ピンクの花がびっしりとつく「ジャノメエリカ」。エリカのうちで雄しべの葯が黒く目立って、蛇の目のように見えるのがジャノメエリカと呼ばれているようだ。あまりに多くの花がつくので見落としそうだが、よくみると雄蕊の黒がかわいい。
(2023年春 川崎市)
2023年春の花シリーズ
「ジャイアント・スノードロップ」(春の花シリーズ 23-01)
「セツブンソウ」(春の花シリーズ 23-02)
「ユキワリイチゲ」(春の花シリーズ 23-03)
「福寿草」(春の花シリーズ 23-04)
「ミチノクフクジュソウ」(春の花シリーズ 23-05)
「福寿海」(春の花シリーズ 23-06)
「ロウバイ」(春の花シリーズ 23-07)
「シナマンサク」(春の花シリーズ 23-08)
「八重寒紅」(春の花シリーズ 23-09)
「カラスノエンドウ」(春の花シリーズ 23-10)
「クモマグサ」(春の花シリーズ 23-11)
「スイセン」(春の花シリーズ 23-12)
「ペーパー ホワイト 」(春の花シリーズ 23-13)
「キズイセン」(春の花シリーズ 23-14)
「スイートアリッサム」(春の花シリーズ 23-15)
「ヒマラヤユキノシタ」(春の花シリーズ 23-16)
「クロッカス」(春の花シリーズ 23-17)
「ツルニチニチソウ」(春の花シリーズ 23-18)
「ムスカリ」(春の花シリーズ 23-19)
「キルタンサス」(春の花シリーズ 23-20)
「サクラソウ」(春の花シリーズ 23-21)
エリカの基本情報
学名:Erica
その他の名前:ヒース
科名 / 属名:ツツジ科 / エリカ属
特徴
エリカは繊細な枝に小さな花がびっしりと咲くため、株全体を見るとにぎやかな印象を受けますが、一つ一つの花も可憐で個性豊かです。エリカ属には740種があるといわれ、そのうち16種がヨーロッパに、ほかの大部分のものは南アフリカに自生しています。わが国では、庭植えなどでよく見かけるポピュラーなジャノメエリカをはじめ、鉢物として40種、50品種くらいが流通しています。草姿や開花期、花色、花形など変化に富み、壷状やベル形のものから細長い筒状のものまであり、雄しべの葯が黒く目立って、蛇の目のように見えるものも多くあります。また、イギリスなどのヒースランドを形成している種類は耐寒性が強く、寒冷地ではグラウンドカバーとしても利用されます。開花期は、種類によりそれぞれ異なり、春咲き種、夏~秋咲き種、冬咲き種、不定期咲き種に大別されます。
基本データ
園芸分類 庭木・花木
形態 低木 原産地 南アフリカ、ヨーロッパ、北アフリカ
草丈/樹高 15~300cm(20~80cmのものが多い) 開花期 種によりさまざま
花色 赤,ピンク,オレンジ,黄,白
耐寒性 強~中 耐暑性 強~中
特性・用途 常緑性,グラウンドカバーにできる
植物図鑑の見方
園芸・ガーデニング作業の基本
種類(原種、園芸品種)
ジャノメエリカ
Erica canaliculata
最も丈夫でポピュラーな種類。-5℃くらいまで耐える。冬から春に開花。
ジャノメエリカ
スズランエリカ
Erica formosa
冬から春に開花。ツリー仕立てにし、促成栽培でクリスマスに咲かせた鉢物が流通する。
スズランエリカ
メランセラ
来歴不明の園芸品種で、鉢物として広く普及。赤、ピンク、白があり、ジャノメエリカに似るが、開花期は秋。
メランセラ
カナリーヒース
Erica blandfordia
黄色いスズランのような花。冬咲き。
カナリーヒース
アケボノエリカ
Erica ventricosa
ピンクのトックリのような形の花が枝咲きに固まって咲く。春から夏に開花。
アケボノエリカ
エリカ・パターソニー
Erica patersonii
黄色い花をたくさん咲かせる野生種。秋から冬に開花する。