神に帰る生き方

せっかく生まれてきたのだから、心平安に生きていきたい!と思う。

神様の世界史 ユダヤ系預言者の始まり

2024-09-27 03:17:17 | イスラム教
こんにちは、ファーティマ松本です。

前回の要約です。

イブラーヒームさん(平安あれ)の 次男が、イスハークさん(平安あれ)でした。
そしてその息子が、ヤーコーブさん(平安あれ)。
ヤーコーブさんのもう一つのお名前がイスラエルであり、
彼には、12人の子供がいた。
ということを書いてみました。

ヤーコーブさんは、ユダヤ人の始祖であるイスハークさんの息子でありますから、
まさしく『ユダヤ系預言者』の始まりです。

ユダヤ人預言者というのは、自身がユダヤ人で、ユダヤの民に送られた人であります。
しばらくは、このユダヤ系の預言者さん達に焦点を当てて行きますが、
最終的には、現代のイスラエル、パレスチナ問題にまでたどり着ければ、と思っております。

では、
ヤーコーブさんでありますが、彼にはたくさんの子供がいましたが、
その中に、ユーセフ(英名:ジョセフ)という息子がいました。
彼も大きくなってから、預言者に選ばれる方であります。
このユーセフさん(平安あれ)は、なんと、なんと、全人類に与えられる美の半分を
与えられたと言われていまして、、、
つまり
めっちゃくっちゃ、ハンサムだったのです。
今現在、イケメンと呼ばれている俳優さんやら歌手達が何千、何万という単位で
かかって来ようとも、びくともしません。
反対に、やられちゃいます。

ただ、ユーセフさんは預言者に選ばれたくらいの方ですから、
見かけだけでなく、行いも、心の中も、立派な立派な人でありました。
そのせいでしょう、今でもアラブ社会にはこのユーセフという名前をつける人は
たくさんいます。
うちの息子のお友達にもいますし、主人の甥っ子にも一人います。
かなりよくあるお名前の一つです。

何度も言うようですが、
このユーセフさん、バリバリのユダヤ人です。
ユダヤの民に送られた、ユダヤ人預言者です。
それでも、
イスラム社会では、ものすごく尊敬されています。
クルアーンの中には、ユーセフ章という章もあるぐらいです。
そのユーセフ章のおかげで、私達はユーセフさんだけでなく、
お父さんのヤーコーブさんの人生もよーくわかるようになっているんです。

さあ、このユーセフさん(平安あれ)は、小さい頃から
超可愛いし、とっても良い子だった為、お父さんのヤーコーブさんは、
とてもかわいがっていた様です。
もちろん、ユーセフだけをかわいがって、他の子どもたちは無視、育児放棄とか
ソーンなことはなかったはずです。
なぜなら、そういうのって、イスラム的に良くないことですからね。
でも、
子供っていうのは、なんか感じてしまうのでしょう。
他の兄弟達は、ユーセフがお父さんのお気に入りであることに腹を立ててしまうんです。
ちなみに、ユーセフともう一人の息子さんだけは、お母さんが違います。
異母兄弟ですね。
もう一人の息子さんの名前は、英名ベンジャミンというようです。


で、結局ユーセフを他の兄弟は、殺そうと企むのです。

いや、、、

ちょっと、誰かがお父さんのお気に入りだからって、

殺そうと思うって、、、

どういうこと?

この12人の子供たちって、お父さんは預言者だし、
おじいちゃんも預言者だし、ひいおじいちゃんも預言者だし、
すっごい系統のご家庭に生まれたのに

えっ、、、、殺しちゃうの?

ユダヤ系の人々には、どうも、すぐに殺すという感覚があるのかなと思ってしまうのですが

この続きはまた次回ということで。

ユーセフさんの話をするのは、お父さんのヤーコーブさんの凄さを
ご紹介したいがためです。

ユーセフさんも、とてもすごい人なのですが、お父さんのヤーコーブさんも
びっくりするくらいすごい人です。
このユダヤ系列の預言者さん達の、凄さというのを
どうしてもお伝えしたいと思っています。

それでは。

今日もお付き合いいただきましてありがとうございました。
みなさまに神様からの祝福がたくさんありますように!

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神様の世界史 イブラヒームさんの息子達

2024-09-21 02:18:46 | 中近東
こんにちは、ファーティマ松本です。

前回の要約。

預言者イブラヒームさん(平安あれ)は、
神様への従順さ、忍耐強さなど、私達が見習うべき要素を数多く持ち合わせている。
現代でも非常に尊敬されている。
神様のお友達、と呼ばれるほどの人であった。
にも関わらず、長い間子供に恵まれなかった。
奥さん(サーラ)が、
「自分はもう歳を取りすぎてしまったから自分の女中と結婚したらどうか」と
イブラヒームさんに提案した。

という様なことを書いてみました。
今回は、その続きです。

さて、奥さんの提案もあって、イブラヒームさんは、ハージャという人と結婚しました。
この二人の間に生まれたのが、イスマーイール、英語名イシュマイールです。
アラブ人の始祖と言われているお方ですね。
このイスマーイールさんですが、
本当に泣けるお話がたくさんありまして、、、。
もちろん、ただ泣けるというだけではなく、私達にとって学びや気づき等々
とても勉強になるメッセージがたくさん入っているお話がたくさんあるんです。
しかしながら
今回は残念ながら、それを全部飛ばして、もう一人の息子さんに焦点を当ててみようと思います。

待望の第一子イスマーイールが生まれると、
しばらくして、ナント今度はサーラに子供ができます。
既に高齢であり、ずーっと不妊であったサーラに、赤ちゃんができたんです!
すごくないですか?
いや~
神様にとっては、不可能なことなんて何もない!というのがこれ一つ見ただけでもわかりますね。
そうして生まれたのが、イスハーク、英名イッサクです。
こちらがユダヤ人の始祖であります。
イスマーイールとイスハークは、つまり異母兄弟でイスマーイールがお兄ちゃんということですね。

このお二人ナント、二人揃って預言者でありました。
お父さんが偉大な預言者で、息子二人も預言者。
なんだか、すごい御家庭ですね。

でも、預言者って結局何なの?って思いませんか。

預言者というのは、、、、

神様に選ばれた人達のことで、
周りの人達に神様からのメッセージを伝える、という役割を担っていました。
「こういうことをしたほうがいいよ」、とか
「こういうことはやめなきゃだめだ」、とか。
そして
「立派に生きたら、来世で素晴らしい生活が約束されているよ」 と励まし、
「でもちゃんと生きないと、死んでから来世で地獄に入ってしまうからね。」
と忠告もした人達のことです。

人類の歴史には、有名無名問わずたくさんの預言者がいて、世界のあちこちで活躍していました。
そして、イスラム教においては、そんな預言者さんをすべて尊敬することが教えられています。
それも、一人一人に優劣をつけたり、区別したりすることなしに、です。
クルアーンの中でも、何箇所にも渡って繰り返し教えられています。
例えば、
バカラ章136節
「言え、
『われわれはアッラーを信じ、われわれに下されたもの、イブラーヒーム、
 イスマーイール、イスハーク、ヤアクーブおよび諸部族に下されたもの、
 ムーサーとイーサーに授けられたもの、
 また彼らの主から預言者たちに授けられたものを信じる。
 われわれは彼らの誰をも区別しない。
 われわれは、かれに服従する者である。』」

イスラム教の預言者というと、ムハンマドさん(平安あれ)だけと思われがちですが、
それは違います。
人類の始まりのアダムさんから、最後の預言者ムハンマドさんまで、
すべての預言者と彼らに与えられたメッセージのすべてを信じるのです。
ここがイスラム教が、ユダヤ教やキリスト教と大きく違うところの一つですね。

では、では、弟のイスハークさんですが、
お兄さんのイスマーイールさんと違い、
あまり伝承されているお話がないんですよね。
お兄さんの方は、たくさんありすぎて書こうと思ったら一年だって
書いていられるくらいなんですけど。
(ちょっと誇張し過ぎかな?)
ですから、イスハークさんが実際、何をされたのかはっきりとは良く分かりません。
しかし、しかし、面白いことに
このイスハークさんの息子さんには、もう!たくさんのお話があります。
そのイスハークの息子さん、お名前はヤーコーブといいます。
英語名は、ジェイコブです。
この方、ナント、ナント、別の名前もありまして

それが、、、

イスラエル、なんです。

どっかで聞いたことあるような名前ですねー。

イスラエルって、個人の名前だったんですね。
そして、このヤーコーブには、12人の子供がいたんです。
12?
ユダヤの12氏族?
なんか聞いたことあるような言葉がまた出て来ましたね。

ということで、また次回に続きます。


今日もお付き合いいただきましてありがとうございました。
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神様の世界史 預言者イブラヒーム

2024-09-13 11:25:22 | イスラム教
こんにちは、ファーティマ松本です。

前回まで二回に渡り、現代史におけるユダヤ人とイスラム教徒の関係を書いてみました。
今回は、100年前とか、そんな生易しい昔のお話ではありません。
紀元前?
まあ、まあ、紀元前、、であることはありますが、
もっともっとスゴイ歴史にまでさかのぼっちゃいます。
創世記のアダムとイブにまで行ってしまうくらいの昔の話になります。
しかしながら、
今回ご紹介するお方って
イスラム社会においては、そーんなに遠い昔の人って感じがしないんですよね。
一日5回行う毎日の礼拝でも、このお方のお名前を口にせずして終わることはできませんし、
自分の子供にこの方の名前を付ける人も未だにとても多いんです。
プラス、
あの方は、こんなことをおっしゃった、とか
あんなことをされた、などなど
もう、しょっちゅう名前が出てくるものですから、
なんか昨日まで生きていらしたので?と思ってしまうくらい身近な存在です。

はい、
今回ご紹介しますのは、預言者イブラヒーム“英名アブラハム“さん(平安あれ)です。
物凄くむか~しに産まれたお方でありますが、前述のようにイスラム社会では
とても尊敬され、見習うべき存在として人々の心の中に生き続けています。

さて、この預言者イブラヒームさんでありますが、
ユダヤ人とアラブ人を知るうえで、もうなくてはならない存在であります。
というのも、
イブラヒームさんには、二人の息子さんがいたのですが、
そのお二人がそれぞれ、アラブ人の始祖、ユダヤ人の始祖であるからです。

詳しく見ていきましょう。
と言っても
彼の人生を詳しく書いていくと一年位かかってしまうので、
今回は、そこは省いていきます。

しかし、外していけない点として、挙げておかないといけないことがあります。
それは、
このイブラーヒームさん(平安あれ)は、
神様からの試練というか、テストにすべて合格した人なんです。
ものすごい信仰心、忍耐力、従順さ、
神様に愛される要素をすべて兼ね備えた人で、
*神様のお友達*とまで呼ばれている人なんです。
びっくりする位、神様に愛された人だったのです。

さて、さて
そんなイブラヒームさん(平安あれ)ですが
随分と長い間、子供に恵まれませんでした。
奥さん(サーラ)と共に、忍耐強く子供が授かるように祈っていましたが、
サーラさん自身が、
「自分はもう歳を取ってしまったので子供は無理だから、私の女中と結婚してはどうか」
と提案するくらい、お互い歳をとってしまった様です。

ここでちょっとポイントです。
神様にものすごく愛されたイブラヒームさんのような人でも
子供ができなかった、つまり欲するものが中々手に入らなかった、わけですよね。
彼の周りを見れば、子供なんて欲しいって思う前に授かってしまう人だって
たくさんいたことでしょうに。
なんでもできる神様であったら、
大好きなイブラーヒームさんに、欲するものをすぐに与えることができるのに。

なぜでしょう?

色々考えられますが、まず第一に、、、

私達人間というのは、どうも近視的に物事を見てしまいがちで、
今、なんとかならないか、
今、あれがこうなって欲しいんだ
今、今、今って思いがちですよね。 
私なんて、いつもそれですから。

しかし、神様視点で見ると
それは *今* ではない、ということがたくさんあります。
実際、イブラヒームさんも後々、子供を得られるのですが、
私達の「今、今、今ほしい!」と思う気持ちと
神様から見て、一番良い時期というのには、ズレがある様です。
私達にとって、最善の時に最善の物を与えてくださるのが、
何でも知っていて寛大で、なおかつ慈悲深い神様だと思うんですよね。
 
だから、いつか私の願いは叶う!
最善の時が来たら、必ず願いは叶えられる!と信じ
イブラヒームさんのように祈り続けるべきだと思います。
また、優しい神様は、私達が願った物以上の物を与えられる可能性も大ですから、
お祈りの凄さを過小評価しないようにしていきましょう。

ですから、
パレスチナの人々に対する祈りをずーっと、ずーっと続けていきたいと思います。
彼らの毎日の生活が良くなるように。
彼らの人生、現世が良くなるように。
彼らの来世が完璧な物になるように、と。

続いて、
欲する物がすぐに手に入らない、という点についての他の考え方です。
この世は、自分の欲する物を手に入れるためにあるのではない。
もし、この人生がそのような物であったなら、
神様に愛されていたイブラヒームさんや、モハンメッドさん(平安あれ)には
ありとあらゆる素晴らしい物が与えられていたことでしょう。
でも、
彼らの人生は、困難に次ぐ困難、試練に次ぐ試練。
ホっと一息ついている暇もなかったであろうくらい、毎日が厳しい状況でありました。
それはやはり、この人生というのは
ゆっくり、のんびりストレスフリーで、欲しい物すべて手にいれるために創られてはいないから
だと思います。
そういった楽しい生活は、来世で天国に入った人たちに用意されています。

この人生というのは、神様を知り、その神様に近づくためにあるわけです。
ですから、日々のストレスや、困難というのは、神様に近づくためにあるのです。
大変だから神様に助けを求める、辛いから神様に話しかける、というように。
(私達を懲らしめるためにあるのではないのです。)

また、困難や試練というのは、人を強くします。
預言者ムハンマドさんは、こうおっしゃいました。
「強い信者は、弱い信者よりもアッラーに愛される。
 しかし両者ともに善がある。」
 
ここでいう強い信者というのは、身体的に強いだけでなく、
精神面や信仰心の強さも含まれています。
他にも、金銭面での強さとか、技術力の強さとか、他にも色々とあると思いますが、
とにかく、この世で生きて行くには、
いろいろな面で強さを発揮できたほうがいいではないですか。
そのほうが、多くの人の助けにもなれますしね。

かなりイブラヒームさんのお話から外れてしまいましたが、
ポイントは、
イブラヒームさんの二人の息子たちが、それぞれ
アラブの始祖、とユダヤの始祖である、ということ。
そして、イブラヒームさんは長いこと子供に恵まれなかった。
欲する物がすぐに手に入らなかった。
でも、それは神様に愛されていないからというわけではなく、
この人生というのは、そのようなシステムで創られていないから。
この世では、神様を知り、その神様に近づいて行くことが大事。
最後に、
願いは、いつか叶う可能性が大いにあるので、
諦めず、願い続けることが大事。

次回に続きます。

今日もお付き合いいただきましてありがとうございました。
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神様の世界史 第二次世界大戦 ユダヤ人救出 第2弾

2024-09-06 09:26:15 | 中近東
こんにちは、ファーティマ松本です。

今回も前回に引き続き、第二次世界大戦中のユダヤ人救出について書いていこうと思います。

第二次世界大戦中、たくさんのイスラム教徒がユダヤ人を救ったんだよ、ということは前回お話しました。
しかし、世界中の多くの人はそのことをほとんど知らないと思うんですよね。
(私もその一人でした。先頭切ってました。)

しかし、
今回お伝えする話は、本にもなっているし、映画にもなったそうなので、
もしかしたら、私が思っている以上に、たくさんの人に知られている話かも知れません。

アマゾンで日本語の本もありました。
『パリのモスク ユダヤ人を助けたイスラム教徒』
というタイトルです。
ご興味のある方は、 ぜひ読んでみてください。
そして、感想など教えていただけると嬉しいです。
こういった本や映画など、もっともっと世に出てもらいたいものですよね。

では、当時何が起きたのか見ていきましょう。
今回の舞台は、パリです。
つい最近まで、オリンピックで盛り上がっていた場所ですね。
(日本人選手の皆様、お疲れさまでした!)

さて、フランスというのは、
第二次世界大戦中、ドイツに占領されてしまいました。
当然、占領者であるナチスドイツは、フランスにまでユダヤ人を探しにやって来るわけです。
そして、捕まえたユダヤ人を強制収容所に連れて行き、結局は、、。

しかし、その非人間的な行動に立ち上がったのが、
パリグランドモスクのトップにいた人だったんです。
彼の名前は、シ カッドウルさん。
アルジェリア出身の人でした。

彼は、モスクにたくさんのユダヤ人を住まわせました。
大人は地下に、子供達は地上のお部屋に住まわせた様です。
モスクに入りきれない人達は、他のイスラム教徒の家に住まわせたりもしました。
その上、ユダヤ人達に偽の証明書を発行し、
「この人は、イスラム教徒である。」とし、
ナチスの目を誤魔化しました。

もちろん、ナチスはモスクにユダヤ人が隠れていないかと調べに来ましたが、
その度に、秘密のベルなどを使って、地下にいるユダヤ人に「隠れるように」と知らせていたそうです。
カッドウルさんも、何度かナチスに尋問されることがあったようですが、
彼はユダヤ人を囲い続け、偽の証明書を発行し続けました。

また、モスクにトンネルを造り、そこから安全な場所へとユダヤ人を移動させたりといった事もあったそうです。

このような方法で、彼はたくさんの罪のないユダヤ人を助けました。
物凄く立派な人です。

続いて、
フランスに統治されていたモロッコにおいても、
たくさんのユダヤ人が、イスラム教徒たちによって命を助けられました。

ナチの占領下にあったフランスは、はるばるモロッコにまでやって来ました。
そして
「モロッコにいるユダヤ人のリストを出せ、その人達を全員引き渡せ」
と迫りました。
当時モロッコには250000人ものユダヤ人がいたそうです。
それに対し、モロッコの王様は、ここにはユダヤ人はいない。
全員モロッコ人のイスラム教徒であるとし、ユダヤ人を引き渡せなかったそうです。
彼は、一国の上に立つリーダーとして、
「モロッコにいるユダヤ人は、私の管理下にある。
 そして、彼らを迫害から守ることは私の義務である。」
とおっしゃったそうです。
ユダヤ人を守る事が神から与えられて責務であると、自覚されていたようです。

いやー、本当スゴイですよね。
人の上に立つ、というのはただ偉そうにしてればいいというわけではないし、
ましてや自分の私利私欲のために動いてはいけないというのは、
小学生だって分かる事です。
でも、実際に自分の国民を守るために、占領国に歯向かっていくというのは簡単な事ではなかったはず。
凄いですねえ。

「格好良すぎ!。!」
と、私のような語彙力のない、ふざけた者の目からはそう見えてしまいますが、
神様の目には、彼らはどう映っているのでしょう。

クルアーンの中にこうあります。

『誰であれ、人を殺したか、または地上に退廃を広めたという訳でもないのに、
 人ひとりの命を奪った者は、あたかも全人類を殺したのと同様である。
 また、一人の命を生かした者は、あたかも全人類を生かしたようなものである。』
(5章32節)

ここでの ”一人の命”とは、イスラム教徒の命に限ったものではありませんよね。
誰だっていいんです。
アラブ人でも、キリスト教徒でも、無宗教でも、もちろん、ユダヤ人でも。
どんな人でもいい、誰かの命を救った人というのは、地球全体を救ったと同様、と
いう事です。

何千人という無実のユダヤ人を救ったリーダー達。
そして、それを支えた周りの人達。
自分の命、安全、そして快適な生活など全てを投げ打った彼らの行動と、
その行動を内から支える信念というものに、深い深い尊敬と憧れを感じます。
自分がもし彼らの立場に立たされたら、ちゃんとした行動を取れるかどうか
非常に怪しいものですが、
いつ何が起きても素早く(躊躇はしちゃうかもしれないけど)正しい行動、
神様に好かれるような行動を取っていけるように、
常日頃から自分のマインドを律していきたいと思います。


次回からは、遠い遠い過去にまで遡ります。

今日もお付き合いいただきましてありがとうございました。
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