20代で観ていたら…相当影響受けただろうなぁ。
映画に求めたい要素が すべてはいってるー
牧師と名乗ったシリアルキラー。
左手にHATE、右手にLOVEの刺青のサディスト。
ダースベイダーで、ターミネイターで
フランケンシュタインで青ひげでもある、そんな
あらゆる悪を擬人化した男と
追われる、彼に親をころされた兄弟。
この二人のイメージもまた
ヘンゼルとグレーテルで、赤ずきんで、ねずの木で。
黒と白、光と影のコントラストがこんなに面白くて
寓話的な魅力と残忍さを同居させちゃうだなんて。。。
途中の川下りのシーンはビョークのPVでもみてるかのようで。
流れる曲は、ジムモリスンが歌ってもよさそうな妖しいメロディ。
ずっとくちずさんでいます。
映画としては奇をてらっているわけではなくて
丁寧に、聖母と悪魔、強者と弱者、群集心理とマイノリティ
その辺りへの作り手の意思がすみずみまで感じられて
かつ挑戦的な映像表現もあって、ちょっと崇めたくなるような映画です。
あとはリリアンギッシュ。
あと20年くらいして、あんなきっぱりとした格好いい女になれるのだろうか。
大好きな"グロリア”も思い出したり。
格好いいとは、顔がつるつるしてるだけ、ではないって
すごくはっきり見せつけられて
私は色々背中を押され、観終わった後は爽快でしたよ。
Nick Cave & the Bad Seeds - Loverman // The Night of the Hunter - C.Laughton
この映画のハイライトシーンで作ったPVを発見。
これでこの映画をすすめるのはちょっと気がひける…(落ちまで分かっちゃう)
でも誰かに言いたくなる、教えたくなる、そんな映画なのー