野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

木陰にひっそりと咲くホウチャクソウ

2019年04月17日 14時57分39秒 | 
木陰にひっそりとホウチャクソウが咲いていた。
(2019-04 神奈川県秦野市)




ホウチャクソウは草丈は30-60cmになり葉は互生、茎は上部で分かれる。

先端の葉の付け根から長さ2cmほどの花が1-3個垂れ下がって咲く。花被片は6枚(3枚の花びらと3枚のガク)で合着しないが、チゴユリ(D. smilacinum)のようには開かないので筒状に見える。花被片が合着しない点で、よく似たアマドコロ属 Polygonatum と見分けることができる。 花の先端ほど緑色が濃い。花期は5月から6月中旬で、花の後には直径1cmほどの実がなり黒紫色の液果となる。

地下茎を延ばして先端に翌年の株ができる擬似一年草。

チゴユリと自然交配することがありホウチャクチゴユリと呼ぶ。

若芽に有毒成分を含む。山菜として利用されるアマドコロやナルコユリの若芽と似ており、注意が必要であるが、ホウチャクソウは摘んだときに独特の臭気を発するため見分けは可能。

名前の由来

東寺(京都市南区)五重塔に見られる宝鐸
宝鐸(ほうちゃく、ほうたく)とは寺院建築物の軒先の四隅に吊り下げられた飾りであり、風鐸(ふうたく)ともいう。

花が垂れ下がって咲く姿がこの宝鐸に似ることによる。

目立たない花だけどよくみるとかわいいキランソウ

2019年04月17日 14時22分45秒 | 
山に登り始めてすぐに目についたキランソウ
(2019-04 神奈川県秦野市)





キランソウ(金瘡小草)、ジゴクノカマノフタ
品種
シロバナキランソウ A. d. f. albiflora
ウズキランソウ A. d. f. condensata
モモイロキランソウ A. d. f. purpurea
キランソウ(金瘡小草、学名: Ajuga decumbens)は、シソ科キランソウ属の多年草。道端などに生える雑草。

根生葉が地面に張り付くように広がることから、ジゴクノカマノフタともいう[2]。

形態・生態
全体に毛が多い。茎は高く伸びず、草全体がロゼット状に地表に張り付いて円盤状の形になる。伸びる茎は斜めに地表をはうが、そこから根を出すことがなく、その先端部はやはりロゼット状に葉を広げ、花をつける。シソ科では珍しく、茎の断面が丸い。

葉は、基部のものでは長さ4-6cm、幅1-2cmで、広倒披針形で、先端側が幅広く、基部は次第に狭くなる。また葉の縁には波状の鋸歯がある。表面は深緑でつやがある。

花は3 - 5月に開花し、腋生で、茎の先端近くの葉の基部から生じる。濃紫色の唇形花で、上下二つに分かれた上唇はごく小さい。下唇は平らに大きく発達して三裂、特に中央の裂片が長くつきだし、先端は切れたようにまっすぐで、中央が切れ込んだようになって浅く二裂する。


写真はこちらのものが分かりやすい。
学名はAjuga decumbens。decumbensはラテン語の動詞decumboの分詞。這う、増えるなどの意味がある。「匍匐の」。ajugaはギリシャ語のjugos枷に否定形を作るaを付けたもの。「妨げられずに」の意味である。「妨げられずに匍匐しながら増える植物」という意味だ。よく性質を表している。よく似た花をつけるカキドオシの和名も似た意味をもつ。