頭のてっぺんあたりから「チャトラン!」と高音で叫んでみたりする。
「回向してやったんだ」
「猫とやっちゃったんですか?」
「そうじゃない。たむけの句を読んだのだ」
「え! たぬきとも? 気の狂った畑正憲?」
立川志らくの「野ざらし」をなんだか思い出しつつ。
「回向してやったんだ」
「猫とやっちゃったんですか?」
「そうじゃない。たむけの句を読んだのだ」
「え! たぬきとも? 気の狂った畑正憲?」
立川志らくの「野ざらし」をなんだか思い出しつつ。
こんな目で睨まれることなんかありません、日常において。
びっくりして、睨んでる猫に、「ああ、ごめん、ごめん、きみたちを驚かせるつもりはないんだ」などと言い訳して、手を振って立ち去る。
ポジションとして、猫の下にいる感じが。
谷中墓地の猫は、もっときつい猫でした。
でも、この年で猫に心揺るがされるとは!