閑話休題；たまには優雅に食事を
２０１３年４月某日（上旬）
海外駐在中の長男一家が学校の旧家を利用して帰国している．
たまたま我が家に数日滞在している．
そこで4月某日．北鎌倉の某日本料理店を予約．盗難一家と老夫婦合計5人で，美味しいコース料理を堪能した．少々お値段は張るが，やっぱりお値段以上の価値があるなと実感する．
たまにはちゃんとした料理を賞味しないとダメだなと納得した．そうしないと正に“貧すれば鈍す”だなと思った．なお，ここで言う“貧する”は物質的なことではなく，精神的に“貧する”という意味である．
最初に，美味しいお茶が出る．突き合わせに，お茶の葉の天ぷらが出る．これがまた素晴らしい旬のもの満載である．
＜お茶の葉の天ぷら＞
＜お膳＞
私は食べ物には疎い．生来この方，食べ物であれば，どれ一つ不味いなと思ったものはない．だから，何処へ行っても，頂戴する食べ物に苦情を言ったことはない．逆に言えば，
「あいつには何を喰わせても良いから，適当な食べ物を宛がっておけばいいよ…」
と言われかねない．
でも，でも，…である．
此の私でも，より美味しいものは，より美味しく感じることは疑いの余地もない．
“たまには，ちゃんとした食事を味わった方が良いな．そうすればそれだけ人生が豊かになる”
と感じた次第である．
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食事を終えて，帰り際に玄関の額を見る．そこには，
「ありがたい もったいない」
と風流な字で書かれている．
このフレーズには主語がない．だから，主語を入れ替えることによって，いろいろな意味に取れる．
“はて？ この額の意味をどう捕らえたら良いんだろう”
これは正に禅問答である．
そういえば，この日本料理店は，臨済宗大本山円覚寺の前にある．円覚寺は禅寺である．私も円覚寺末寺の宗徒だった．
さて，どう説破するかな？
息子一家は，近々，駐在先の東南アジアに戻ることになっている．可愛い孫娘とも，また，しばしのお別れである．
また寂しくなるなあ～
（おわり）
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