中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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炎暑の鎌倉大迷走(3):鎌倉駅から鎌倉歴史文化交流館へ

2019年07月29日 09時57分43秒 | 鎌倉あれこれ

                                  <相槌稲荷跡からの眺望>

            炎暑の鎌倉大迷走(3):鎌倉駅から鎌倉歴史文化交流館へ 
                    (単独トレッキング)
                 2019年7月25日(木) 晴
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https://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/6e539dc1ad22f6beeac76ddd3a886dc9

<ルート地図>

▇コース全体図 (再掲) ←クリック拡大

▇詳細図
(鎌倉歴史文化交流館)  ※パンフレットから引用

←クリック拡大

<鎌倉駅から鎌倉歴史文化交流館へ>

▇源氏山公園へ
 たまたま一緒に歩いた藤沢の男性と名前も告げずに分かれてから,”さて,どうしようか”と迷った.家にはやり残しの仕事が沢山残っているので,そろそろ帰宅して,仕事しなければ・・・という焦りに似た気分はあるものの.なんだか歩き足りない.
 ”まあ,仕事のことは後で考えよう・・・”
ということで,折角だから,もう少し歩くことにする.
 ”ならば,取りあえずは源氏山に登ろう・・・!” 
ということで,13時07分,鎌倉駅裏口から歩き出す.
 本当は寿福寺境内から山道を通って源氏山に向かうコースがお勧めだが,今日は何となくそちらの方へは行きたくない.そこでそば処五島のある三つ角を左折してトンネル道を通って源氏山公園を目指すことにする.<三叉路を左折してそば処五島の前を通過>

▇気が変わる・・・  
 まだ日が高いので路面で反射する日差しがジリジリと暑い.鎌倉駅の裏側は,さすがに観光客が少ないので,なんとなくガラガラ感がある.
 道なりにブラブラ歩いて甘味処「きらら」の手前,道路を挟んで右側に「100m鎌倉歴史文化交流館」の案内板が目に付く.鎌倉歴史文化交流館ができたことは知っていたが,この辺りは最近ほとんど歩いていない.何時の間にこんな庭園風にせいびされたんだろう? 正直なところ,びっくりする.
 ”確か,この辺りは「指月庵」とかいう会席料理(?)のお店が有ったな・・・?” 
 もうかれこれ30~40年前に,夫婦で指月庵で食事をしたように記憶している.
 まあ,折角だから鎌倉歴史文化交流館とやらを覗いてみるかな.
<鎌倉歴史文化交流館入口>

▇出し物は「鎌倉グルメ・中世」
 公園風に整備されたアプローチが100メートルほど続く.アプローチの入口に「蚊膜亜グルメ・中世」の大看板が立っている.
 ”中世の食事が楽しめるレストランでも開業しているのかな・・・”
と勘違いしたまま,とにかく会場へ行ってみることにする.

<鎌倉グルメ中世の案内板>

▇緑陰のプロムナード
 緑のトンネルのようなプロムナードが続いている.気分最高.このプロムナードを歩いている内に,四六時中頭のどこかで引っかかっていた仕掛中の仕事のことが頭の外へすっ飛んでしまった.
<緑陰のプロムナード>

▇池の跡
 2002年の発掘調査で発見され移設保存した池の跡があるとのこと.早速,寄り道をして券縛する.
 それほど大きな池ではないが,池の真ん中に島に見立てた石が置かれているのが面白い.
←説明文(クリック)


<鎌倉歴史文化交流館>

▇モダンな建物
 13時21分,鎌倉歴史文化交流館に到着する.真四角ばかりが目立つ建物が2棟並んでいる.近代的で素晴らしい建物のようである.とくに2棟の屋根の平行線が奥行きを強調しているかのように見える.確かに周辺の景観とマッチした建物だなと思うが,ではこの建物が鎌倉らしいかといえば,
 ”う~ん.”
 ちょっと疑問だな・・・だって東京にこの建物があっても素晴らしいなと思うに違いないから・・・
 ”じゃあ・・・鎌倉らしさって何よ・・・?”
と問われると,私も返答に困るんだが・・・う~ん!
 ”まあ,そんなこと,どうでもイイカ! とにかく中に入ろう!”

<鎌倉歴史文化交流館の概観>

▇うやうやしく出迎える受付
 さて,館内に入ろうとして,入口を見付けるのに,ちょっと,まごつく.
 ”遠くから見ただけで,受付がどこにあるかはっきり分かるデザインにしなければ・・・ダメ!”
 私はお節介なダメ押しをする.自分の頭の中だけで・・・
 ガラス張りの壁の片隅に入口を見付ける.
 ”中に入って良いのかな・・・”
と戸惑わせるような雰囲気がある.
 中に入るとやけに廣い広間になっている.ちょっと勿体ない位廣い.広場の突き当たりに受付が有る.男女3人の受付係がうやうやしく私を出迎えてくれる.
 65歳以上の鎌倉市民は入場料無料とのこと.これはラッキー.早速,携帯している鎌倉市の「福寿手帳」を提示する.
 「こちらの〇・・・〇が展示室です・・・別棟では永福寺(ヨウフクジ)の発掘調査の展示があります・・・」
とのこと.

<左隅が入口(写っていない)>

▇膨大な展示物
 館内の配置がちょっとややこしいが,案内されたままに館内を見て回る.手許に記録が残るように,若干の写真を撮ったがブログへの投稿はやめておこう.とにかく夥しい数の食器類が展示されている.
 特に感心させられるのが,極,少数の欠片から全体を復元したものが多数あること.この復元作業は,かなり焦れったくなるに違いないなと感心する.こんな根気が要りそうな仕事は私には無理だなと思う.いやはやそれにしても本当に大した物だ.私は感心すること頻りである.
 食器だけでなく,夥しい数の箸が展示されている.もちろん木製.荒削りで形も不揃いだがちょっと使ってみたいなという気分になる.展示物の様子は引用した下の写真で判断できると思う.
 館内は冷房が利いていて実に快適である.入場者は私以外に年配の夫婦1組だけ.空いているのは有難いが,これでは採算が取れないのではないかと心配になる.

←クリック拡大
※受付で頂いたパンフレット

VRで永福寺を見学
 展示物を一通り見たので,一旦建物の外に出て,別館に行ってみる.
 別館の入口もちょっと奥まったところにあり,ちょっとした違和感がある.
 中に入る.
 受付には若い女性が一人.丁重に出迎えてくれる.突き当たりに一寸した永福寺の資料が飾られている.その左隣は20人程度がユックリ座れそうな明るい休憩所になっている.休憩所の大きな窓の外は断崖に囲まれた庭になっている.断崖と庭にはギラギラとした日光が降り注いでいる.炎天下で数名の方が庭掃除をしておられる.この蒸し暑いのに大変な作業である.思わず同情.
 展示品を見ていると,受付の女性が,
 「永福寺の復元の様子をVRでご覧になりませんか・・・?」
と私に話しかける.
 「・・・どのくらい,時間が掛かるんですか・・・?」
 私は永福寺跡には何回も行っているのであまり乗り気ではない.
 「3~4分です・・・」
 「じゃあ~・・・お願いします」
 私はVRなるものを覗いたことがなかったので,一寸,興味がある.3~4分で済むんだったら丁度良い機会だなと思った.
 まずは横に二つ穴が開いているマスクのようなものを顔に掛ける.穴から目を出す.ついで少々重いヘルメットのような装置をかぶる.焦点が合って良く見える位置に装置を合わせて固定する.すると目の前にVRの世界が広がっている.首を上下左右に振ると見えている景色もそちらの方に移動する.
 ”なるほど,なるほど・・・面白いな”
ということで,首を左右上下に動かして楽しむ.
 ”真後ろも見えるのかな・・・”
と後ろを振り向く.見えた!
 丁度そのとき,
 「どうぞ下を見て下さい・・・」
と案内役の女性が私に声を掛ける.
 足許に視線を落とすと,まるでヘリコプターに乗っているような感じで,永福寺を見下ろしている.
 VRは直ぐに終わる.
 私は案内役の女性に,
 「有り難うございました・・・とても面白かったです」
と礼を言う.
 私と入れ替わるように背の高い初老の男性が来場してVRを楽しんでいる.

<別館の休憩所から庭を眺める>

<相槌稲荷社跡>

始めて聞く稲荷社
 別館から外に出る.
 本館と別館の間に「相槌稲荷社後について」という案内板が目に付く.
 ”相槌稲荷社・・・?!”
 私の浅学なためかもしれないが,相槌稲荷社など初めて聞く名前である(早速説明文の写真を撮る・・・がご覧の通り光ってしまい読めない).
 まあ,ともかく相槌稲荷社跡とやらを拝見することにしよう.

<相槌稲荷社の案内板>

▇長い階段
 参道と思われる階段道がある.さっそく登り始める・・・が,結構長い.
 真新しい階段で手摺りもしっかりついているので,安心して登れそうである.それで,何気なく登り始めたが予想に反して随分と長い.でも登り始めたからには最後まで登ってしまおうと腹をくくる.<立派だが長い階段だ>

▇素晴らしい眺望
 跡もう少しで階段が終わりになる所で,後ろを振り返って見る.今登ってきた階段の向こうに海が霞んで見えている.眼下には鎌倉歴史文化交流館の建物が見えている.
 ”何時の間にか随分と高いところまで来てしまったな・・・”

<眺望が開ける>

▇相槌稲荷社跡 
 階段を登り切って,相槌稲荷跡に到着する.
 断崖に囲まれた500~600平方メートルほどの広場がある.断崖沿いに社殿の跡が残っている.社屋はない.
 断崖の直ぐ上は稜線である.山登りが好きな私は, 
 ”あの上の稜線に登ってみたい・・・”
と反射的に思うが,ちょっと無理そうである.
<相槌稲荷社跡>

▇展望を楽しみながら昼食
 広場の端にベンチがある.ベンチの先には素晴らしい展望が開けている.辺りには全く人気がない.私はまだ昼食を摂っていないことに気がつく.
 ”よぉしっ・・・!,ここで昼食にしよう・・・”
 日光がジリジリ当たるのが難点だが,展望を楽しみながらユックリとかなり遅めの昼食を楽しむ.勿論,私の昼食は,鎌倉駅前で購入したオニギリ2個と飲み物である.
 どこからともなくトンビが1羽,近くの木の梢に舞い降りる.
 ”オレの昼食を狙っているな・・・”
と私は身構える.もっとも当のトンビは私のオニギリなど眼中にないかも知れないが・・・
<広場のベンチからの眺望>

▇さて何処へ行こうかな?
 14時23分,鎌倉歴史文化交流館を後にする.
 先ほど入館したときに通った公園風のアプローチとは別のルートで,甘味処「きらら」方面へ向かう.
 その先,どこを歩くかはまだ決めていないが,取りあえずは源氏山公園を経由してくずはらおかじんじゃまで行こうかと思う.
                                (つづく)
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