野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

花よりも葉が目立つヒイラギナンテン

2019年04月21日 12時32分06秒 | 


よく見えないが房状の黄色い花をつけたヒイラギナンテン。
赤くなった葉が人目をひく。
(2019-04 神奈川県川崎市)






ヒイラギナンテン(柊南天、学名: Berberis japonica)は、メギ科メギ属[2]の常緑低木。

葉は奇数羽状複葉で、互生し、小葉は硬く、ヒイラギの葉に似て鋸歯はとげとなる。常緑で落葉はしないが、冬に赤銅色になる部分があり、紅葉のようになる。

春先に総状花序に黄色い花をつける。その中にある雄しべは、昆虫などが触れることによる刺激で内側に動いて、花粉をなすりつける。

果実は液果で、秋に青く熟す。


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名前で損をしているハナダイコン

2019年04月21日 12時24分07秒 | 
湿ったところに群生しているハナダイコン。
名前が少し寂しい(笑)
もっと優雅な名前をつけてやれなかったのか。
英語名のようにスイート・ロケットとか「淑女の菫」とか「夜の母」とか。
(2019-04 神奈川県川崎市)





ハナダイコン
中世から庭園などに植えられていたとされ、特に気候の寒いヨーロッパ北部のドイツ、イギリスなどではよく親しまれている。北アメリカには1600年代に観賞用植物として移入されて帰化し、北はカナダのオンタリオ州からニューファンドランド島、南はジョージア州の山間部まで分布を広げた。主に道路脇や林の外縁によく生え、一部の地域では侵略的外来種と考えられている。

ヨーロッパでは鱗翅目のクモマツマキチョウ(Anthocharis cardamines)やモンシロチョウ、ダイセツナガ(Plutella porrectella)などの幼虫の食草である。

名前
英語ではDame's rocket, sweet rocket, Dame's violet, mother-of-the-eveningなど、多くの名前がある。英名のrocket(ロケット)は夕方になってたくさんの花を開く草花を花火に見立てたものなので、ロケットと呼ばれる植物は他にもいくつかある。種子購入の際は属名"Hesperis"を確かめて買わないと、同じくロケットと呼ばれるキバナスズシロ(ルッコラ)やキバナナズナなどの別種の種子を買ってしまう可能性がある。和名は、花の形と色(淡紫色)が大根に似ていることに由来するが、大根とは別属である。

属名はギリシャ語で「夕方」の意味。同属植物は20種あまりある。学名の種名"matronalis"はラテン語で「婦人の」の意味だが、これは古代ローマの婦人の祭日マトロナリア(3月1日)の頃から咲き始めるためという。

性状
耐寒性の多年草であるが、耐暑性がないため、日本では一年草として扱われている。草丈60 - 90cm。葉は互生し、柄のないへら形の単葉である。花は5月頃に咲き、茎の上の方に直径2cmくらいの薄紫の花を総状花序につける。夕方になると、非常によい香りがする。

園芸種が逃げ出したツルニチニチソウ

2019年04月21日 06時17分51秒 | 
きれいな青い花が道端でも目を引く。
ホタルカズラと似ているが、こちらはもともとは園芸用に導入されたもの。
今では多くの園芸種が、野生植物のような顔をしている。
わたしたちの身近にある植物の半分近くは外来種なのだそうである。
(2019-04 神奈川県川崎市)



ツルニチニチソウ

Vinca属は蔓性の多年草あるいは亜低木に分類され、日本ではツルニチニチソウ(Vinca major)とさらに小型のヒメツルニチニチソウ(V. minor)の2種が一般的に知られる。茎が地面や石垣などを這い、節から根を出し広がって増える。この性質のため、吊り鉢から茎を垂らしたり、グランドカバーなどに利用される。特に斑の入る品種が園芸品種として好まれる。斑には、白と黄色があり、斑の模様も多様であるが、斑入り品種は花付きがよくない傾向がある。耐寒性、耐陰性、耐乾性に優れ周年の鑑賞に耐える[1]。

花期は、春~初夏。花の形がニチニチソウに似ているが、色は青紫色または白色[1]。柱頭は円盤状をしており、その上に毛のある突起物があるが、このような柱頭の植物は珍しい。葉は幅広い。ニチニチソウ同様に繁殖力が非常に強く、観賞用によく栽培される。ビンカアルカロイドとは異なるアルカロイドを含む。

日本原産のカントウタンポポ

2019年04月21日 06時08分39秒 | 
最近では珍しくなった日本原産のたんぽぽ、カントウタンポポ。




セイヨウタンポポのように総苞が反り返らず、先端に突起があることで判断した。
(2019-04 神奈川県川崎市)



カントウタンポポ

英名
Japanese dandelion
亜種
シナノタンポポ Taraxacum platycarpum subsp. hondoense

カントウタンポポ(関東蒲公英、学名:Taraxacum platycarpum)は、キク科タンポポ属に属する多年草である。多くの在来タンポポと同じく、外総苞片が垂れ下がらない(セイヨウタンポポは外総苞片が垂れ下がる[1])。外総苞片は内総苞片の半分程度の長さで、先に角状突起があるのが特徴である。近縁のシナノタンポポ(信濃蒲公英 学名:Taraxacum platycarpum subsp. hondoense)とは外総苞片が内総苞片の半分より長く幅が広く、角状突起が認められない点で区別される。

セイヨウタンポポにニッチを奪われて、数が減りつつある(セイヨウタンポポの項を参照)。

在来の日本タンポポの特徴として、セイヨウタンポポと違い、自分の花粉を自分のメシベにつけても種はできず、他の株からハチやチョウが花粉を運ぶ必要性があり、したがって群生していないと種ができない[2]。また1つの花からできる種の数もセイヨウタンポポと比べて少なく(同書 p.6)、1年中発芽できるセイヨウタンポポと違って、その種は秋まで発芽しない(同書 p.6)。ただし、都会において急激に数を減らした原因は、人間が開発したことによって、発芽に時間がかかる在来の日本タンポポより先にセイヨウタンポポが広がる下地を生み出したことが原因とされる[3]。