こんもりと集まった白い花が美しい「マルバシモツケ」。長い雄蕊もところどころ紅に染まるところもきれいだ。
(2022年初夏 川崎市)
初夏の花シリーズ(2022年初夏)
「キンシバイ」(初夏の花 2022-01)
「どくだみ」(初夏の花 2022-02)
「アマリリス・アップルブロッサム」(初夏の花 2022-03)
「カラー・ピカソ」(初夏の花 2022-04)
「ペンステモン・ハスカーレッド」(初夏の花 2022-05)
「オルレア」(初夏の花 2022-06)
「 サルビア・ミクロフィラ・ホットリップス」(初夏の花 2022-07)
「アスチルベ」(初夏の花 2022-08)
「ゴデチア」(初夏の花 2022-09)
「ルリマツリ」(初夏の花 2022-10)
「アネモネ・ヴィルジニア」(初夏の花 2022-11)
「ハタザオキキョウ」(初夏の花 2022-12)
「サフィニア」(初夏の花 2022-13)
「エケベリア "七福神"」(初夏の花 2022-14)
「ホタルブクロ」(初夏の花 2022-15)
「ハクチョウソウ」(初夏の花 2022-16)
マルバシモツケ(丸葉下野、学名:Spiraea betulifolia)は、バラ科シモツケ属の落葉低木。
特徴
幹の高さは50-100cmになり、よく分枝し、こんもりと丸まった樹形になる。若い枝は赤褐色になり、無毛か白軟毛がある。葉は、長さ1-3mmの葉柄をもって枝に互生し、形は倒卵形から広倒卵形または卵円形。葉の先端は円頭または鈍頭で、基部は円形または広いくさび形で葉柄に流れ、葉身の長さ1.5-6cm、幅1-4cmになる。ほとんど両面無毛で、縁には重鋸歯があり、裏面は淡緑色となる。葉の形からマルバの名がある。
花期は6-8月、枝の先に複散房状に花序をつくり、径5-8mmの白色の5弁花を多数咲かせる。花弁の長さ1.5mm。雄蕊は長く伸び、長さ7-10mmになる。
分布と生育環境
日本では、北海道、本州中北部に分布し、亜高山から高山の日当たりのよい岩礫地に生育する。世界では東シベリア、樺太、千島に分布する。