サイクリングロードをつないで行くと、東京から群馬まで行けることを最近知りました。
一般道を行くよりたぶんかなり遠回りかもしれませんが、ちょっと興味津々。早速群馬へ!
まずは江北橋からいつもの荒川サイクリングロードin。ちょこっと北へ走って次の鹿浜橋へ。写真のように芝川が荒川に注いでいる水門があります。この水門で荒川を離れ、都市農業公園を横目で眺めながら、芝川サイクリングロードへ。
ところがこの芝川サイクリングロードがなかなかのくせもの。
荒川と違って町中を通るので、300メートルほど走るとすぐに一般道と交差してしまう。そのたび、一時停止、サイクリングロードを降りて信号を渡ったり、アンダーパスやオーヴァーパス(そういう言葉があるんだろうか)へ逃れたり。道幅も荒川の三分の一あるかないか。時速20kmで走ると散歩している人やほかの自転車(ロードバイクは見かけなかった)から悪者扱いされてしまうんじゃないか、と。
芝川サイクリングロード、早く終わらないかな、と思いつつ、延々走って行きます。
江戸時代享保の改革で新田開発が奨励されると埼玉の見沼溜井のあたりも新田として開発されることになりました。溜井を埋めちゃうんだから、そうすると水が足りない。そこで利根川から水路を切り開いて芝川に接続させる、現在の見沼代用水が生まれました。
この水神社あたりで芝川サイクリングロードは見沼ヘルシーロードと名前を変えます。うーん。ヘルシーロード。ここはやはり見沼健康道と称して、求道的精神を見せて欲しいものです。祭神は罔象女神とある。案内板には「もうしょうめがみ」とルビがふってあるが、「みづはのめのかみ」(あるいは「みつはのめのかみ」)の方が身近じゃあないですか? 少なくともぼくはデフォルトでそう読む。
水を司る神なのでこうした用水では信仰されたことでしょう。
でも、この神の背景にはもっと大きなストーリーが隠されているように思われるのですが、それはまた後日。
で、この神とともに水と言えば「弁才天」。
2つほど、周囲の風景とは別世界の真っ赤の祠を見つけました。もちろん祭神は弁才天。
確かにヘルシーロードと名前は変わったものの状況は一向に改善されません。
あいかわらずノロノロと自転車は進んでいきます。
そればかりか、途中舗装されていない道もところどころ。
MTBならお手の物でしょうが、ロードバイクだと辛い。
メーターをみると平均時速、なんと16.8km。マラソン選手の方が速い。
途中代用水に流れる星川に迷い、そちらに寄り道したりしながらも、なんとか利根川に到着。
雄大だなあ、さすが板東太郎。長さ日本2位、流域面積は堂々の日本一。
この利根川大堰の向こう側が群馬県。さ、これを渡らないと群馬には行けません。
ところが、ご存じの方もいらっしゃるでしょうが、ぼくは高いところがものすごく苦手。 利根川が雄大な分だけ、渡らなければならない橋も長大なのです。
おまけに自転車が渡れるところはこんなとこです。
群馬側に渡ったところから埼玉側を写したところ。怖かったんすよ、渡るの。
これ、たぶん、管理用の歩道なんだと思う。狭い。この狭い歩道のすぐ横を大型トラックがものすごい勢いで走っていきます。通り過ぎるたびに、ぶおんっと風が舞い、ぼくの自転車を襲います。平地ならたいして怖くもないのでしょうが、あいにくここはものすごく高いとこ。なにしろ自転車に乗っていると、川側の手すりはぼくのお腹くらいしかない。ふらついたら、転落必至。
そんなこんなで群馬着。スピードがでなかったので、ものすごく時間がかかってしまいました。