野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

赤い花弁が印象的なベニバナトキワマンサク

2019年04月19日 12時36分02秒 | 
赤い花弁が咲き乱れるのが印象的なベニバナトキワマンサク
遠くからは桃の花のように見えますが。「落葉樹であるマンサク対し、一年中葉をつけているため「常盤満作」と名付けられた」そうです。


(2019-04 神奈川県川崎市)



トキワマンサク

学名:Loropetalum chinense
別名:ベニバナトキワマンサク
科名:マンサク科
分類:常緑小高木
原産地:日本、中国南部~南アジア
大きさ:背丈1.5~3m(6m) 横幅0.5~2m(5m) 葉3~7cm前後(互生)
主な見所:花(4~5月)

トキワマンサクの特徴
白花のトキワマンサクのみしか使われなかった頃は認知度が低かったのですが、紅花のベニバナトキワマンサクが使われるようになってから、その美しい花と丈夫な性質、刈り込みの容易さなどから人気の樹木になりました。落葉樹のマンサクとは異なり葉はやや小さめで常緑です。花は細いヒモ状で初夏の初めに咲きます。葉は長楕円形で、葉色は緑葉のほかに赤褐色葉もあります。樹形は分枝が多く剪定すればよくまとまります


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まがまがしいミミガタテテンナンショウ

2019年04月19日 11時07分26秒 | 
奇怪な形態が面白いミミガタテテンナンショウ。
(2019-04 神奈川県秦野市)




ミミガタテンナンショウ(耳形天南星)
Arisaema undulatifolium var. ionostemma


科名・属名 : サトイモ科 テンナンショウ属
 注.APG分類では学名(Arisaema limbatum)

特徴 :
 草丈30~80cmの多年草。
 葉は2個つき、7~11の小葉からなる。小葉は卵形~楕円形で幅が広い。葉柄は花の頃は短いが、花後大きくなる。
 仏炎苞は濃紫色~暗紫色で、筒部の長さは4.5~8cm、口辺部が耳状に著しく開出する。
 付属体は棒状~根棒状で、先端は円く、径0.3~1cm。

分布・生育地 :
 本州(岩手~静岡県の太平洋側)、四国(西南部) (国外:日本固有)
 山野の林下

花期 :  4~5月


撮影記 :
 ヒガンマムシグサの変種で、小葉が楕円形で幅広い、仏炎苞が大型で、口辺部が大きく開出するなどの違いがある。
 下のアップの写真のように、仏炎苞の口辺部が大きく反り返り、耳たぶがあるように見えることからこの和名がつけられている。
 高尾山を初め、関東地方の低山地の春を彩るテンナンショウで、ごく普通に見られる。関東地方以外では
 ただ、グロテスクな姿が嫌われるのか、登山道沿いの花の多くが、首(花)を刎ねられた姿をさらしているのは痛々しい限りだ。



多くの類種がある。英語の俗名「コブラ・ユリ」は特徴をうまく言い当てている。受粉が困難になるのに昆虫を閉じ込めるのはなぜだろう。


テンナンショウ属
テンナンショウ属 (Arisaema) は、被子植物単子葉類サトイモ科に属する植物。有毒なものがある。テンナンショウは天南星の意で、この中の1種で日本列島から朝鮮半島にかけて分布する Arisaema serratum (Thunb.) Schott のこと、あるいはこの類の球茎の漢方生薬名である。

湿潤な熱帯や温帯に見られ、東アジア、東南アジア、北米、メキシコ、アフリカ東部などに分布する。世界で約150種があり、日本では約30種ほどが見られる。詳細な分類は難しく、現在も学名が変わることがある。

英語では Cobra lily や Jack-in-the-Pulpit の別名がある。

特徴
多年草で球根(球茎・塊茎)を持つ。葉は複葉で1~2枚つき、葉柄の根元は葉鞘となって筒状に重なり、一見茎のように見えるため偽茎と呼ばれる。小葉は種によって3枚から20数枚が鳥趾状や掌状につく。葉柄の上に花柄を延ばし、仏炎苞を付ける。仏炎苞が葉よりも高く伸びるか低いかは種による。

ムサシアブミなど一部を除き、多くは雌雄異株であるが、栄養状態によって性転換することが知られている。春に咲く花にはサトイモ科の特徴である肉穂花序と仏炎苞を持つが、仏炎苞の形状が特徴的で様々なものがあり、森の木陰に咲く紫色の仏炎苞は不気味な印象を与えるものもある。この仏炎苞は肉穂花序をぐるりと一周してラッパ状になるものが多い。肉穂花序の上部は様々な形の付属体となり、付属体の下端はスカート状になって仏炎苞の内面との間に狭い隙間を形成する。花序の花がつく部分では仏炎苞との間に隙間があって、付属体の下部に上をふさがれた部屋を形成している。この花にはキノコバエ科やノミバエ科などの小昆虫が誘引され、付属体と仏炎苞の間の隙間を通過して花の周囲の部屋に閉じ込められる。雄花ではこの部屋の下部に雄しべから出た花粉が溜まっており、閉じ込められた小昆虫は花粉まみれになる。雄花の仏炎苞の合わせ目の下端には小さな孔状の隙間があって、花粉をつけた小昆虫はここから脱出する。雌花ではこの穴がないため、閉じ込められた小昆虫は外に出られず、いずれ死亡する。この雌花に閉じ込められた小昆虫の中に花粉を体につけて雄花を脱出してきたものがいたときに受粉が成立する。

秋に仏炎苞は枯れて朱色や赤の熟した果実が目立つようになる。果実はトウモロコシのように軸の周りに集合してつく液果で赤く、種子を0~数個ずつ持つ。種子散布は鳥類に摂食されるか、その場に倒伏することにより行
われる。

利用
球茎の細胞はシュウ酸カルシウムの針状結晶などをもち有毒で、そのまま食べると口の中が痛くなって腫れあがるが、デンプンなどの栄養素を多く含むため、アイヌや伊豆諸島、ヒマラヤ東部の照葉樹林帯ではシュウ酸カルシウムの刺激を避けながら食用とする工夫がなされてきた。例えばアイヌの食文化ではコウライテンナンショウの球茎の上部の毒の多い黄色の部分を取り除き、蒸したり、炉の灰の中で蒸し焼きにしたりして刺激を弱めて食用にし、伊豆諸島の三宅島では古くはシマテンナンショウの球茎を蒸し煮にして団子にしたものをなるべく噛まずに丸飲みして、刺激を避けて食べたと伝えられている[要出典]。

また、球茎を漢方の生薬、「天南星」としても利用する。

目立つ花色を持つムサシアブミやユキモチソウは山野草として栽培されることもある。

代表的な種
<日本に自生>

ツルギテンナンショウ (Arisaema abei Seriz)
四国に自生する稀少種。仏炎苞は緑色で細い。
ヒガンマムシグサ (Arisaema aequinoctiale Nakai & F. Maek)
関東以西の本州と四国に自生。花序は葉よりも高く直立。仏炎苞の開口部がやや広い。
ホソバテンナンショウ (Arisaema angustatum Fr. et Sav.)
関東~近畿地方にかけて自生。
オドリコテンナンショウ (Arisaema aprile J. Murata)
伊豆半島に自生。仏炎苞は緑色。五枚の小葉をもつ。
マイヅルテンナンショウ (Arisaema heterophyllum Bl.)
緑色の仏炎苞と長く直立する付属体をもつ。左右に広がる複葉と合わせ、鶴が舞っている様に例えて舞鶴と呼ばれる。
イシヅチテンナンショウ (Arisaema ishizuchiense )
四国に自生。
オモゴウテンナンショウ (Arisaema iyoanum )
「面河天南星」、緑色の仏炎苞をもつ。四国(愛媛県)と広島県西部のみに自生。
ヒメウラシマソウ (Arisaema kiushianum)
ミミガタテンナンショウ (Arisaema limbatum Nakai var. ionostemma (Nakai et F. Maek.) Ohashi et J. Murata)
マムシグサに似るが、仏炎苞の口辺部が広く張り出して耳たぶのように見えることからこう呼ぶ(写真)。
ヒトツバテンナンショウ (Arisaema monophyllum Nakai)
シマテンナンショウ (Arisaema negishii Makino)
「島天南星」、伊豆諸島の固有種。
コウライテンナンショウ (Arisaema peninsulae Nakai)
ムサシアブミ (Arisaema ringens (Thunb.) Schott)
武蔵鐙の名は仏炎苞の形状から。2枚の3出複葉をもつ。
ヒロハテンナンショウ (Arisaema robustum Maxim. subsp. robustum (Engler) Ohashi et J. Murata)
キリシマテンナンショウ (Arisaema sazensoo)
九州南部に自生。
マムシグサ (Arisaema serratum (Thunb.) Schott) - 英名:Jack in the pulpit|Jack in the pulpit
偽茎の紫の斑模様がマムシの胴体の模様に似るのでこうよばれる。仏炎苞は緑のものや紫のものがあり、葉よりも上に出る。棒状の付属体を持つ。
ユキモチソウ (Arisaema sikokianum Franch. et Savat.) - 英名:Gaudy jack
仏炎苞は筒部の外側が紫、内側は白。舷部は紫地に白いすじが入る。付属体は柔らかい球形で白いため、餅に例えて名づけられた。
ミツバテンナンショウ (Arisaema ternatipartitum)
四国、九州、静岡県に自生。
ウラシマソウ (Arisaema thunbergii Blume subsp. urashima (H.Hara) H.Ohashi et J.Murata)
仏炎苞は褐色の舌状の舷部を持ち、葉の下につく。付属体の先が長く糸状に伸びて垂れ下がるため、浦島太郎の釣り竿の連想からこの名を持つ。
スルガテンナンショウ (Arisaema yamatense (Nakai) Nakai subsp. sugimotoi (Nakai) Ohashi et J. Murata) - 英名:Jack in the pulpit