こんにちは、ファーティマ松本です。
前回は、自分側の行動がまずは先にあり、神様の援助はその後から来るよ!というお話をしました。
神様が預言者ムーサさん(平安あれ)に、杖で海を打てと命じられたのもこの為です。
まずは自分から何かをやりましょうって事ですね。
杖で海を打つなんて、かなり小さな行動です。
誰にでも出来ることだと思います。
なのに、その後に続く神様の援助の規模が、めちゃくちゃすごくないですか?
これは、まさしく神様の凄さの現れです。
神様からの後押しがあることを信じているムーサさんに見せてくれた神様の助けの偉大さ、すごいですよね。
今回は、紅海を渡った後のユダヤ人達の態度について書いていこうと思ったのですが、
一つ大事な事を書き忘れていたので、今回はそのことについて書いてみようと思います。
〜〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜
預言者ムハンマドさん(平安あれ)は、メッカでの迫害が非常に耐え難い物になった為、メディーナに移住をしました。
その移住先であるメディーナには、そこそこの数のユダヤ人が住んでいました。
ある日、預言者さん(平安あれ)は、彼らが特定の日に断食をしていることに気付きます。
「どうしてあなた達は断食をしているのか?」と聞くと
ユダヤ人達は、「この日は神様が私達をファラオから救ってくれた日だから」と答えたそうです。
すると、預言者さん(平安あれ)は、周りの人々にこう言いました。
「我々は、彼らよりもムーサに近い。」
そして、次の年からこの日に断食をするようになりました。
もちろん、人々にも同じ様に断食をするように言い、ラマダーンの断食が正式に天から降りるまでの間は、この断食はほぼ義務的に行われていました。
さて、とても興味深い点がいくつかあります。
まず、、、
ムーサさん(平安あれ)は、ユダヤ人に送られたユダヤ系預言者ですよね。
にもかかわらず、ムハンマドさんは、私達の方があなた達ユダヤ人よりもムーサに近いと仰ったのです。
興味深いですよね。
なぜだと思いますか。
私達の頭で考えるイスラム教っていうのは、かなり狭まった感じがするんです。
イスラム教って言ったら、一日5回礼拝して、断食して、食べちゃいけない物がたくさんあって、着られる物も決まっていて、、、と普通の人はそう思うでしょう。
でも実際は、そんなに小さい世界ではなく、
どちらかと言うと、最初の人間であるアダムから始まって、今までお伝えしてきたすべての預言者さん達全員の教え。
人類の始まりから預言者さんムハンマドさん(平安あれ)の時代まで、すべて包括している教えです。
すべての預言者の教えとは、簡単に言ってしまえば
『神様が始まりで、その神様は唯一無二、その神様の教えに沿った生き方をする』
という教え。
これを<唯一神教>と言うと、ちょっと分かりやすくなるかと思います。
変にユダヤ教だの、キリスト教だのって分けるとスッキリしませんが、
唯一神教と一つに引っ括めて考えると、分かりやすくなりますよね。
じゃあ、メディーナにいたユダヤ人だって、その大きな教えの中の人達なんだから、
なんで、預言者さんは私達の方があなた達より近いと言ったのでしょう?
それは多分、彼らユダヤ人はその大きな枠の中から、ちょっとづつはみ出していってしまったからではないでしょうか。
唯一神教という大きな枠から出てしまっていた、、、、。
それはもしかしたら、唯一の神アッラーだけでなく、何かを同時に崇拝していたか、
または唯一神であるアッラーから言われていた教えを捻じ曲げたか、といったことが考えられます。
ですから、唯一神教という大きな教えから出ていない預言者ムハンマドさん(平安あれ)や、
彼の周りにいた人達は、ムーサさんに<近い>というわけです。
ということで、預言者さんはご自身もこの日には断食をしましたし、周りの人たちにも断食をするように助言しました。
ちなみに、この日をアシューラと言います。
そして面白いのが、、、
イスラム教徒はこのアシューラの日だけ断食をするのではないのです。
なんと、その前後の日も断食をするように教えられています。
なぜでしょう?
それは、ユダヤ人と同じにならない様にする為です。
あの、大きな枠からはみだしてしまった人達と同じような事をしない様に、
イスラム教徒は彼らと違う事をするのです。
このアシューラというのは、イスラム暦の1月10日なのですが、その前後つまり
1月の9,10,11日に断食をするのが良しとされています。
そしてこのアシューラの断食は、当時はほぼ義務でしたが、今は推奨という立ち位置です。
今日でも、多くのイスラム教徒は断食をして、この日に神様がムーサさんを大助けした事を思い出しています。
ちなみに、シーア派の人達に取って、このアシューラというのは、全く違う意味があります。
テレビで、自分の胸をなんだか鎖のような物で打ちまくっている人達を見た事ありませんか
あれ、最初私も全く分からなかったのですが、聞いてびっくり、知ってびっくりでした。
あの日は、彼らにとってとても大切なイマーンフセインさん(預言者さんのお孫さん)が殺された日なんですね。
その為、彼らはその日のあった事を忘れない様に、悲しみを表しているらしいのです。
そして彼らは、特に断食などはしないとの事です。
スンニ派も、シーア派も、全く同じ日に特別な事をしているというのは同じなのですが、
やっていること、そしてその裏にある歴史的事実、そして、その行動を行う意図というのが
全く違うんですよね。
スンニ派は、神様がムーサとユダヤ人をファラオからお救いになったことに感謝と威厳の気持ちを持ち、一方シーア派は、彼らにとって大切とされている人の殉教の日にその痛み、悲しみを忘れない様にしているという事です。
日本人の中でシーア派のイスラム教徒さんって、ものすごく少ないかと思いますが、
もし、このブログを読んでくださっている方にシーア派の方がいらっしゃって、
私の書いていることが間違ってると思われる方は、ご連絡ください。
次回のブログ記事で修正したいと思います。
次回から、ユダヤ人は救出された後に何をして、それに対し神様はどんな対応をされたのかを見ていきます。
今日もお付き合いいただきましてありがとうございました。
みなさまに神様からの祝福がたくさんありますように!
=========================
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生きる気力を失っていた樹里の前に現れたのは、
サウジアラビアからの研修生、アハメッド。
アハメッドと同じ職場で働くうちに、樹里は今までとは
全く違う考え方というのがあることを知る。
幸せとは、
成功とは、
お金とは、
そして、イスラム教とは?
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「我々は、彼らよりもムーサに近い。」
そして、次の年からこの日に断食をするようになりました。
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まず、、、
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にもかかわらず、ムハンマドさんは、私達の方があなた達ユダヤ人よりもムーサに近いと仰ったのです。
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