中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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束の間のルンルン気分;ウメの鎌倉中央公園散策までは良かったが…

2016年03月02日 16時41分30秒 | 鎌倉あれこれ

                           <鎌倉中央公園休憩舎付近>

  束の間のルンルン気分;ウメの鎌倉中央公園散策までは良かったが…
            (単独散策)
     2016年3月1日(火)  晴・暖かい一日

 今年は閏年.
 2月29日があったため,年を取るのが1日遅くなって,随分と得をしたような気分である.
 正直なところ,高年齢になるにつれて,自分の年など一つや二つ違っても,あまり大差が無いような気もするが,それでも同年の人と年令較べをするときには,誕生日に一日,二日の違いであっても,
 「おれの方が若いぞ…」
と良い気分になるから不思議である.

 そんな意気からも,2月29日は,私にとっては,苦渋に満ちた(?)長い人生の中でポカンと空いた貴重な一日である.ところが今年の2月29日は,私が住んでいる鎌倉でも,午前中からかなり強い雨が降っていて,あいにくの一日になってしまった.
 そこで私は,
 ”3月1日を,2月29日の’振替休日’にしよう…”
と決める.
 何もサンデー毎日の身分で,振替休日なんて,何を言っているんだ…馬鹿げている.
 そう思われる方も居られるかも知れないが,人生の大半をサラリーマンや大学という曜日に大いに関係のある職業に重視してきた私には,無職になってからも,やっぱり曜日を基本としたリズムがあってこそ,まあまあ規律のある生活を送ることができる.

 さて,今日は天気も良いし,体調も上々だ.
 せっかくの閏年の贈り物である1日を楽しく過ごそう!
 今日は午前中の雑務はお休みだ…!

 私は10時半頃,スニーカーを履いていそいそと散歩に出掛ける.持ち物は愛用のバカカメラと小さなポシェットに入るだけ.
 まずは自宅近くの鎌倉中央公園だ.
 今日は陽気が良いせいか,平日にも拘わらず,子ども連れのお母さんグループや,散策を愉しむ人達で,まあまあの賑やかである.
 園内のウメの花はまだまだ見頃. 
 私は例により,バカカメラで,毎度お馴染みの梅の木の写真を撮りながら,清水塚口からk入園して山崎口に抜けることにする.

 まずは上の池付近でパチリ.
 池の水も温んでいるような気がする..


 次いで休憩舎付近でパチリ.
 山の向こうの青空が実に美しい.


 寺分口登り口の梅.
 抜けるような青空に梅が映える.


 この梅に近付いて見る.
 今,正に満開のようである.


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 ”さて,その先はどうしよう…”
 私は歩きながら,取りあえず何処を歩こうかで迷う.
 ”そうだな,まずは大船駅まで行こうか.どうせ某団体に年会費を送金する用事もあるし…そして,たまには大船のどこかで昼食を摂ろう.その後は圓光寺,貞宗寺,二伝寺あたりでも散策しようかな…”
 とにかく山崎口から薬師堂跡へむけて歩く.
 途中にある民家の庭の梅が実に綺麗なので,写真を撮らせて貰う.


 大船駅まで,実に良い気分で散歩を続けた.そして,11時45分頃,大船駅前に到着する.
 ”丁度時間も良いな,ちょっと昼食には早いが,今の時間ならレストランもまだ透いているだろうな”
 …ということで,駅前の某天ぷら屋にフラリと入る.2~3分待たされたが,すぐに客席に案内される.周囲を見ると,私と同年配の客が随分と沢山居られる.多分私と同じように陽気に誘われてルンルン気分で来られたんだろうな.
 私は大好物の丼物を注文する.
 これがまあ,なんともまあ美味しい.山に出掛けるときは,いつもコンビニのオニギリしか食べていないので,食堂で落ち着いて食べることは滅多にない.
 ”ちょっとごはんの量が多いかな…”
と思ったが,根が卑しいので,ついつい全部食べてしまう.
 これがいけなかった!!
 食事が済んでから,寺巡りをする前に,駅前の某電機店に立ち寄って,プリンターインクを購入しようと思う.某電機店を訪れるのは数週間振りのことである.私はプリンターインクを購入した序でに,ノートパソコンの売場を一回りする.勿論,現時点でパソコンなど購入する気はないが…
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 丁度その頃,私の胃が,
 「…オレ(胃のこと)は,ここに居るぞ…!」
と自分の存在を私に報せ始める.
 五臓六腑に限らず,手足でも,頭でも,目耳でも,健常なときは,わざわざ”オレはここに居るぞ”と持ち主に報せることはない.だから,健常な臓器など何処にあるのか気にしないで生きている.

 胃が何か言い出したな!
 私は一寸気になり始める.これが図星! だんだんと胃が痛くなり始める.私は,すぐに,以前,医師に処方された常備薬を服用する.そして,散策を中止して路線バスで帰宅する.
 ところが,薬を服用したにもかかわらず,胃は痛くなるばかりである.
 そればかりではなく,胃の痛みで,脂汗すら出てくる.

 このまま夜になっても胃痛が治らないと辛いので,夕方,近所の掛かり付けに医師の所へ行く.
 「先生,この薬,飲んでも胃の痛みが取れません…」
 医師はクスリを見て,
 「この薬は胃潰瘍の薬,制酸剤です.この薬が効かないということは,別の原因ですね…」
 そんなこんなで,明日3月2日に,胃カメラの検査を受けることに決定.
 「とりあえず,胃痛を納める薬を出しておきます…」
 私は医院の直ぐ側にある薬局で処方された薬2種類,3日分を購入する.
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 善は急げ…!
 私は,すぐにその場で,頂戴した薬を服用する.
 服用して,30秒ほどしたときに,急に激しい吐き気に襲われる.我慢しようにも,もう我慢できない.
 私は道路側溝の鉄格子の蓋の上で,ゲーゲーと吐く.
 これが第一波.
 続いて第二波,また結構な量を吐く.
 10秒ほどおいて第三波,
 さらに第四波.
 たった今飲んだばかりの薬も含めて,胃の中のもの全部吐き出してしまう.
 ところが,驚いたことに,胃の内容物を全部吐き出した途端に,胃の痛みは雲散霧消してしまう.
 同時に,私の胃はどこにあるの…と,分からないほどに存在感は失せてしまう.
 また,幸いなことに側溝の鉄格子の上で吐いたので,そのまま下水へ.辺りを汚して余所様に迷惑を掛けることもなかった.

 私は今までの胃痛がうそのように,また気分も溌剌,元通りの体調になる.
 ”あの薬,一体何だったの…吐き気を催す薬だったのかな…”
 まあ,薬の効用はどっちでもいい.とにかく,これでスッキリした.

       2016年3月2日(水) 晴れ

 昨日の胃の痛みは,胃の内容物を吐いた途端に治ったが,念のため,今日,朝一番に,同じ診療所で,胃カメラで胃の中を見てもらう.
 胃には異常なし.ただ,食道の胃に近いところに傷ができているとのこと.多分,昨日吐いたときにできた傷であろうとのこと.

 念のため胃や食道の傷を治すナントカという薬が処方される.

 また,これまで定期的に血液検査をしてきた結果と,たびたび繰り返す胃の痛みから勘案して,胆石が悪さをしている可能性が濃厚だとの診断を受ける.
 表面的には元気そうに見える私にも,実はいろいろな病魔が襲ってきているのを実感する.

 ただ,今回の胃痛の直接原因に限って言えば,年甲斐もなく,脂っこいものを沢山食べたことにあるんだろう.胃袋も年相応に弱くなっているんだなと実感する.
 医師は苦笑いしながら,
 「…あまり脂っこいものを食べると,胆汁が沢山出るので,避けた方が良いですよ…」
と私に注意する.
 
 胃痛が治まれば,もう何も言うことはない.
 診療所近所の梅林の花を眺めながら,のんびりと帰宅する.
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 [今回の教訓]
(1)五臓六腑も,足と同様に加齢とともに老化していることを忘れるな.
(2)年を考えて,あまりに油っぽいものを摂るのは控えなさい.
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 願わくは”加齢”を”加麗”にしたいものである.

                                    (おわり)
「鎌倉あれこれ」の前回の記事
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