細い黄色の花が可憐な「シナマンサク」。マンサクとは春一番に「まず咲く」から来たのだという。シナマンサクは中国伝来、マンサクよりもさらに早く咲く。春は黄色の花が多いな。
(2023年春 東京)
2023年春の花シリーズ
「ジャイアント・スノードロップ」(春の花シリーズ 23-01)
「セツブンソウ」(春の花シリーズ 23-02)
「ユキワリイチゲ」(春の花シリーズ 23-03)
「福寿草」(春の花シリーズ 23-04)
「ミチノクフクジュソウ」(春の花シリーズ 23-05)
「福寿海」(春の花シリーズ 23-06)
「ロウバイ」(春の花シリーズ 23-07)
【シナマンサクとは】
・中国中部を原産とするマンサク科の落葉樹。中国産のマンサクであるためシナマンサクと名付けられた。マンサクの仲間の中では最も大きな花を咲かせることから、庭木として公園などに数多く植栽される。
・シナマンサクの開花期は1~3月。他の花木に先駆けて「まず咲く」ことを語源とするマンサクよりも、さらに早く咲く。カシワやヤマコウバシなどと同じように、前年の枯葉を枝に残したまま越冬し、その状態で開花することから、花が葉の陰に隠れていることも多い。
・花の形態はマンサク同様で、数輪単位で枝いっぱいに咲く(満作)ことからマンサクとなったという説もある。黄色いリボン状の花弁は四方へ広がり、その付け根にある萼は紅色。花には甘い微香があるとされるが分かりにくい。花の後には乾いた果実ができ、熟すと自然に二つに裂ける。
・葉の展開は花の後で、葉の直径は8~15センチほど。マンサク同様に左右非対称だが、より大きい。枝から互い違いに生じ、葉の両面、や若い枝に綿毛がある。葉の裏に毛が多いのもマンサクとの違い。秋には綺麗に黄葉する。