<キャンモアの夕暮れ>
アシニボイン紀行;第2日目(3);キャンモアに戻る;2日目の纏め
(アルパインツアー)
2015年9月21日(月)~29日(火)
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http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/faa5d07626de8e1d2a81f4f472aa563f
第2日目;2015年9月22日(火)(つづき) 晴
<ルート地図>
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<まずはシャワーだ>
■まずは自室で一休み
ラーチバレートレイルのハイキングを無事終えた私達は,専用車に乗って,17時20分,モレーンレークからキャンモアのコーストキャンモアホテルに戻った.
まずはホテルロビーに全員が集まる.
ツアーリーダーから,今夜の夕食についての案内がある.
一旦部屋に戻ってから,16時15分にホテルロビー,または16時30分にダウンタウンの教会前に集合して,Chifs Studioという日本料理店で夕食を摂る.また,夕食時に明日のスケジュールの説明をするとのことである.
説明が終わって,一旦,お開きになる.
私は同室のSTさんと一緒に,2階の自室に戻る.
まずは何といっても風呂である.
西洋式のバスは,寝そべって入るスタイルなので,日本式の水深の深い風呂に馴れている私には,何とも居心地が悪いが,贅沢は言っていれない.それに,給湯温度を一番熱いところにセットしても,41℃程度のお湯しか出ないのが残念である.それでも,今日一日の汗と埃を洗い流すと気分はサッパリする.
風呂から上がって,明日の移動日に備えて,荷物類の整理を始める.
同室のSTさんも,大きなトランクを開いて,荷物の整理に余念がない.
STさんが,
「…私,山形の寒い所の出身なので,どうしても防寒具を多く持ってきてしまうんで,整理が大変ですよ…」
と愚痴を言う.
この話が切っ掛けで,四方山話をしながら,荷物の整理をチンタラ,チンタラ続ける.
■ありゃ~…! 時間だ!
私はフト我に返って,時計を見る.
「ありゃ~…! 大変! 16時15分ですよ! 集合時間になっちゃった!」
私の叫び声に,STさんも我に返る.
「急がなければ…」
そうは言っても,まだ出掛ける準備もろくにしていない.慌てふためいていると,ドアーをノックする人がいる.
ツアーリーダーのTMさんである.
「どうされましたか…?」
「一寸待って下さい…すぐに行きます」
「では,教会前で待っている人がいますので,先に行っています.後から来て下さい」
<道に迷う>
■慌ててアサッテの方にダッシュ
18時25分,STさんと私は,慌ててホテルを飛び出す,
「まだ,教会前の集合時間まで5分ありますよ…急ぎましょう!」
ということで,年甲斐もなく猛ダッシュする.
ところが何を間違ったのか,大慌てで,目的地とは反対側に走り出してしまう.
ホテルの敷地から出たら,閑静な住宅地が広がっている.
「あれぇ~…! 変だな.それに廻りの山の形を見ると,どうもオカシイですね…」
私達は,道に迷ったなと自覚する.
「あの山は確か,右手に見えていたはずです…こっちへ行ってみましょう…」
私達は大慌てでそれらしい方向にダッシュを続ける.もう汗ビッショリ.
すると,進行方向右手に,コーストキャンモアホテルの建物が見え出す.
「ありゃあ…! 元に戻っちゃった!」
暫くの間,茫然自失.
「仕方ないですね.ホテルのフロントで道を聞きましょう…」
と私が提案する.
私が先頭でホテルに駆け込む.そしてフロントで伺う.
”Excuse me, but do you speak Japanese ?”
”No…”
と言うことなので,私の拙い英語で,日本料理店までの道順を伺う.
フロントの男性は地図を取り出して,丁寧に教えてくれる.
「有難うございました,助かりました.」
と通じたか通じないか良く分からない英語でお礼を言って,再びホテルを飛び出す.
走りながらSTさんが,
「貴方は英語がしゃべれて良いですね…私は全く英語はダメ…」
という.私赤面.もっとも,もう,トップリ日が暮れているので,私が赤面しているかどうか分からないかもしれないが…
■踏切で長い列車が通せんぼ
時刻は,もう18時40分.
「ダメだ! 諦めましょう!」
ヒーヒー,フウフウの猛ダッシュも,年寄りには辛い.すぐにエキゾースト.肩を落とした二人は,ノソノソモードの歩きに変える.
ボウバレーストリートから左折してレイルウエーストリートに入る.鉄道の踏切に到着したときに,運悪く貨物列車が通過し始める.大船辺りで見かける東海道本線の貨物列車に比較したら数倍も長い編成である.しかも走行速度がヤケに遅い.
「丁度いいや…踏切で長い時間待たされたので遅刻したということにしましょう…」
と破れかぶれの冗談を言い合う.
踏切待ちをしている間に,走っている間にかいた汗が,すっかり消えてしまう.
もう,走る元気もない.
二人でノソノソ歩きをしていると,レストランの前で私達の到着を待っていたTMさんが目ざとく私達を見付けて,手を挙げている.
私が手を振って答えるが,だからといって急いで歩く気になれない.先ほどの猛ダッシュで草臥れ果ててしまったから…
18時45分,ようやく日本料理店,Chif's Studioに到着する.
「何で,こんなに遅刻するんですか…!」
と小言の一言でも言われるかなと構えるが,TMさんはドアボーイのように笑顔で私達を迎え入れる.
”さすが接客業のプロだな”
と感心しながらお店に入る.
<Chief's Studioに到着>
<奇妙で美味しい日本料理>
■エキゾチックな店内
日本料理の店にしては,かなりエキゾチックな雰囲気が漂う店である.結構沢山の客が入っている.
私達は店内のほぼ中央の席に陣取っている.
遅参した私達二人の席もちゃんと取ってある.
「…遅れてドウモスミマセン…」
私達二人は平身低頭.スゴスゴと席に着く.
<エキゾチックな店内>
■まずは乾杯
定刻通りにお店に入った皆さんは,すでに乾杯を終えて,そろそろ佳境に入っている.
遅ればせながら,私達も飲み物を注文する.アルコールが苦手な私は,薦められるままにジンジャエールを注文する.このジンジャエールはノンアルコールとのことである.
TMさんの発案で,遅参した私達二人のためにもう一度乾杯をする.
乾杯の後,遅参した二人は,TMさんから,
「…皆さんには先ほど説明しましたので,改めて…」
ということで,明日の行動予定の説明を受ける.
私達が遅参したばかりに,TMさんに迷惑を掛けてしまった.実にハズカシイ.
<まずは乾杯>
■前菜のお蕎麦
前菜はお蕎麦である.
日本人の女性が甲斐甲斐しく接客をしている.正直なところ,日本語を聞くと心が和む.
日本で食べる普通の蕎麦とは,ちょっと違った食感があるが,なかなか美味しい.器の様子も.ちょっと違和感があるもののなかなかのものである.
食事をしながら,雑談が弾む.
その内に,お互いの年令のことが話題になる.
私は,仕方なく,
「トウネントッテ,ウンじゅう2歳です…」
と自己紹介する.
”トウネントッテ”は,もちろんギャグ.「10年(歳)取って(=若く)」の意味である.
ところが,全員が,10歳若く言ったつもりの年令が,私の実年齢だと誤解する.こと年令なので誤解されたままの方が気分が良いし,目立たなくて良いが,それも気が引けるので.ついに自分の実年齢をバラしてしまう.
この自己紹介で解ったことは,私以外に後期高齢者は一人も居ないということである.これは私にとって大きなプレッシャーである.
<前菜のお蕎麦>
■メインディッシュ
メインディッシュは寿司の盛り合わせである.
従来のお寿司とは,ちょっとかけ離れた感じのお寿司(と言っていいのかな)である.
先ず目に付くのが金魚鉢のような器である.
先ほどの接客係の女性が,
「…金魚鉢のなかは牛肉の刺身が入っています…隣にある薬味をお好みの量だけ掛けてからかき混ぜてお召し上がり下さい…」
と説明する.
”何で金魚鉢のような器を使うんだろう…食べにくい感じがするが…”
と気になるが,言われたとおりに薬味を入れてかき回す.
なるほど,なかなかの美味である.
続いて,海老,刺身,握り寿司を順番に賞味する.中にはアボカド巻のような珍妙なものもあるが,それはそれでなかなか美味しいから不思議である.ただ,やたらに量が多いので,全部は食べきれないのが残念である.
「これが,お寿司かな…?」
と聞かれれば,
「うん,そうだな…お寿司と言えばお寿司かもしれないが,お寿司じゃないかもしれない.どっちだろう?」
と迷う…が,とにかく美味しい.まあ,洋風創作お寿司ということにしておこう.
それにしても,この料理には,さまざまな工夫がされているし,オリジナリティという点では,大いに評価できると思う.もっとも,料理のことを語る資格など,私には全くないが…
<様々な工夫がされているメインディッシュ>
■デザート
デザートは甘いフルーツポンチ風な一品である.これで,コース料理は終わりである.
寿司なのに,洋食のようにコース料理に仕立てられているのが,何とも面白い.
「私は一体どこの国の料理を食べたんだろう…」
というのが率直な印象である.
確かに日本料理的ではあるが,どこか日本的とは思えないところもある.特に大きな板の上に飾り盛りされた料理は,シンプリシティに欠けていて,やや雑然とした印象を受ける.この辺りは明らかに日本的とは言えないような気がする.そうは言っても,私に料理など批評する力量は全くないので,ゴマメの歯ぎしりみたいなもの.気にしない,気にしない…
でも,とにかく美味しかった.
したがって,大満足.
<デザート>
<2日目も無事終わった>
■荷物の仕訳
20時20分,夕食を終えてお開きになる.お店から外へ出る.外はもう真っ暗.
20時30分,全員揃って,ホテルへ戻る.
尾籠な話だが…
成田を出発してから,ずっと便秘気味で,気分が悪かったが,ホテルに戻ったときに,やっとその気になってトイレに立て篭もる.硬いながらも何とか通じがある.これで,お腹もスッキリとする.
海外旅行に出ると,毎回のことながら,当初の1~2日の間,便秘気味で悩まされる.困ったものだ.
明日は,ヘリコプターでアシニボインに向かう予定である.アシニボインに持参する荷物と,キャンモアに置いていく荷物の仕訳をしなければならない.これがまた厄介だが,30分ほどで仕分け作業を終える.
■21時頃就寝
30分ほどで荷物の整理を終える.
他にすることもないので,21時頃,就寝する.ただ,まだ時差の影響があって,そう簡単には眠れないが…
でも,今日一日も無事で,”良かった! 良かった!”である.
[Chef’s Studioの案内]
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<2日目のラップタイム>
8:05 コーストキャンモアホテル(キャンモア)発(専用車)
9:10 モレーンレーク着
===============================
9:35 出発
9:45 モレーンレーク展望台
10:05 ラーチバレートレイル歩き出し
10:18 木橋を渡る
10:52 ジグザグ道
11:10 給水休憩(11:20まで)
12:01 テンピークスが見える広場(12:20まで休憩)
12:54 峠
13:07 ミネスティマレーク着
13:35 〃 発
14:08 テンピークスが見える広場(14:55まで休憩)
15:18 立ち休憩
15:54 モレーンレイク着
==================================
16:10 モレーンレーク発(専用車)
17:20 コーストキャンモアホテル着
[2日目のハイキング記録]
(1)専用車で移動
■移動距離(片道) 95km
■登攀下降高度 681m
■往路所要時間(休憩時間込み)
キャンモア発 8:05
モレーンレーク着 9:10
(所要時間) 1時間05分(1.08h)
移動速度 95km/1.08h=88.0km/h
登攀速度 681m/1.08h=630.6m/h
■復路所要時間(休憩時間込み)
モレーンレーク発 16:10
キャンモア着 17:20
(所要時間) 1時間10分(1.17h)
移動速度 95km/1.17h=81.2km/h
下降速度 681m/1.17h=582.1m/h
(2)ラーチバレートレイル
■水平歩行距離(片道) 4.5km
■累積登攀高度 573m
■累積下降高度 10m
■登り所要時間(休憩時間込み)
モレーンレーク発 10:05
ミネスチマレーク着 12:01
(所要時間) 1時間56分(1.93h)
水平歩行速度 4.5km/1.93h=2.33km/h
登攀速度 573m/1.93h=296.9m/h
■下り所要時間(休憩時間込み)
ミネスチマレーク発 13:35
モレーンレーク着 15:54
(所要時間) 2時間19分(2.32h)
水平歩行速度 4.5km/2.32h=1.94km/h
下降速度 573m/2.32h=247.0m/h
(2日目終わり)
(3日目に続く)
次の記事
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「カナダアシニボインハイキング」の目次
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/6e286e4ab2426961bf48a1d7a17ce46d
「カナダアシニボインハイキング」の索引
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/dae26e12affc9d89924fbd7f43fe2942
お断り;
これらの記事は,私の趣味仲間を読者対象としたものであり,一般の読者を対象としていません,したがって,まったく個人的なものです.また十分に時間を掛けて編集していませんので,記事は正確とは言えないし,誤字脱字転換ミスも多々あると思います.このことを前提にしてご覧下さい.
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