毎日が観光

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アプトの道2

2008年12月10日 17時05分38秒 | 観光
 整備されていて歩きやすいのだけれど、きれいすぎて廃線マニアなどには物足りないだろう。廃墟だとか廃線だとか、ああいうのは人工物でもなく、自然物でもない、その中間当たりに位置する居心地の悪さがいいのだろうと思う。朽ちてる感がたまらないのだろうと。ところどころ残る戦争遺稿なんかもそうだな。
 でも、ここはそういうマニアにはむかない。きれいな人工物である。


 歩いている眼下に碓井湖が見える。完全な人工でも自然でもない、とすればこれがそうか。これは川をせき止めて作った人工湖なのだ。しかしいきさつはどうあれ、こうなってしまえばきれいな自然(でもぼくは狭山湖などの人工湖ってちょっと苦手)。


 高圧線の鉄塔。前も荒川の鉄塔の写真を載せたように、実は鉄塔好き。あのてっぺんのネジ回した人はほんとに偉いと思う。
 この鉄塔はなんだかヒーロー感出まくりである。電線と見えるのは実は、怪獣を縛りつけている縄なのだ。あるいは怪獣に向かって発射されたビームなのである。こいつは群馬県にそそり立って周辺の平和を守っているのだ。という感じに踏ん張って見えるところが頼もしい。OK、群馬の平和はきみに任せた。


 廃線となった新線。そう、軽井沢へは3路線通っているのだ。明治時代に作られたこのアプトの道にあるアプト路線。そして、アプトでは遅く走らせる車両も限られるために作られた新線。それから新幹線。
 この新線建設でも多くの人がなくなったし、脱線事故も起きている。なにしろ制限速度38kmを超えたら電車を停める手段はない、という難所なのだ。


 遊歩道の終点、眼鏡橋。写真はこうなんだけれど、遊歩道は眼鏡橋の上。でも、橋の上からじゃ橋の写真が撮れないので、わざわざ一度降りた、というわけ。この橋を歩いて渡れるんだからいい感じ。現在、この先の工事が行われていて、3年後くらいには熊の平あたりまで歩いて行けるようになるらしい(と6号トンネルの前にいた係の人が言ってました)。
 このアプトの道、非常に歩きやすいし、景色もいいのだけれど、残念なことに往復同じ道を歩かなくてはならない。それはちょっとつまらないのだ。
コメント
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