省もせず、二度と同じような事はしないようにしよう!
なーんてことを思わない人は、どうなんでしょうか。

謝っている限りは、懲罰はない、つまり、
、、、謝らず、悔い改めなかったら、、、、
懲罰がある、、、ということです。
怖いですねえ。

実際、あのユーネスさんも
もし、悔い改めなかったら、最後の審判が始まるまで、クジラの腹の中にいさせたであろう、と神様は
おっしゃいました。

このように、神様は、罪人が好きなのではありません。
罪を犯しても、それに赦しを求め、自分を改めていく人間が好きなのです。


ですから、
罪人の祈りこそ聞くという点は、あんまりイスラム的な考えでは
ないかなあと、私は思うのですが、どうでしょうか。

では、
どーんな人のお願いが聞き入れてもらえるのかについて、
ちょこっと考えてみたいと思います。

結構、いろいろなタイプの人の願いが叶いやすいんですよね~。
例えば、親の子供に対するお願いとか、
断食中の人のお願いとか
雨が降っている時のお願い、とか、
色々あります。
さすが、優しい神様は、範囲をかなり広げてくれている感じです。

その広い範囲の中に、どんな人でも絶対に入れるぞっという
超簡単、超おすすめなカテゴリーがあるので、ご紹介しましょう。
それは、
旅人のお願いです。

旅、、、まあ、旅行です。
行きますよね~?
あ、でもコロナ云々で、旅行もあまり行けませんかね?
一泊二日で、近くの温泉旅行でも構いません。
イヤ、もう、日帰りでもいいです。
とにかく、ちょっと家から離れることを”旅”としましょう。
そんな旅人の願いは、叶いやすいそうですよ。


預言者さん(平安あれ)はこうお話してくれました。
「長距離を旅する男がいた。彼は埃まみれで髪は乱れていた。
 その男は両手を空高く掲げ「おお我が主よ!」と叫んだ。
 しかし、彼の食べ物、飲み物、衣服はハラーム(禁止されたもの)で、
 禁止された生計で暮らしていた。
 彼の願いがどうして受け入れられようか?」

ん、んんんん?
「受け入れられないってあるじゃねえかよお! クソがー!」
と、思ってしまったそこのあなた!
チ、違うんです。
(どうでもいいけど、読者さんの台詞がさっきからスゴ過ぎ!どんな読者?)

普通であったら、上記のような人のお願いは受け入れてもらえるはずなんです。(汗)
なぜなら、
その1:長い距離を旅し、すっかり疲れ切っている状況でのお祈り。
その2:手を空に掲げながらのお願い。
その3:神様のことを「我が主よ」と呼びながらのお祈り。

こんだけ良い条件が揃っているにもかかわらず、残念な人になってしまっているのは、
その人が禁止されたものを飲食しまくり、着ている洋服が超ヤバく、
ついでに生計もアカン(どんな仕事してるんだろ?)ということらしいです。

つまり
神様にお願いを聞いてもらいたかったら、
やはり神様の言うことも聞かないと、、、っていうことですね。
普段はやりたい放題、好き放題に生きていて、困った時だけ「助けてください」っていうのは、
もちろん”あり”だとは思いますけど、、基本推奨されないようですねえ。

神様はこうおっしゃっています。

『かれが我に祈るときは、その嘆願の祈りに応える。
 それで我の(呼びかけ)に答えさせ、我を信仰させなさい。』
(クルアーン2:186)

ア~、こちらにはちゃんと
”祈りに答える”ってありますね。(ホッ)
でも、そのすぐ後にはこう続きます。

「われの(呼びかけ)に答えさせろ。」

これは、神様サイドは、ちゃんと願いを叶えてあげるから、
あなたたちも私の言うことを聞きましょう。
ということです。
やはり、、、
神様の言うことは聞かなきゃ、ですよね。
ただ、
神様の言うことを聞いて、得をするのは、私達であって、
決して神様ではないことを強調しておきます。

最後に、神様からのお言葉をもう一つご紹介しましょう!

『我がしもべは、課せられた宗教的義務を行うことにより我に近づきより愛されるようになる。
 そして、我がしもべは義務以外の良い行いを行うことにより一層我に近づき、我はその者を愛するようになろう。
 私が彼を愛するようになると、私は彼の聞く耳となり、彼の見る眼になり、彼の打つ手になり、彼の歩く足となる。
 彼に願い事があれば、私は必ず叶え、彼が避難所を求めれば必ずそれを用意してやるだろう。』

「彼に願いごとがあれば、必ず叶え、、」
とあります。 必ず、ですよ!
だから、
神様にお願い(ドゥアー)し、それを絶対に叶えてもらいたいのであれば、
”上記のことをすればいい”わけです。
義務の宗教行事、それとそれ以上の良い行い。

これはちょっと、レベルが高く、
なかなか全ての人が入れるカテゴリーではありませんが、
その中に入ろうと努力をすることは、誰でもできるはずです。

ちょっと、私も頑張ってみましょうかね。

今日もお付き合いいただきましてありがとうございました。
みなさまに神様からの祝福がたくさんありますように!

コメント、なんでも構いません。
ドシドシ、送ってください。

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レビューが、少しづつ増えてきています。
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究極!天使のお祈り活用方法

2022-06-04 02:34:14 | イスラム教
今週は、読者さんからのご質問がありませんでしたので、
いつも通りにメルマガをスタートします。

こんにちは、ファーティマ松本です。

前回まで、天使についていろいろな事を書いてきました。
今回は、復習を兼ねながら、このトピックを終わりにしようと思います。


既に述べましましたように、天使というのは常に神様をたたえている存在です。
そして、神様を讃えている人間のことも大好きなようです。
神様の話をしている人々や、神様のことを賛美している人々を見つけると、
すぐさま駆けつけてきて、彼らのために罪の赦しを願ってくれるそうです。

天使の祈りというのは、非常に受け入れられやすいのです。
なぜなら、
天使達は、神様に背いたり、悪いことをしませんからね。
神様が、すぐに応えてくださるわけです。

やっぱり、やる事をちゃんとやっていたり、
やってはいけないとされている事をしない者の願いっていうのは、
神様もすぐに応えてくださるのでしょう。
人間でもやはり、罪深い人の祈りよりも、
神を畏れ真摯に善行に励む人のお祈りの方が、受け入れやすいようです。

どうしても、
罪とか、神様の意向に反する行いというのは、神様と私達のお祈りの間に立ちはだかってしまいます。
もちろん、
罪深い人の祈りが、全く受け入れられないかというと決してそういうことはないのでしょうが、
出来るだけ少ないに越したことはないでしょう。

では、そんな天使達に、確実に祈ってもらう方法があります。
それは、

『誰かのために祈ること。』

私達が他の誰かのために祈っている時、そのすぐ隣で天使さんが
「あなたのその祈りが受け入れられますように。
 そして、あなたにも同じことがありますように。」
と祈ってくれます。

例えば、
「誰々さんが幸せになりますように」と祈ると、天使は
「その人が幸せになりますように。そしてあなたも幸せになりますように。」
と祈ってくれます。

そして、繰り返しになりますが、
天使達のこのような祈りというのは、神様に受け入れられる可能性”大”なのです。
ですから、自分に良いことを望むのであれば、
周りの人、世界中の多くの人のためにたくさんお祈りをすると良いと思います。

特に、
誰か知っている人に、何か良い事が起きた時、
その人の為に”祈る”という行動を習慣化することをお勧めします。

どういうことか?

例えば、誰かが昇進した、とか
誰かの子供が有名校に入ったなんて話を聞くと、ついつい
「あー、いいなあ。」と思ってしまう事ってありますよねえ?
(ない? ウソー!)
普通、、、、、ありますよねー。

でも、その羨ましいなあとか、いいなあ等と思った瞬間に
「あの人に、もっとたくさんの良い事がありますように。」とか
「あの人のお子さんに、たくさんの祝福がありますように。」などと、
祈ってあげることを習慣化してしまうのです。

そうすることによって、
妬みや、あるいは憎しみ(?)のようなネガティブな感情を味わらなくても良くなります。
(どうして憎しみ?)


「私、超リッチな人と結婚するの。」と言われたら
「この人がより一層豊かになりますように。」と心の中で祈ってみましょう。

「うちの息子が東大に受かったの。」
「この人と、息子さんにこれからもたくさんの良い事があるように。」と
心の中で、直ぐ様祈りましょう。

なーーんで、うちの息子は馬鹿なんだとか、
どうして私は、リッチマンと結婚できなかったんだ、などと考える必要はありません。

何も考えず
「この人にもっといい事があるように。」と祈る習慣をつけちゃいましょう。

なぜなら、、、

はい、そうですね。

そうすれば、天使さんが
「あなたにも、同じようにたくさんの良い事がありますように。」と
祈ってくれちゃうからです。

有難い事ですよね。

世界中の人達が、こんな態度で
お互いの事を祈りあうようになってくれたら、争いなんて どう頑張っても起きるはずがないでしょう。

私達は、今天国に住んでいるわけではありません。
現世という、この世に住んでいるのです。
そうであれば、完璧に良い状態を常に持ち続けることは不可能です。
絶対に、何かしらの嫌な事があるのが、普通です。

そんな現世において、
他者の辛さが軽くなりますように、
良い事がたくさん増えますようにと祈れば、、、、、

そうです、周りの人も、そして、もちろん自分自身も
とーってもハッピーになれるとは思いませんか。

人の為に、祈って祈って祈って、祈り続けることが出来るようになりますように。

今日もお付き合いいただきましてありがとうございました。
みなさまに神様からの祝福がたくさんありますように!


次回は、神様の次の創造物に移りたいと思います。

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レビューが、少しづつ増えてきています。
レビューを書いてくださった方々、本当にありがとうございました。

どんなレビューがあるのか少し紹介!
「会話形式なので分かりやすい」
「イスラム教徒が何を考えるのか分かるようになるので、
 イスラム教徒と交流がある人におすすめ。」
そして、究極
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私も、このレビューを見て、涙が出ましたよ!(涙、涙)


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