<旗上弁財天社>
新春の鎌倉;鎌倉七福神巡り
(山旅スクール5期同窓会)
2014年1月6日(月) 快晴
<ルート地図>
<浄智寺(布袋尊)>
■北鎌倉駅前から歩き出す
快晴の空の下,北鎌倉駅から歩き出して,浄智寺(布袋尊),鶴岡八幡宮(旗上弁財天),宝戒寺(毘沙門天),妙寺(寿老人),本覚寺(恵比寿神),長谷寺(大黒天),御霊神社(福寿録)を一回りした.
歩き出しは,北鎌倉駅.9時30分に集合する.今朝はJRのダイヤが乱れていて,お二人ほど集合時間に遅延する.もっとも,このお二人,電車が正常に動いていても遅刻しがちなので,電車の遅延ばかりが,遅刻する原因とは言えないが…まあ,そんなことどうでもいいか.
とにかく,予定時間を20分ほど遅れて,9時50分頃,北鎌倉駅前から歩き出す,
正月も6日もなれば,北鎌倉駅周辺でも,新年早々の雑踏もいくらかは静けさを取り戻し,何時もながらの閑静な雰囲気を取り戻つつある.北鎌倉駅前には,私たちと同じように七福神巡りが目的のグループが2組ほど屯している.彼らも私たちとほぼ同じ時間に北鎌倉駅から歩き出す.
今日の参加者は,山旅スクール5期のTBさん,IGさん,OTさんの3人と,IGさんのお友達お一人,それに私の5人である.私以外は全て女性,すなわち,「姦+女」という図式になる.これはもう…何と表現したらいいのだろうか.まあともかく,これまで長いお付き合いが続いているので,私にとっても気楽な山仲間ということにしておこう.
私たち以外のグループは自動車の往来が激しい鎌倉街道沿いに歩いているが,私たちは駅前の交差点を渡って交番前で左折,円覚寺の石垣沿いの道をゆっくりと歩いて,10時01分に最初の参拝場所,浄智寺に到着する.
<浄智寺>
■浄智寺の布袋尊
浄智寺境内を一回りする.
ここは鎌倉五山第4位の名刹である.平素“がさつ”な私も閑静な境内を回っている内に,何となく心が和んでくるのが分かる.
“私は余り信心深い方ではないが,お寺に来ると,やっぱり,心が癒されるな…ということはオレは紛れもなく日本人なんだな…”
と妙に納得する.
境内を一回りして,短いトンネルを潜って布袋尊の前に到着する.さすがに布袋尊の前には観光客が集まっている.
私には詳しいことは分からないが,布袋尊は弥勒菩薩の別のお姿だという.
布袋尊のお参りを終えて,10時20分頃,浄智寺を出発する.
<浄智寺の布袋尊>
<鶴岡八幡宮(旗上弁財天)>
■山道を登り下りして岩船地蔵へ
浄智寺から裏大仏ハイキングコースへ入る.浄智寺境内沿い路地を南へ向かう.緩やかな登り坂である.やがて,道路は山裾に突き当たる.ここからは曲がりくねった急勾配の階段道になる.
坂道に差し掛かると,私たちより数十メートル前を歩いていた年配者のグループに,たちまちの内に追い付いてしまう.さすがに山旅スクールの卒業生である.
坂道の途中から,左折して海蔵寺がある谷間へ下山する.多少高度感のあるトラバース道を下ると,短いけれども急斜面のジグザグ道になる.このジグザグ道を下って,扇ガ谷4丁目の閑静な住宅地の路地に入る.この路地はやがて海蔵寺参道に突き当たる.そして突き当たりを左折し,化粧坂入口を通りすぎて,横須賀線のガードを潜る.
10時38分,亀谷坂入口にある岩船地蔵に到着する.ここの地蔵は大姫の守り本尊だと聞いている.
岩船地蔵の前で,小休止.
<岩船地蔵>
■鶴岡八幡宮
岩船地蔵から横須賀線線路沿いの道を鎌倉駅方面に向かって歩く.この辺りは扇ガ谷上杉ゆかりの場所である.
10時44分,護国寺の前を通過して,英勝寺前の踏切で左折,岩屋不動,川喜多映画記念館の前を通って,10時55分に鶴ヶ岡八幡宮に到着する.
さすがに三が日ほどの大混雑ではないが,境内は沢山の参拝客で賑わっている.それにまだ松の内,普段より改まった雰囲気が感じられる.
<鶴岡八幡宮>
■旗上弁財天社
まずは,今日の目的である旗上弁財天社をお参りする.源氏池の島にある神社である.
御朱印所の前には数名の客が列を作っている.
源頼朝が平家討伐に成功したのにちなみ,旗上弁天社を詣でると物事に成功するそうである.
“ところで私は,今,何に成功したいんだろう…”
と私は内心で密かに思い浮かべてみる.すると,今年自分が何をしたいと思っているのかが釈然としない.
“これじゃダメだな…いくら年を取ったとはいえ,グウタラばかりでなく少しは粛然とした生活をしなければ…”
と密かに反省する.
<旗上弁天社>
■政子石
旗上弁財天社の社殿裏手に回ってみる.そこには「政子石(姫石)」が2個祀られている.さて,この石は何だろう…私の手許にある資料では,正確なことは分からない.
<政子石>
<宝戒寺(毘沙門天)>
■宝戒寺
11時22分,宝戒寺に到着する.ここは萩寺としても有名な寺である.本堂左の部屋に不動明王像,准胝観音像,毘沙門天(鎌倉・江の島七福神)が並んでいる.
本堂前は観光客で混み合っている.私は何となく気後れしてしまい,霊によって“まあ,いいか…面倒だな”でお参りを省略する.その代わりに,旅のお守り500円也を頂戴する.
<宝戒寺>
■美鈴
宝戒寺から妙寺に向かう途中で,和菓子の名店「美鈴」に立ち寄る.
ここは注文を受けたものだけを作る店だが,たまたま余分があれば一見の客でも購入できるかもしれないお店である.
幸いなことに,私たち一行のお一人が,ここで和菓子を購入することができた.こういうのをラッキーという.今年も良いことがありそうである.
<美鈴>
<妙寺(寿老人)>
■路地を経由して妙寺へ
小町大路を横切って路地に入る.
若宮幕府跡から大佛次郎邸跡を経由して,妙寺裏手にある丸山定夫墓前を通って,11時50分,妙寺に到着する.
<妙寺>
■寿老人
妙寺境内にある寿老人を詣でる.
誰かがお堂の中を覗き込んで,
「寿老人,なかなかいい顔をしてますよ…」
よ私たちに報告する.
<寿老人>
<本覚寺へ向けて小町大路を歩く>
■日蓮辻説法跡
妙寺境内を抜けて小町大路に出る.
ここでもまた七福神巡りをしていると思われるグループに遭遇する.このグループも年配者が大半のようである.
11時57分,日蓮辻説法跡に到着する.小町大路は道幅が狭いのに,結構沢山の自動車が通り抜けるので,ゆっくり見学する気になれない.
そのまま,日蓮辻説法跡を通過してしまう.
<日蓮辻説法跡>
■蛭子神社
12時丁度,往来する車の煩わしさを避けるようにして蛭子神社境内に逃げ込む,閑静な境内に入ると,気分もホッとする.
境内右手に格納されている立派な御輿や,大きなイチョウの木を見上げる.
“素晴らしいな…”
と一人勝手に感激してしまう.
<蛭子神社>
■野外で昼食
丁度,12時である.ここでは場所は明かせないが,近くの空き地の片隅を借りて,腰を下ろす.そして,持参した食事をソソクサと食べる.
霊により“動く冷蔵庫さん”こと,OTさんから手造りのネーベンが提供される.何時もながらの素晴らしいご馳走である.
12時37分,食事を終えて,再び歩き出す.
<OTさん提供の食材>
<本覚寺(恵比須神)>
■本覚寺に到着
12時02分,本覚寺に到着する.ここは東見延とも呼ばれる日蓮宗の名刹である.ここは平素から境内を自由に通り抜けられる庶民的で親しみやすい寺だなと私は感じている.
この寺は鎌倉駅から近いので,次から次へと参拝客が訪れている.
<本覚寺>
■本覚寺の夷堂
夷堂に祀られている恵比須神を参拝する.恵比須さまは,言うまでもなく商売繁盛,家運隆盛,縁結びおよび五穀豊穣の福の神である.
夷堂に登る階段の両側に沢山の赤白の提灯が飾り付けられている.
<本覚寺の夷堂>
<由比ヶ浜を長谷寺へ>
■和田塚
本覚寺境内を通り抜けて若宮大路に出る.
若宮大路を南へ向かうが,途中の市場に立ち寄って,鎌倉野菜を眺めながら,市場内を一巡りする.ここで予定外の時間を費やしてしまう.
ここからバス通りを経由して真っ直ぐ長谷寺に向かうのが一丸近いが,喧噪なバス通りよりも閑静な裏道を通りたいという参加者の要望に応えるため,わざと遠回りをする.
若宮大路を南下して,畠山重保の墓を通過してから右折して狭い路地に入る.クネクネと曲がりくねる路地を抜けて,13時19分,和田塚に到着する.ここで小休止.
<和田塚>
■かいひん莊鎌倉
さらに,裏道を縫うように歩く.
当初,染谷太郎時忠屋敷跡を経由して由比ヶ浜へ出るつもりだったが,もう少し裏道を通りたいという希望があったので,更に寄り道をする.
13時34分,かいひん莊鎌倉の前を通過する.
このまま直進して海岸まで出ても良かったが,少し遠回りになるが,ここで右折して,鎌倉文学館近くで由比ヶ浜通りに突き当たる.左折して由比ヶ浜通りを長谷観音に向けて歩く.由比ヶ浜通りは,沢山の観光客で賑わっている.
<かいひん莊鎌倉>
<長谷寺(大黒天)>
■長谷寺に到着
13時51分,長谷寺に到着する.
相変わらず,沢山の観光客が訪れている.
<長谷観音>
■大黒天
ついで,本堂隣にある大黒天を詣でる.大黒天は出世,財福招来の神である.
<大黒天>
■眺望を楽しむ
大黒天参拝後,境内高台からの眺望を楽しみながら,ベンチに座って,休憩を取る.
今日の天気予報は,とても寒いとのことだったが,風もなく比較的暖かである.上空に少し雲が出てきたものの,由比ヶ浜,材木座海岸,逗子マリーナがとても良く見えている.
14時43分,長谷寺を出発して御霊神社に向かう.
<長谷寺からの眺望>
<御霊神社(福寿録)>
■御霊神社に到着
14時47分,御霊神社に到着する.境内は沢山の観光客で賑わっている.
<御霊神社>
■福寿録
境内にある福寿録を参拝する.これで,私たちは,無事,鎌倉七福神の参拝を終わる.
もし時間があれば,これから江の島まで歩いて,江島神社の江の島弁財天を参拝すればもっと良いだろうが,今日はまあこの辺りで…
丁度,このとき境内沿いの踏切を江ノ電の電車が通過する.急いで携帯のカメラを使って電車の写真を撮る.
<福寿録;写っている女性はたまたま写ってしまった方で,私たちとは無関係>
<再び鎌倉駅へ>
■裏通りを通って鎌倉駅へ
御霊神社で今回の七福神巡りは終わりである.
「江ノ電に乗って,鎌倉駅まで戻ろうか…」
ということになり,御霊神社から江ノ電長谷駅に向かって歩き出す.
ところが,途中で,IGさんが,突然,
「鎌倉駅まで歩こう…!」
と言う.
勿論,鎌倉駅まで歩くのに異論はない.
「では,歩きましょう…」
ということになり,由比ヶ浜通りを鎌倉駅に向けて歩き出す,
でも,バス通りをそのまま歩くのでは単調なので,帰路もやっぱり裏道を歩くことにする.
パン屋「ジャックと豆の木」がある角を曲がり鎌倉文学館に向かう道路に入る.途中で更に右折して住宅地の中を通る閑静な道を歩く.途中,吉屋信子邸,裁許橋を経由して,15時30分に鎌倉駅西口に到着する.
どこかでお茶でも飲もうかということになる…が,駅近くの喫茶店は何処も満席で,5人が座れる場所がない.その内に,お店を探すのが面倒になり,そのまま散会となる.
■バスに乗って帰宅
解散後私は,鎌倉市役所前からバスに乗って帰宅する.
鎌倉市役所前でのバスの待ち時間が40分もあるので閉口するが,駅近くの本屋で立ち読みしたり,コンビニをハシゴしたりしながら時間を潰す.貴重な時間を潰すのは勿体ないなと思いながら…
16時10分発のバスに乗車する.バスは沢山の立ち席が出るほど混雑する.でも乗客の大半は,二つ目か三つ目の停留所で下車してしまう.
“これっぽっちの距離だったら歩いた方が早いのに…”
と私は思うのだが,それこそ余計なお世話である.
16時25分,無事帰宅する.
今年も無事七福神巡りを済ませた,これで大過なく今年一年が過ごせるだろう.
今日も良かった! 良かった!
<ラップタイム>
9:50 北鎌倉駅歩き出し
10:01 浄智寺(10:20まで)
10:38 岩船地蔵
10:55 鶴岡八幡宮(11:15まで)
11:22 宝戒寺(11:28まで)
11:50 妙寺(11:55まで)
11:57 日蓮辻説法跡
12:00 蛭子神社(12:37まで)
12:42 本覚寺(13:47まで)
13:07 和田塚
13:51 長谷寺(14:43まで)
14:47 御霊神社(14:51)
15:30 鎌倉駅(解散)
[散策記録]
■水平歩行距離 10.0km
■累積登攀高度 158m
■累積下降高度 162m
■所要時間(休憩時間込み)
北鎌倉駅発 9:50
鎌倉駅 着 15:30
(所要時間) 5時間40分(5.67h)
水平歩行速度 10.0km/5.67h=1.75km/h
(おわり)
「鎌倉あれこれ」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/b5dff605bf51716f636f3e803eca990c
「鎌倉あれこれ」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/72bdccbf433cd4225cf2fe779c853c80
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