中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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アシニボイン紀行;第7日目(1);出発前のお散歩

2015年11月17日 04時39分33秒 | カナダ・アシニポインハイキング

                  <池に逆さに写るアシニボイン山>

         アシニボイン紀行;第7日目(1);出発前のお散歩
          <アシニボインロッジ4日目>
           (アルパインツアー)
      2015年9月21日(月)~29日(火)

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第7日目;2015年9月27日(日) 晴

<お散歩地図>



<ロッジの朝>


■何とか良く眠れた…
 夜中の2時に目が覚める.「大」を催している.「大」だと屋内のナイトトイレは使えないので,少しはなれたところにあるトイレ棟まで行かなければならない.少々面倒だが,折角催しているのに我慢してしまうと,また詰まってしまう可能性がある.それも辛いので,面倒だなと思いながら,外へ出る.
 外は寒い.
 天候が回復している.満天の星が輝いている.
 用事が済んでから,ふたたびベッドに潜り込むが,今度は寝付かれない.寝不足のまま朝を迎えるのかなと思っている内に,何時の間にか熟睡してしまったようである.
 7時にようやく目が覚める.結果的にはとても良く眠れたようである.やっと時差の影響がすっかりなくなったようだが,皮肉なことに今日はアシニボインを出発しなければならない.
 夜中の2時に,トイレに行ったばかりなのに,また「大」を催す.もちろん,私は自分の身体の要求には素直に応じることにしている.トイレ棟は少々混雑しているがとにかく用事を済ませる.結果は至極快調.
 …とはいえあまりユックリもして居れない.

■下山準備
 まずは朝食前にチェックアウトをしなければならない.私の支払いは缶ビール2本と帽子,合計42.01カナダドル.現金払い.
 支払いを済ませてから,一旦部屋に戻る.そして下山準備の採集チェックをする.ヘリコプターに積み込める荷物はリュックと手荷物1個だけ.入山したときと同じ条件である.私の場合,特に沢山の買い物をしたわけでもないし,持参した菓子類やお茶を消耗した代わりに,帽子が1個増えただけなので,重さには変わりはない.ヘリコプターに持ち込める手荷物の上限18キログラムとのことだが,私の荷物はリュックとバッグ合計でせいぜい7~8キログラムしかないだろう.
 最小限,身の回りで必要なものをリュックに収め,他のものは全部バッグの中に入れてしまう.これで下山準備OK,オシマイである. 

<朝食とランチボックス>

■前菜は果物
 8時05分から朝食である.
 私達の席は何時ものように食堂の一番奥である.ツアーリーダーの指示に従って,適当な場所に座る.
 まずは前菜.
 バイキング方式である.例によって沢山の果物が用意されているので嬉しくなる.私が選んだ前菜は下の写真の通りである.
 ドレッシングも何もなしに,果物本来の味を楽しむ.”実に良いな…”
 今朝は,コーヒーではなく,ハーブティを賞味する.ハーブティーのほろ苦い味が,果物の甘みを引き立てる.

<前菜>

■パンとメインディッシュ
 自家製のパンが美味しい.いくつ食べても良いようだが,私は1個で充分.ネーベンは色々なものが入った卵焼きのようなもの.食べ物のことは良く分からない私には,何という名前かわからない.
 …ま,とにかく美味しく頂戴する.

<パンとネーベン>

■ロッジスタッフの挨拶
 朝食の途中で,ロッジスタッフが勢揃いする.そしてリーダー格の男性が代表して,お別れの挨拶をする.ついで,ヘリコプターで下山するに当たっての注意事項などを懇切丁寧に説明する.
 ユックリとした説明なので,英語のヒアリングが不得意の私にも大意は何とか分かる.
 説明を聞きながら.ロッジスタッフ全員のホスピタリティ…というか”おもてなし”に深い感動を覚える.

■ランチボックスを作る
 朝食終了後,例によって,自分で自分が食べるランチボックスを用意する.あまり欲張っても結局食べられないので勿体ない.
 私はパン2枚の間に,トマト,キュウリ,ハム,ニンジン,チーズなどを少しずつ挟み込んだサンドイッチを作る.やわらかなパンが美味しそうである.
 このサンドイッチをサランラップに包み込む.サンドイッチと若干のスナック菓子を備え付けの紙袋に入れる.さらにその紙袋を,昨日購入したアシニボインロッジ特製の袋に入れてランチボックスが完成である.

        
     ヘリに持ち込むリュックとバッグ

<出発の準備>

■荷物に黄色いテープ

 8時35分,一旦部屋に戻る.そして,手作りのランチボックスを大切そうに,自分のリュックに仕舞い込む.
 9時30分から,ロッジスタッフが出発前の時間に合わせてお散歩の案内をしてくれるとのことである.
 まだ集合時間に間があるので,ベッドに横になって,住み慣れた(?)部屋をシゲシゲと見廻す.
 “これで,この部屋の見納めだな…もう,一生,ここを訪れることはないだろう…”
と思いながら…
 まだ時間が早いが,9時少し過ぎに,ヘリコプターで運んでもらう荷物を持って,外に出る.
 ロッジ本部のテラスで,黄色いリボンをもらって,荷物に縛り付ける.
 ツアーリーダーが
 「こちらに来るときに付けていた緑のテープは必ず外して下さい….緑のままだと,またアシニボインに運ばれちゃいますよ…」
が何回も注意する.
 黄色いリボンを付けた荷物を,テラスの一角にひとまとめにする.この荷物の山の中に,自分の荷物が確かにあることを確認する

■見納めのアシニボイン山
 荷物を預けてしまうと,手許には貴重品とカメラとノートだけが残る(勿論ボールペンも).随分と身軽である.
 改めて周囲の景色を眺める.目の前には湖と真っ白に雪化粧したアシニボイン山が聳えている.毎日見上げていた風景である.今日は強風が吹いているのか,山頂付近から左手に向かって雪が舞い上がっているようである.
 ”いよいよ,この風景も見納めだなあ…”
そう思うと一抹の寂しさを覚える.

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<出発前のお散歩>

■由緒ある初代ロッジ

 9時30分,出発前のお散歩歩きが始まる.案内役は,昨日,ジョーンズシークレットトレイルを案内して頂いたマーチさんである.今回の案内はマーチさんの特別な計らいである.
 出発してすぐに,由緒ある初代ロッジの脇を通過する.小振りながらシッカリした作りの立派な建物である.
 赤くて軒が深いログハウスである.

<初代ロッジ>

■ブタ見学ツアー
 私達一行のだれかがロッジで飼育しているブタを見たいという.写真は撮らないという約束で,まずはブタ見学ツアーである.
 ブタの写真は撮らない約束なので,詳しいことは書かないが,とにかくロッジ本部から森の方向に歩き出す.すぐに森の中に入る.
 9時32分,ブタハウスに到着する.緑の木々に囲まれた素晴らしい環境である.
 建屋の中には,愛称サンフラワーとバターカップの2匹のブタが飼育されている.立派な建屋が狭く感じるほどの立派なブタちゃんである.
 ブタに色々話しかけてみるが無表情である.

<緑陰の散策路>
                                                     小さな池に逆アシニボイン山
                                                              ↓

            ↑                                             ↑
      小屋の中に大きなブタ                                   小さな池まで散策

■超危険地域(!?)
 9時35分,「注意 超危険区域 ブリティッシュコロンビア州公園省(CAUTION High Hazard Area B>C>Ministry of Rarks)」と書いてある黄色い看板の前を通過する.看板の真ん中にブタの絵が画いてある.
 ”ブタに注意!!??”
 ひょっとして,先ほどの大きなブタが放し飼いにされるんだろうか.
 案内役のマーチさんが遠くに居られるので,ついつい聞きそびれた.


<ブタに注意の案内板>

■ニブレットトレイルへ

 ブタを見物してから往路を途中まで戻る.途中の分岐からニブレットトレイルを歩いたときに通った道に入る.
 ロッジ本部脇からニブレットトレイルに入る.
 マーチさんを先頭に行儀良く1列になってトレイルに沿って,近くの林を目指して歩く.林の先には残雪の山が見えている.
 列から少しはなれたところにいた私は,この風景を写真に撮る.写真を撮りながら,
 ”日本人のグループは,本当におとなしくて穏やかだな…”
と勝手に思っている.

<一列になってニブレットトレイルを行く>
 
■メドウを通過
 9時42分,サンバーストトレイルとの分岐点を通過する.この辺りはアシニボインロッジ滞在中に何回か歩いているので,何となく地理が分かる.
 分岐点を通過して,1分ほどで広いメドウに入る.前方にはニブレットの山脈が見えている.何となく懐かしい感じがする.

<前方にニブレットが見えるメドウを通過>

■小さな池に到着する
 9時44分,小さな池に到着する.池の前方にはアシニボイン連山が屏風のように連なっている.素晴らしい風景である.
 ここまでガイドしてくれたマーチさんが,
 「じゃあ,先に戻ります…帰りは大丈夫ですね」
ということで,ソソクサとロッジへ戻る.
 お仕事で忙しい時間帯に,わざわざ私達を案内してくれたことに,心から感謝している.
 私達は思い思いに素晴らしい風景をカメラに収める.

<高山が屏風のように連なる小さな池>

■逆さまに写るアシニボイン山
 何と言っても圧巻はアシニボイン山である.
 小さな池に逆さアシニボイン山がうまく見える場所を求めて,あちこち移動しながら写真を撮り続けるが,簡単には絶好のスポットは見つからない.滅多矢鱈に写真を撮りまくるが,そのなかでも,まあまあ何とか逆さアシニボインが写ったなと思われる写真が冒頭の写真である.
 逆さはともかく,アシニボイン山と小さな池の素晴らしさを何とか記録したいなと思って取ったのが下の写真である.
 もっとも,構図的には,湖の部分を大幅にカットした方が良いことは百も承知で,記録に残すために,この写真を収録しておこう.
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<アシニボインと小さな池>

■ロッジへ戻る
 「そろそろ戻りましょうか…」
というツアーリーダーの指示で,10時02分に,小さな池から歩き出す.
 往路を辿って,10時10分,アシニボインロッジに戻る.
 出発までには,まだ,少々時間がある.それまでの間,ロッジの待合室で待機するようにという指示がある.
 
<ロッジへ戻る>                              <談話室の書籍コーナー>
                                        (つづく)
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「カナダアシニボインハイキング」の目次
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「カナダアシニボインハイキング」の索引
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/dae26e12affc9d89924fbd7f43fe2942

お断り;

 これらの記事は,私の趣味仲間を読者対象としたものであり,一般の読者を対象としていません,したがって,まったく個人的なものです.また十分に時間を掛けて編集していませんので,記事は正確とは言えないし,誤字脱字転換ミスも多々あると思います.このことを前提にしてご覧下さい.


 



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