神に帰る生き方

せっかく生まれてきたのだから、心平安に生きていきたい!と思う。

神様の世界史 ユダヤ人に与えられた律法(タウラー)

2025-01-30 21:19:46 | 中近東
こんにちは、ファーティマ松本です。
前回は、ユダヤ人の当時のメンタリティーについてお話しました。

奴隷であった彼らは、支配者であるエジプト人達に憧れのような気持ちを持っていたということでした。
当時のエジプト人は、多神教プラス偶像崇拝者達でありましたから、唯一神教とはかなり相容れない人達でありました。
しかし、
そんな人達に憧れの念を持つ、、また、彼らと同じように偶像を崇拝したい、、、
というのは、ちょっと、、、
預言者ムーサさん(平安あれ)にとっては、受け入れ難い話であった事でしょう。

そんなユダヤ人達のために、神様は法律をお与えになりました。
法律というか、決まりというか、まあ、しっかり生きて行くためのガイドラインの様な物です。
これを「律法(タウラー)」と言います。

『そしてわれは、かれのために一切の事物に関する訓戒と、凡のことの解釈とを碑の上に記して(言った)。
「これをしっかり守れ。
 またあなたの人びとにその中の最も優れた(道)を守るよう命じなさい。
 われは主の掟に背く者の住まいをやがてあなたがたに示すであろう。』
(7−145)

神様は、この律法をムーサに直接渡すべく、彼をシナイ山まで来させました。
ただ、神様から直接そんな大事な物をいただくわけですから、
それ相応の<お清め>が必要になります。
そのため、神様はムーサさんに30日の断食をするように伝えられました。
ムーサさんは、しっかりと30日間の断食を終えられましたが、
神様は、あと10日間、断食をするように伝えたそうです。
結局、40日間の断食を経て、ようやくムーサさんは神様と言葉を交わされるようになりました。
この部分をクルアーンで見てみましょう。
「われはムーサと30夜の約束を交わし、さらに10夜を加えた。
 それで彼の主との約束の期間は40夜になった。」
(クルアーン 7:142)

シナイ山でアッラーから直接啓示を受けたムーサさんは、アッラーを「直接見たい」と願いました。しかし、神様は彼に次のように言われました。

『ムーサーがわれの約束した時に来て、主がかれに語りかけられた時、かれは申し上げた。
「主よ、あなたに拝謁が出来るように、(親しく)わたしに姿を御現わし下さい。」
 かれは仰せられた。「あなたは決してわれを見ることは出来ない。だがあの山を見よ。
 もしそれが、相変わらずその所に安定しておれば、そこにあなたはわれを見るであろう。」
 主がその山に(神の御光を)現わして山を粉みじんにすると、
 ムーサーは(余りにも恐ろしいので)気絶して倒れた。
 意識が回復した時、かれは言った。
「あなたの栄光を讃えます。わたしは悔悟してあなたに帰依し、わたしは信仰する者の先き駆け  となります。」(クルアーン 7:143)

結局、ムーサさんは神様のお姿を見ることはできませんでした。
現世での私達の身体というのは、神様のお姿を見る事ができないようになっているそうです。
しかし、死後、来世において(もし天国へ入れた場合は)
神様のお姿を見ることができるようになるそうですよ。
と言うか、、、神様のお姿を見る事が、何よりの褒美だそうです。
生きている間に、良いことをたくさんしていた人達は、神様のお姿をより頻繁に見ることができるとの事。(いいですねえ。)

では、ムーサさんが神様から受け取った律法には、何と書いてあったのでしょうか?
残念ながら、律法の原本はこの世には存在していません。
しかし、
神様はユダヤの民にこんなことを伝えたのだろうと分かる箇所が、クルアーンの中にいくつかあります。
例えば、
『われがイスラエルの子孫と、約束を結んだ時のことを思い起せ。(その時われは言った。)
「あなたがたはアッラーの外に、何ものも崇めてはならない。
 父母に孝養をつくし、近親、孤児、貧者を親切に扱い、人びとに善い言葉で話し、
 礼拝の務めを守り、定めの喜捨をしなさい。」
だが、あなたがたの中少数の者を除き、背き去った。」 (2-83)

まずは、何と言っても
「唯一の神(アッラー)を崇拝すること」
偶像崇拝を禁じ、唯一の神に従うよう命じられましたねえ。(そりゃそうだ!)
続いて、 両親を敬うことの重要性ですよ!
まずは、神様を崇拝。そしてそのすぐ後が<両親>です。
親の立ち位置ってすごいですよね。
この順番は、イスラム教でも、もちろん同じです。
(こんな風に教えられています↓。)
『あなたの主は命じられる。かれの外何者をも崇拝してはならない。また両親に孝行しなさい。もし両親かまたそのどちらかが、あなたと一緒にいて老齢に達しても、かれらに「ちえっ」とか荒い言葉を使わず、親切な言葉で話しなさい。』(17-23)

『そして敬愛の情を込め、両親に対し謙虚に翼を低く垂れ(優しくし)て、「主よ、幼少の頃、わたしを愛育してくれたように、2人の上に御慈悲を御授け下さい。」と(祈りを)言うがいい。』
(クルアーン 17:24)
親を大事にすることについては、以前にも書いた事があるので、今回はこの辺で、、、。

次に、律法に関し、こんな記述もあります。
『われはかれらのために律法の中で定めた。
「生命には生命、目には目、鼻には鼻、耳には耳、歯には歯、
 凡ての傷害にも(同様の)報復を。」
しかしその報復を控えて許すならば、それは自分の罪の償いとなる。
アッラーが下されるものによって裁判しない者は、不義を行う者である。』(5-45)

目には目をって、良く日本語でも引用されますね。
しかし、後半部分は今まで聞いた事がないかもしれません。
そうです、許せるなら許したがほうがいい、という部分です。
人を許すことの大切さも、以前に書いたので、どんどん進んでいきましょう!

律法には、安息日を守るようにという決まりもあったようです。 
そして、極めつけが預言者の到来の予告が含まれていました!!

『彼(預言者ムハンマドさん)は、彼ら(ユダヤ人)の持っている(啓典)律法と福音の中に、<記され>見い出される者である。』(クルアーン 7:157)
この点については、また後ほど触れていきます。


彼らの律法(タウラー)は、人類に与えられた最初の啓典ですから、量的にはそんなに多くはないです。
しかし、時間を書けて、どんどんと啓典は発展していきます。
その最終版が、クルアーンということです。
残念なことに、クルアーン以外の啓典は、人の手により書き加えられたり、書き損じられたりしたため、原型を留めていません。
つまり、最も純粋な啓示は、ムハンマドさん(平安あれ)を通して伝えられたクルアーンだけとなります。
 『われは真理によって,あなたがたに啓典(クルアーン)を下した。
 それは以前にある啓典を確証し,守るためである。』(クルアーン 5:48)

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神様の世界史 ユダヤ人のメンタリティー

2025-01-24 12:47:08 | 中近東
こんにちは、ファーティマ松本です。

前回はエジプトから逃げて来たユダヤ人達に、神様が必要な物を与えたお話をしました。
今回は、その後に起きた一大事件をご紹介しようと思いましたが、、、、、
その前にユダヤ人達の当時のメンタリティーについて、考えてみたいと思います。

彼らユダヤ人というのは、イブラヒームさんの息子であるイスハークの子孫です。
イスハークさんがユダヤの始祖でしたね。
イスハークの息子さんはヤーコーブ(別名: イスラエル)
その息子はユーセフさん。
彼らの祖先は、この様な立派な預言者さん達でした。

もちろん、この預言者さんたちは、ちゃーんと自分の子供達や周りの人達に、唯一の神を拝むことを伝えていました。
例えば、ヤーコーブさんの御臨終の際のお言葉を見てみましょう。
彼は子供達に
「私が死んだ後、お前たちは、何を拝むんだ?」と確かめた事がクルアーンには書かれてあります。

「『わたしが死んだ後、あなたたちは何を崇めるのか。』
 彼らは言った。
『わたしたちは、あなたの神、
 そしてあなたの祖先であるイブラーヒーム、イスマーイール、イスハークの神である
 唯一の神を崇めます。そしてわたしたちは、かれに服従します。』」
<クルアーン 2:133>

12人の息子たちは、ちゃんと唯一の神だけを拝む、と答えています。
つまり、ちゃんと教えは継続されていた訳です。
この教えを<唯一の神様を拝める>ということで、唯一信教としましょう。

しかし時が経ち、ユダヤの人々は奴隷として、エジプト人達と長い間一緒に暮らしました。
当時のエジプト人は、偶像崇拝者でした。
また、ただ単に偶像崇拝者だけでなく、多神教徒でもありました。
いろいろな神様がいて、いろいろな偶像を拝みながら暮らしていました。
そしてそんな彼らエジプト人は、地球上で力を得、富を蓄積させていたのです。

一方、唯一の神だけを拝めるべきユダヤ人は、奴隷であり、エジプト人の下に置かれていたわけです。
いつの時代でも、下の立場にいる人達がやりがちな事って何でしょう?
多分、羨ましいなあ、、と思うことではないでしょうか。
羨ましい、と思いながら、あんな風になりたいと憧れるようにもなり、そして
そのうちに彼らのやることを真似るようになって行くのです。

私も若い頃は、アメリカに憧れ、アメリカに行って、
そして、、、アメリカ人みたいなことをやって喜んでいました。
(今思うと、ドン引き)
それと同じ様な感じです。
ユダヤ人達は、すっかり偶像を拝むということに対し、寛容になっていました。
寛容と言うか、できたらやりたいくらいの感覚であったと思います。

その証拠に、紅海を渡って現在のサウジ側にたどり着いた際、
偶像を崇拝している人達を見た彼らは、ムーサに私達にもああいうのを作ってくれとお願いをしましたね。
この事から分かるように、
当時のユダヤ人は、かなり唯一信教から離れていたようです。

そんな彼らを、正しい唯一信教に戻さなければならないのですから、
これからのムーサさん(平安あれ)のお仕事が、容易い物でないのが
想像できます。

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神様の世界史 必要な物を得たユダヤ人達

2025-01-17 13:11:51 | 宗教
こんにちは、ファーティマ松本です。

前回は、紅海を渡ったユダヤの民が初めてやった事について書いてみました。
彼らが初めてやった事は、、、
彼らの預言者であるムーサ(モーゼス)さん(平安あれ)に、偶像を作って欲しいとお願いをしたことでした。

今回は、その後何があったのかを見ていきましょう。

ファラオ王から逃げて、紅海を渡って、はるばる現在のサウジ側にやって来たユダヤ人達にとって、めちゃくちゃ大事なのが住む所と食べる物ですよね。
サウジって、まあエジプトもそうだとは思いますが、暑いです。
冬はかなり寒いですが、夏は、、、暑いです。
その暑い中、飲む水がなければ死活問題ですし、太陽にガンガン当たっていれば、これまた
熱中症でやばいです。
ということで、 ムーサさんは彼らのために祈りました。 
クルアーンの記述を見てみましょう。
 
「また、ムーサー(モーセ)がその民のために水を求めたときのことを思い出せ。
 われは彼に言った、『杖で岩を打ちなさい。』
 すると、そこから十二の泉が湧き出た。 
 そして人々はそれぞれの水飲み場を知った。
『アッラーの与えた糧を食べ、飲め。ただし、地上で悪を行う者となってはならない。』」
(アル・バカラ章 2:60)

またしても、<杖で岩を打つ>という記述があります。
前にも書いたと思いますが、神様の手助けを得るには、まずは自分から行動する事が大切です。
その行動の後押しとして(ものすごい力で)神様は私達を助けてくれます。
 
さあ、ムーサさんが、神様に言われた通り、杖で岩を打つと
なんと!水が出て来たそうです。
それも、12箇所からも。

この12というのは、ユダヤの始祖であるイスハークの息子ヤーコーブさんの息子の数。
ヤーコーブは、別名をイスラエルというのは前にお伝えしました。
彼には12人の子どもがいて、ユダヤの12氏族というのは、
その子供たちを祖先とします。
 
さあ、これでお水に関しては、問題はなくなりました。
では次は食料です。

これも、神様が天から食料を送ってくれることにより解決しました。
クルアーンによると、マンナとサルワという物が送られたようです。
これが何の食べ物かは、議論がある所ですが、
多分マンナが何かの穀物で、サルワがうずらではないかと言われています。
食糧問題も解決、では最後の問題。

降り注ぐ太陽、どうしましょう?
家を建てなければいけないのでしょうか。

答えは、これがまたまた神様が、彼らの上に<雲>をよこしてくださる事により解決しました。
雲っていいですよね。
行く先々について来てくれるのですから、家よりもずっといい感じです。
クルアーンによるとこうです。

『われは雲の影をあなたがたの上に送り、そしてマンナとウズラとを下し、
 「われが授ける善いものを食べなさい。」(と告げたが、いうことをきかなかった)。
 かれらはわれを損なったのではなく、只自分の魂を損なったのである。(2-57)

この記述によると、なんだか、ユダヤ人達はまたしても何か神様に怒られる様なことを
した感じですね。
クルアーンの続きを見てみましょう。

『「ムーサーよ、わたしたちは、一色の食物だけでは耐えられないから、地上に産するものを
 わたしたちに与えられるよう、あなたの主に祈ってくれ。
 それは野莱、胡瓜、穀物、れんず豆と玉葱である。」
 かれ(ムーサ)は言った。
「あなたがたは、良いものの代りにつまらないものを求めるのか。
(それなら)あなたがたの望むものが求められるようなどの町にでも降りて行くがよい。」
 こうしてかれらは、屈辱と貧困にうちひしがれ、またアッラーの激怒を被むった。』
(2-61)

なんと、ユダヤの民達は、ムーサにこう言うのでした。
「毎日同じ物は耐えられない、何か違う物をくれ」と。
 
現在の私達から見れば、確かに同じ物ばかりを食べ続けるのって結構辛いですよね。
だから、違う物を食べたいっていう彼らの気持ちって分かると思うんです。
「何か違う物を食べたい」って言っただけで、そんなに怒れれちゃうの?
と疑問に思うかもしれません。
しかし、、、
問題は、そんな簡単な事ではないのです。
彼らが欲している食物、きゅうりやトマト等など。
それって、、、
彼らがエジプトで、奴隷時代に食べていたものだったのです。
エジプトと言ったら、現在でもそうですが、土地が肥沃なお陰で
果物や野菜がたくさん採れて、、美味しいです。
私がエジプトに行った時に食べたオレンジの味は、もうホントびっくりする位の美味しさでした。
プラス、安いんですよ。
いいなあ、エジプトの様な国で住みたいって思いますが、、、
最近はやはり物価高なんでしょうかね?

ユダヤ人達も奴隷ではありましたが、その様な野菜や果物は食べていたみたいですね。
でなければ、そんな物があったなんて、分からないのですから。
ここで、問題なのは、
彼らは、奴隷という環境から救出されたにもかかわらず、
その当時の物を懐かしがっている、ということになります。
これって、助けた側からしたら、
「うっそーっ」て感じですよね。
これが大きな大きな問題であったのです。
普通であったら、感謝、感謝をして、これから新しい時代だ!と
前を向いて歩いて行かねばならない時です。
有り難いことに、自分達のすぐ側には、ムーサさんとそして彼の兄弟であるハールーン(アロン)という預言者が二人もいたのです。
彼らをリーダーとして、進んでいけばいいだけだったのです。
しかし、
ユダヤの民の行動をみていると、感謝をするという事がない感じです。
奴隷から開放されたことに感謝。
ファラオから逃げ切れたことに感謝
ファラオがいなくなってくれた事に感謝
水があることに感謝
雲が太陽から遮ってくれていることに感謝。
食物が天から恵まれることに感謝。
と、色々感謝すべき点がたくさんあるにもかかわらず
彼らは、もっともっとと欲しがるだけで終わらず、
なんと奴隷時代を懐かしがる事までしてしまいました。

ムーサさんは、彼らにこう言いました。

『ムーサーがその民に言った時を思いなさい。
「アッラーがあなたがたをフィルアウンの所から救われた時あなたがたに施されたかれの恩恵を 思いなさい。
 かれらはあなたがたを残酷な刑に会わせ、あなたがたの男児を殺し、女児を生かしておいた。 本当にその中には、主からの偉大な試練があったのである。」
 その時主は(ムーサーの口を通じて)宣告された。

「もしあなたがたが感謝するなら、われは必ずあなたがたに(対する恩恵を)増すであろう。
 だがもし恩恵を忘れるならば、わが懲罰は本当に厳しいものである。」
(14−6,7)

感謝をすればもっと与えるよ、と神様が約束してくれたのです。
この言葉は、もちろん、ユダヤ人にだけ与えられた特権ではありません。
全ての感謝する人達への、神様からの約束です。

感謝、、良いですよね。 
これからも、 感謝をして生きていきましょう!!

今日もお付き合いいただきましてありがとうございました。
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生きる意味を見失い、暗闇の中を彷徨っていた樹里。
同棲相手との暴力的な関係、妊娠、そして心に残る深い傷…。
そんな彼女の前に現れたのは、サウジアラビアから来た研修生、アハメッド。

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私たちは、ただ偶然に生まれたわけではありません。
全てに意味があり、あなたの人生にも明確な目的があります。

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神様の世界史 ユダヤ人達が初めてやった事

2025-01-10 13:18:19 | 中近東

前回までは、預言者ムハンマドさん(平安あれ)が天国に招待された話をしました。
今回からは、やっとこさ、ユダヤ人達のその後について書いていこうと思います。

ユダヤの民は、エジプトで何世代にも渡って奴隷として生きてきました。
しかし、ムーサさん(平安あれ)が彼らを連れ出してくれた為、奴隷という地位から開放されました。
また、ファラオ王は紅海に飲み込まれて亡くなった為に、恐れるべき敵もいなくなりました。
有難すぎる展開です。

彼らが紅海を歩いて逃げている時、2つに分かれた海は山のように大きかったそうです。
そんな山のように大きな海の間を歩いた人達なんて、人類史上彼らだけ。
なおかつ、渡りきった彼らは、眼の前でファラオ王とその軍隊が海に飲まれて行くのを目の当たりにしたのですから、神様への畏敬と感謝で心は溢れんばかりだったことでしょう。

ではその後、紅海の反対側(エジプト側から見たら現在のサウジアラビア側)に
やってきた彼らは何をしたでしょうか。
「無事に渡れたあー、良かった良かった」と思ったのも束の間。
彼らはその地で、人々が偶像を拝んでいるのを見つけるのでした。
そして、なんと!
「あー、いいなあ、私達もああいうことがしたい。」
と思い、預言者ムーサさん(平安あれ)にこう頼むのでした。
「ムーサよ、私達にもああいうのを作ってくれ。」と。
それに対し、ムーサさんはめちゃめちゃ怒りました。
そりゃあ、そうですよね。
ユダヤの人々は、他の人達が見たこともないような奇跡を、自分たちの眼の前で見ている。
神様の偉大なるお力を実際に経験し、奴隷の立場からも開放してもらえたのです。
にも関わらず、
神様ではなく、「自分達の手で作る偶像を拝みたい」と言い出したのです。
その事は、クルアーンでこのように書かれています。

「われはイスラエルの子孫に海を渡らせた。
かれらはある偶像に仕えているある民族のところに来た。
かれらは言った。
「ムーサーよ、かれらが持っている神々のような一柱の神をわたしたちに置いてくれ」。
かれは言った。
「本当にあなたがたは無知の民である。
 本当にこれらのものが奉じているものは滅び、またかれらの行うことも無益である。」
かれは言った。
「わたしはあなたがたのためアッラーの外に神を求めようか。
 かれ(アッラー)は諸民族の上にあなたがたを優遇されているではないか。」
(クルアーン7:138〜139)
 
上記の「優遇されている」という表現が目を引きます。
クルアーンには神様がユダヤの民を優遇したという記述がいくつもあります。
これは、決して「神様がユダヤ人だけを特別に愛している」という意味ではありません。
しかしながら、
確かに彼らが優遇されていた点は、いくつかあります。

まず第一に、神様は彼らに数多くの預言者を遣わしました。
それもかなり位の高い預言者ばかりです。
そんな預言者を通じて、神様は彼らにこの人生を正しく生きるための指針を何度も示してくださいました。
その指針に従えば、来世においても安泰が約束されるという点で、彼らは本当に恵まれていたのです。

では、なぜユダヤの民には特に多くの預言者が送られたのでしょうか?
これについては複雑なテーマなので、またいつかお話しできたらと思います。
ただ、ここで覚えておいてほしいのは、彼らが預言者イブラヒーム(アブラハム)の子孫であるという点です。
イブラヒームの息子イスハーク、その息子ヤーコーブ、そしてユーセフと、非常に高い地位の預言者たちの血筋に連なっています。
つまり、彼らは唯一神を信仰する「唯一神教」の人々だったのです。

しかしながら、ムーサさんはこう語っています:

「ムーサーはその民に言った。
『アッラーの御助けを祈り、耐え忍べ。本当に大地はアッラーのもの。かれは御好みになるしもべたちにこれを継がせる。最後は(主に対し)義務を果たす者に帰するのである。』」
(クルアーン7−128)

この言葉が示すのは、ユダヤ人だからといって永遠に優遇されるわけではない、ということです。
神様は、「義務を果たす者」に大地を継がせるとされています。
唯一無二の神様が示される正しい道を歩んでいたとしても、もし、いつの日、
その道から外れ、神様以外のものを拝みだしたりなどしたら、
今まで優遇されていたのなど、嘘のようになる。
アッラーの恩恵は、啓示を受け、それに従う者に与えられるものです。
それは血統や民族による特権ではありません。
実際、クルアーンでは他の民族や共同体にも啓示が与えられ、恩恵を受けたことが述べられています。

紅海を渡ったあとのユダヤの人々が最初にした事、それは、、
神様以外の物を拝みたいとムーサさんにお願いをした事です。
これって、結構なヤバさですよね。
でもこれだけでは終わりません。
彼らの話は、もっともっとたくさんありますので、乞うご期待。

今日もお付き合いいただきましてありがとうございました。
みなさまに神様からの祝福がたくさんありますように!

告知!
この「神様の世界史」がユーチューブになりました!!
https://youtu.be/l7_mdgyN9Jk
結構頑張って作ってます。
よろしかったらチャンネル登録、高評価お願いします。

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生きる気力を失っていた樹里の前に現れたのは、
サウジアラビアからの研修生、アハメッド。
アハメッドと同じ職場で働くうちに、樹里は今までとは
全く違う考え方というのがあることを知る。
幸せとは、
成功とは、
お金とは、
そして、イスラム教とは?
人生というものを、今までと違った見方で見られるようになった樹里は、
一歩を踏み出せるようになるのでしょうか。

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あなたは何のために生まれ、何をして生きていけばいいのでしょう。
人生の目的は?

せっかく生まれてきたのです。
神様に守られた平和な現世を歩きたくはありませんか。
そして来世では、天国に入って
”永遠に” ”幸せ” に暮らしたくはありませんか。
方法はとてもシンプルです。
今まで知らなかったイスラム教に出会える本です。
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