中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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セピア色の画集;フェルトペン画;60年前の自炊生活(1)

2020年05月31日 03時23分00秒 | 趣味三昧:セピア色の画集

           セピア色の画集;フェルトペン画;60年前の自炊生活(1)

2020年5月30日(土)

 早朝から午前中いっぱいは,院のゼミ用のレジュメ作成と部屋の掃除に専念.偶然,書棚の片隅から古いスケッチ絵がかなり沢山出てきた.大部分は昭和33~35年頃のもの.その頃私は京都で院生生活をしていた.
 余談だが修論のテーマは「進行波による地下資源探査」とかいうものだった.要するに電気のパルス波が電線を伝わるときに波の先端が地下資源の電気的特性によって変化するのを実験でたしかめるというもの.この説明は面倒くさいのでやめて早速絵の方に話題を転じよう.
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 学生生活2年間の間に2回ほどお引っ越しをした.
 この絵は,京阪電鉄寝屋川駅(今は廃止)から歩いて10分ほどの所にある「秦」というところで,8畳で板間と台所付きの部屋を2人で借りていた頃のもの.もちろん自炊.水道はなく井戸.ミカン箱が食卓.でも,当時最先端の石油のコンロだけは持っていた.台所は隙間だらけネコ,ネズミが自由自在に出入りしていた.
 ・・・で,当時,フェルトペンなる物が登場した.それが面白くて,フェルトペンを使って良く落書きをした.この絵は,私の自炊生活のスケッチである.大きさはB4位かな.信州に住む母へのスケッチレターである(母が大切に保管してくれていた).
 この絵を画いてから,もう60年も経っている.当時の私には,私が将来今のようなぐうたら生活をしているとは想像すらできなかった.
 60年も経過すると紙がへなへなと湿気っぽくなっていて,今にもばらばらになりそうである.スケッチが下手なので,何だか収まりの悪い構図になっているが,それでも当時の貧しい生活が忍ばれる.
 絵の裏にはこんな添え書きがある.
 「台所,,飯をたいた後,味噌汁を作っている間に画いたものです.デッサンが下手なので.落ちつかない絵になってしまいましたが,台所の端に井戸があり,壁にはいろいろな物がぶら下がっています.フライパン以外は同宿の人のものです・・・」
 この絵を見た母はどんな感想を持っただろうか.今になっては聞く縁(ヨスガ)もない.
                          (次の(2)へ続く)
(続きの(2)の記事)
  ↓
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「趣味三昧・セピア色の画集」の前回の記事
https://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/88df39a28828efeb81740092c519b89b

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