神に帰る生き方

せっかく生まれてきたのだから、心平安に生きていきたい!と思う。

神様の世界史 エジプト脱出

2024-11-22 04:11:02 | 中近東
こんにちは、ファーティマ松本です。

前回は、ユダヤ系預言者であるヤーコーブさんとユーセフさんのすごいお許しについて書いてみました。
ユダヤ系、ユダヤ系ってよく書いてしまいますが、
これはただ単にユダヤとアラブの歴史に焦点を当てたいが為で、本当であったら別にユダヤ系だろうと、アラブ系だろうと、どっちでもいいのです。
預言者と呼ばれる方は、ユダヤ系、アラブ系以外にもたくさんいらっしゃいました。
もちろん日本人にも、ちゃんと預言者はいらっしゃいました。
(どんなお方だったのでしょうね。)
私達イスラム教徒は、そんなすべての預言者さん達を愛し、尊敬する様に教わっています。
それに対し、ユダヤ人はイエス・キリストを認めていないし、キリスト教徒達(ユダヤ人もですが)はムハンマドさん(平安あれ)を認めていません。
イスラム教では、有り難いことにユダヤ系アラブ系関係なく、すべての預言者さんを認め尊敬し、愛する事ができるので嬉しい限りです。

それでは、今回はエジプトに行った後、奴隷になってしまったユダヤ人について書いていこうと思います。
彼らは何世代にも渡って、奴隷として生きていました。
エジプト王が取った政策というのは、かなり恐ろしい物で、ユダヤ人の間に生まれた子供の中、
男の子だけを殺すというものがあったのです。
ただ、全部の男の子を殺してしまっては働き手がなくなってしまいますから、一年起きにしていたそうです。
今年産まれた男の子は全員殺し、次の年に産まれた男の子は生かしておくといった感じですね。
そうやって、男の数をコントロールして政権に楯突かない様にしていたのでしょう。

さて、ユダヤ人を救う為に選ばれた預言者であるムーサさん(モーゼス)は、なんと
男の子を殺す年に産まれてしまいました。
お母さんはもちろんユダヤ人、奴隷の立場にあった人です。

ムーサさんのお話というのは、クルアーンの中にいっぱい出てきます。
なんと、ムーサさんはクルアーンの登場数が、ダントツ一位のお方です。
彼のお話はどれも教訓がたくさん詰まっているので、ご紹介したいのですが、、、、。
今はユダヤとアラブの歴史に焦点を当てたいので、
ちょっとスキップしてしまう事をお許しください。
もし、ご興味がある方がいらっしゃいましたら、コメント欄で教えてください。
(ユーチューブの乗り。)

一点だけ、ちょっとこれだけは外せないというお話を今回はしたいと思います。
モーゼスといえば、海が割れる話が有名ですよね。
日本ではこの事について、ちょっとふざけた感じで話される人が多いし、作り話だと信じている人も多いと思います。
でも、そういう感じで話されてしまうと、、ちょっと悲しいです。
なぜなら、これは作り話ではないし、ここには大きな教訓がたくさん隠れているからなんです。

では、クルアーンを片手に、何が起きたのか見て行きましょう。
クルアーンの26章に詩人たち章という章があります。
それによると、ムーサさん率いるユダヤ人一行は、日が明ける前に逃げ出したようです。
そして、エジプト王(ファールン)は日の出の時に、奴隷たちが逃げ出したのを見つけ追いかけて来たそうです。
『両者が互いに姿が見える様になると、ムーサーの仲間は言った。
 「私達は絶対に、追いつかれてしまうぞ。」
 彼(ムーサ)は言った。
 「いや、決してそんな事はない。本当に私の主は私と共におられる。
 すぐにお導きがあるであろう。」』(26: 61〜62)

当時のエジプトと言ったら、世界レベルでも相当発展していた国です。
そんな国の軍隊が総勢で追いかけて来ていたとしたら、、、怖いですよねえ。
相手はきっと馬に乗っているでしょうし、こっちは足を使っているわけですから、
もう絶対に捕まっちゃうっていうユダヤ人達の気持ちは、ハラハラドキドキだったことでしょう。
プラス、眼の前は紅海ですからね。
行くも地獄、戻るも地獄といった状況です。

しかし、それに対し、預言者ムーサ(平安あれ)はこう言ったそうです。
「いや、いや、いや、絶対大丈夫だ。
 なんと言ったって、私の主は私とずっと一緒にいてくれるんだから。」

このお言葉について、考えてみましょう。
まずは、やはりこのブレない姿勢。
預言者さんはどの方も、神様を信じる気持ちと、神様に頼る気持ちが傑出しています。
何があっても、どんな状況でも、絶対に大丈夫!
絶対に大丈夫、なぜなら、私の主がずっと一緒にいてくださるのだから、と
フツーに言えます。

すごくないですか?

どの預言者さんも、途轍もなく辛い人生を送られましたが、きっとこの精神で乗り越えて来られたのではないでしょうか。
「絶対に大丈夫、神様が一緒におられる。」

実際に、神様が一緒にいてくれれば、もうそれで良いと思いませんか。
神様は、何でもできて、何でも分かってくれていて、その上ものすごくお優しいのですから、
もう十分すぎる位、十分です。
ただ、私は常にハラハラドキドキしていて、なかなかそんなレベルに達せないのが残念です。

ムーサさん(平安あれ)のお話は、次回に続きます。

今日もお付き合いいただきましてありがとうございました。
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神様の世界史 すごい許し!

2024-11-15 12:13:13 | 中近東
こんにちは、ファーティマ松本です。

前回は、ユダヤ人がエジプトに入ってきた話をしました。
彼らはこの後、奴隷として大変過酷な人生を生きる事になります。
しかし、長い年月の後、ムーサ(モーゼス)が救出に来てエジプトを脱出し、奴隷生活から開放される様になるのですが、、、、、
その後の話というのが、めちゃくちゃ興味深いのです!!

しかし今回は、もう一度ヤーコーブさんとユーセフさんのお話に戻ってみようと思います。

ヤーコーブさんも、ユーセフさんも、神様から選ばれた預言者さんでしたよね。
そのため、お二人のお言葉はものすごく重みがあるんです。

まず、ユーセフさんですが、、、、
小さかった頃に自分を井戸に投げ込んだお兄ちゃん達に再会した時、こうおっしゃいました。
「今日、あなたがたを(取り立てて)咎めることはありません。
 アッラーはあなたがたをお許しになるでしょう。
 かれは慈悲深き御方の中でも最も慈悲深き御方であります。」(ユーセフ章-92)

普通であったら「お前らのせいでひどい目に合った。」と文句の一つでも出て来そうなものですが、違うんですねえ。
ちなみに、ユーセフさんの上記のお言葉は、預言者ムハンマドさん(平安あれ)も、おっしゃったことがあるんです。
生まれ故郷であるメッカを追われ、数年後にメッカを制圧した時に、この言葉を仰って迫害した人々を責めることはしなかったそうです。(さすが!)

ユーセフさんは、また
神様に対しても感謝の気持ちをこう表現していらっしゃいます。
「アッラーは確かに私達に恵み深くあられる。
 本当に主を畏れ、堅忍であるならば、
 アッラーは決して善行の徒への報酬を虚しくなされない。」(12-90)

「わが主は、お望みの者に情け深くあられます。
 本当にかれは全知にして、英明であられます。」(12-100)

偉い!!
私だったら一生文句を言って暮らしていくでしょうし、
兄たちに再会したからって、ソーンな簡単に許すなんてあり得ません。
(あっかんべー)

そして、
お父さんであるヤーコーブさんも、またまたすごい事をおっしゃいました。
お兄ちゃん達が、ユーセフさんとエジプトで再会した後、
ヤーコーブさんの許に戻り許しを乞うシーンがあります。
「父よ、私達のために、罪の許しを祈ってください。私達は本当に罪深い者でした。」
それに対し、ヤーコーブさんは、
「それでは、私はあなたがたの為に我が主に御許しを願ってやろう。
 本当にかれは寛容で慈悲深くあられる。」(12-98)

イヤ、イヤ、イヤ
いっくら自分の子供とはいえ、長い長い苦しみの元凶なわけですからね。
私だったらこれまた、許せるかどうか、、、。(ブヒ)

まあ、私の事はどうでもいいのですが、お二人共さすがです。
しかし、
本当にあのお兄ちゃん達のやった事ってかなり酷いことですよね。
彼らのせいで、ユーセフは小さい頃から両親と離れ、辛い日々を送らされたわけですし、
お父さんであるヤーコーブは、毎日が地獄の様な日々だったわけです。
にも関わらず、彼らはお兄ちゃん達を許し、
その上、神様も許してくださるよ、とおっしゃるんですから凄いです。

そしてもちろん、神様は彼らを御許しになった事でしょう。
何しろ、神様はアルガフール。
これは神様の御名前の一つで、何でも御許しになるという意味です。

あんな悪いことをしたお兄ちゃん達でさえ許されるのなら、
私の罪だって、、、もしかしたら、、、ちゃんと許されるかも、、、?と
大きな希望をもたらしてくれますよね。
ユーセフ章は、本当にいろいろな事を教えてくれる有り難い、有り難い章です。

私も人を許し(!?)、そして神様にも許される様な人間になれることを願います。

今日もお付き合いいただきましてありがとうございました。
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神様の世界史 ユダヤ系預言者エジプトへ。

2024-11-08 03:20:18 | 中近東
こんにちは、ファーティマ松本です。

前回は、ユーセフさん(平安あれ)がとても安い値段で売られてしまったことについて
ダラダラーっと書いてみました。
今回は、そのユーセフさんが売られた先について考えていこうと思います。

ユーセフさんが、お父さんのヤーコーブさんと一緒に暮らしていたのは、今のパレスチナ、ヨルダン、シリア方面です。
そして、井戸から救い出され売られた先が、現在のエジプトになります。

エジプトですよ、エジプト!
ユダヤ人であるユーセフさんが、エジプトに移った、、、、。
ユダヤ人とエジプトと言って思い出すのは、あのファラオ王によるユダヤ人の奴隷化政策。
ユーセフさんがエジプトに連れて来られたというのは、
ユダヤ人がエジプトで、奴隷化される最初の一歩の始まり、ということです。
興味深くなってきましたねえ!

そして、もう一つ興味深いのは、
エジプトに連れて来られたユーセフさんは、その後監獄に入れられたり、大変辛い思いをされるのですが、なんと!
結局、最後はエジプトで大きな権力を手に入れるのです。
その権力とは、エジプトの財政を担う役職。
財政、つまり、お金、ですよ!
ユダヤ人とお金がなんかくっついた感じがして、個人的にはとても興味深い物を感じます。

しかし、どうして神様は、ユーセフさんというか、ユダヤ人をエジプトに連れて来られたのでしょうか。
奴隷にされるのが分かっていながら。
これまた、興味深いですよねえ。

私個人の考えではありますが、(本当の理由は、全く分かりません。)
やはり、、、、(前回も同じ様なことを書きましたが)
この世ってそういう所なんですよね。
どういう所かって、つまり
100%、ハッピー、ルンルンの場所では決してないということです。
神様はこの世を、その様にお創りにはならなかったということです。

では、どういう所かと言うと(前回とは少し違った目線)
天国に入るための予備期間、といった感じでしょうか。

天国というのは、きれいな所です。
ゴミ一つ無くきれいであるのはもちろん、そこに住む人達もきれいでなくてはならないのです。
身も心もであります。
しかし、人間というのは、悲しいことに、何だかんだと間違いを犯してしまいます。
また、過去の失敗から大した学びをせず、同じ過ちを繰り返したり、、、しちゃうんですよね。
そんな懲りない人間、または悪いことがやめられない人間をどうやってきれいにすれば良いのでしょう?
きれいにする方法の一つが、困難を与える事、なんですよね。(汗)

金や銀の様な鉱物をきれいにする方法ってご存知でしょうか。
あれって、貴金属を高温で溶かすんですよね。
で、不純物って軽いから金属の上に浮かび上がるそうです。
または下に沈むので、取り除きやすくなるそうです。

私達の悪事というのも、こんな感じで、困難という熱さを用いて溶かしてくれているのです。
ただ神様はお優しいので、私達が立ち上がれなくなるほどの困難は、お与えにはなりません。
個人の強さによって、困難の強さを変えてくださっています。
困難は私達を叩きのめすためにあるのではなく、あくまでも罪を消すため、つまり、私達のためにある物なんです。

神様は好きな人間には、テスト(困難)を与える、とおっしゃっている位です。

では、それがユダヤ人と何の関係があるんだ?と言うと
これからユダヤ人達は、エジプトでものすごい困難に会うわけです。
がしかし、奴隷生活という困難をお与えになることにより、
彼らの罪を消し、なおかつ天国での彼らの位置を高められる事になります。

「まあ、それって来世での問題でしょ、来世がなかったらどうするんだ。」
と、来世を信じない人には分かりづらい救済でしょう。
しかし、神様は現世においても、ちゃんと救済の処置をとってくれました。
それが、ムーサ(モーゼス)さんですね。
ムーサさんのお話は、また後日になりますが、ユダヤ人達は、
ムーサさんと共にエジプトを紅海を渡って脱出しました。
後ろから来るファラオの軍隊に追いつかれそうになりながらも、なんとか逃げ切ることができたのです。

逃げたユダヤ人達に対し、神様はこの様におっしゃいました。
「もし、感謝をするなら、われは必ず貴方がたに対する恩恵を増すであろう。
 だがもし、恩恵を忘れるならば、我が懲罰は本当に厳しい物になる。」
(イブラヒーム章ー7)

ユダヤの民にしてみれば、奴隷にはされるし、死にもの狂いでエジプトから海を渡って逃げてきたし、逃げてきた先では、食べ物もないし、
「もう!なんでこんなに大変な思いをせにゃならん。」
と思っている最中であったかもしれません。
しかし、神様は彼らに忍耐しろではなく、「感謝しろ」とおっしゃるわけです。
興味深いですよねえ。

辛い思いをしている時、感謝の気持ちを持つのは難しい事です。
ついつい辛いことに目が行ってしまい、文句は絶え間なく口から出てくる割に、感謝の言葉なんてなかなか出てきません。
しかし大抵の場合、辛い事、大変なことがある一方、たくさんの恵まれていることってあるはずなんですよね。
健康面に問題が合っても、家族は仲良くやっている、とか。
お金がなくても、健康には恵まれている、とか。
そうやって、恵まれている事、上手く行っている事に目を向けると、
「あ~、こんなにも私の人生って素晴らしい事でいっぱいなんだ」
と、心が満たされるのではないでしょうか。

ですから、辛い時こそ、感謝なのです。
人生の困難という一大事に直面した時こそ、感謝です。

感謝をすれば、神様が恩恵を増すと約束されています。
神様は約束を破りません。
ですから、辛い時、大変な時こそ、感謝をしましょう!

次回、また詳しくユダヤ人問題について考えて生きたいとオミジャます。

今日もお付き合いいただきましてありがとうございました。
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神様の世界史 少年ユーセフが売られた話

2024-11-01 11:46:30 | 中近東
こんにちは、ファーティマ松本です。

さて、ユダヤ系最初の預言者であるヤーコーブさん、
彼の一言
「絶望してはならない。」
ものすごく心に響きませんでしたか?
何十年と待って待って、忍耐に忍耐を重ねた人の言葉ですからね。
私が言うのとは、全く重みが違います。
そして、この言葉の後に来る言葉もまた、強い重みを感じます。
「アッラーの情け深いお恵みを絶望するのは、不信心の者だけだ。」
この2つのお言葉、ググーンと来ますよねえ。
私もしょっちゅう思い出しながら、なんとか生きております。

では、今回は息子のユーセフさんの方に目を向けていこうと思います。
ただ、このメルマガの(今の)コンセプトは、ユダヤ人とアラブ人の歴史であるため、彼に何が起きたのか詳しくは、書いていきません。
ですので、ユーセフさんに何が起き、ヤーコーブさんがどうであったかなどにご興味ある方は、是非クルアーンのユーセフ章を読んでいただきたいです。
この章だけは、物語の様になっていますので、結構簡単に読めるかと思います。

では、早速ユーセフさんについていくつかピックアップしていこうかと思います。
ユーセフさんも神様から選ばれた預言者さんですので、
ユダヤ系の二番目の預言者という立ち位置でしょうか。

彼は兄弟達により、井戸に投げ込まれたのでしたね。
そこから彼を救い出したのが、近くを通ったキャラバンの一隊です。
しかし、この人達ユーセフをものすごく安い値段で誰かに売ってしまったのです。
今でも人身売買ってありますが、昔っからある事なんですね。
しかしこれは、なんとしてでも失くなるようにみんなで頑張らないといけない事だと思います。
人が人を売ったり、買ったりなんて、あり得ない事でしょう!

現在、どんな相場で子供達が売られるのか分かりませんが、ユーセフさん(平安あれ)は
めちゃくちゃ安く売られたようです。
ユーセフさんといえば、人類の半分の美貌を与えられている位の超美男子だった人です。
また、見かけだけでなく、心優しく、とてもとても良い子だったわけですよね。
なのに、なのに格安で売られたという事実について、どう思いますか?

私達が住むこの世というのは、本当に不合理にできているなあと思います。
真の価値に合わない扱いを受ける場所、であると思います。
世の中には、もっともっと価値を与えられて然るべき人達が、全くなんの価値がないように扱われています。
反対に、全くなんの価値もないような人物が、ものすごく大事に扱われたりしませんか。

今の国のリーダー達を見れば、なんでこんな奴が国のトップにいるんだ?っていうのが
たくさんいます。
反対に、ガザで迫害に会い、ひどい扱いを受けている人達の中に、性格だけでなく行動や思想など素晴らしい人達がたくさんいます。
その様な人達が国のリーダーになったらどんなに素晴らしい結果をもたらしてくれるか計り知れない様な人達がたくさんいるんですよね。

そしてもちろん、私達日本人の中にも、立派で素晴らしい人達、頑張っている人達は山程います。
しかし、彼らは周りからその頑張りを褒められることはほぼほぼないでしょうし、自分自身に対しても、同じ様に価値を与えられないでいると思うんです。
例えば、小さな子供達を抱え、家事をしているお母さん達なんて、尊いお仕事をされているのにも拘わらず、無休そして、無給。
プラス、周りからは非難こそされ、有難られるなんて事はほぼないんですから、大変です。
お母さんだけでなく、頑張っているのに、結果が目に現れて来ない人達もたくさんいますよね。
その結果、多くの人は悲しみ、傷つき、打ちひしがれていると思います。
生きる意味を失っている人も多くいると思います。
なんのために生きているんだと悩み、正解の分からない中を歩いている人のなんと多いことでしょう。
私も日々、いろいろなストレスで、もう早くこの世からいなくなってしまいたいと思うことも多いのですが、この世をある意味『そういう場所』なんだって思ってしまうと楽になります。
どういう場所か?

それは、この世は来世で天国に入れるか、入れないかをテストする場所でしかないのです。
『テスト期間』ですね。
そう思うと、たとえどんなに周りから評価はされなくても、
自分の頑張りが、(お給料やらで)目で見える結果となって評価されなくても
(良い例: 私のユーチューブチャンネル。登録してね!)https://www.youtube.com/channel/UCZqdOph3TWRuMVA_2jnrIcw
神様は見ていらっしゃいます、その努力、その忍耐を。
だから、周りから評価されなくても、全然、構わないと思えるようになります。
その努力や忍耐は、決して無駄にはなりません。
それだけで、もう十分ではないですか。

自分の生きてきた軌跡を残せないとか、
自分の頑張りに誰も気づかないとか、
このまま人生が終わってしまうのか、とか
中年以降になると色々と人は悩みむ人が多いと聞きます。
でも、この世に対して、そんなに期待をしないのが正解ではないかと思うのであります。
この世に期待して、何かを得ようと思うよりも、死んでから
少しでも良い行いを神様にお見せできるように頑張るのが、
この世の正しい使い方です。
神様を前にして、「あ~、あんな事をしていなければ良かった。」と思う事というのは、
今現在、多くの人が、死ぬ物狂いで頑張っている事だと思います。
名声や地位を得ようとしたり、巨額の富を蓄えたりする様な事ですね。
または、ただ単に自分のやりたい事だけをやるといった自分の欲求に忠実に生きる態度もそうです。

死んだ後に、周りの人に覚えておいてもらう様に、功績を残そうなんて思いながら生きるのは勿体ないことだと思います。
人なんてすぐに忘れてしまう生き物です。
それよりも、神様に好かれるように努力をする方が、ずっとずっと楽に生きられると思いますし、来世でも良い思いをする事ができるでしょう。

ユーセフさん(平安あれ)が安い値段で売られたことについて、今回は私の見解をダラダラと書いてしまいました。

今日もお付き合いいただきましてありがとうございました。
みなさまに神様からの祝福がたくさんありますように!

次回に続きます。
===================================
このメルマガの特徴上、最初の号から順に読んだ方が 分かりやすくなります。
是非バックナンバーをチェックして見てください。
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