<由比宿の模型>
東海道五十三次宿場巡り全15回第9回(28)
(小田急トラベル)
2008年2月9日(土)~11日(月・祝)(その6)
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第9回第2日目 2月10日(土)(4) 晴れたり曇ったり
<蒲原宿>
■蒲原一里塚跡
14時21分,私達は日本橋から36番目の蒲原一里塚跡に到着する。赤い鳥居の脇に石柱が建っている。そこに「一里塚」という文字が刻み込まれている。その傍らに「東海道一里塚跡」と書いた案内板が建っている。
一里塚の直ぐ近くに,北条新三郎の墓と書いた木杭と案内板がある。どうやら,道路から少し奥まった所に墓があるようである。何時ものことながら,私達は寄り道をしないで,そのまま通過してしまう。これに対して,私には若干の不満が残る。
履いている靴の調子が悪くて,親指の付け根辺りが痛くなり始める。
<蒲原宿東木戸> <東木戸常夜灯>
■東木戸跡・常夜灯
14時22分,蒲原宿東木戸跡を通過する。近くに東木戸常夜灯案内板がある。例によって,ユックリと説明文を読んでいる暇はないが,江戸時代の宿場の入口には,見付や木戸と呼ばれる施設があったようである。ここの常夜灯は,いくつかの石を積み重ねて作られていて,一見,五輪塔のような形をしている。
常夜灯の側には,町指定文化財「渡辺家土蔵(三階文庫)」の案内板が立っている。渡辺家は,江戸時代に庄屋を努めた旧家のようである。
<高札場跡>
<蒲原宿の中央で休憩>
■蒲原宿中心部で休憩
14時31分,蒲原夜之雪記念碑の前を通過する。旅行社の資料によると,安藤広重の「東海道五十三次」の中の「役者」という作品の一つである。これは,傑作だという。ただ,蒲原は気候温暖なために,滅多に雪は降らないのに,なぜ雪景色にしたかについては,諸説があるという。
<広重「蒲原夜之雪」の説明文>
私達は,ここで暫くの間,休憩を取る。
近くには,蒲原脇本陣跡と本陣跡がある。
<西本陣跡の説明文>
道路を挟んで,記念碑の反対側に蒲原宿脇本陣跡が,さらにその先100メートルほど進んだ所に蒲原宿本陣跡がある。側に掲げられている説明文によると,ここは平岡本陣と呼ばれている。現在ある黒塀の建物は,大正時代に建てられたようである。
道路を挟んで蒲原本陣跡と反対側に旅籠「和泉屋」が建っている。格子戸が美しい二階建ての家である。
<和泉屋の説明文>
<和泉屋>
<美しい格子戸の家>
■志田家住宅主屋
14時54分,休憩を終えた私達は,記念碑前から再び歩き出す。
14時57分,高札所跡説明文の前を通過する。勿論,説明文を読んでいる暇はない。続いて,国登録文化財「志田家住宅主屋」,美しい格子戸の家の前を通過する。さらに,15時02分,西木戸跡を通過する。
蒲原宿を通過すると,単調な道を西へ,西へと歩き続ける。
<国登録文化財「志田家住宅主屋」>
<国登録文化財「志田家住宅主屋」> <蒲原宿の案内碑>
■JR蒲原駅へ
15時26分,JR蒲原駅に到着する。ここで2分ほど,短い休憩を取った後,すぐに出発する。西へ向かう単調な道が続く。
<蒲原宿西木戸> <JR蒲原駅>
<由比宿>
■由比一里塚
高速道路のガードを潜り,三叉路を左に曲がる。そして,15時44分,日本橋から37番目(説明版には39番目と書いてある)の由比一里塚跡に到着する。一里塚の説明文が建っている。
旅行社の資料によると,由比宿は,本陣1箇所,脇本陣1箇所,旅籠32軒,宿内戸数160戸,宿内人口713人の規模だったようである。
<由比一里塚>
■由比本陣公園
さらに西へ歩き続ける。そして,15時46分,私達は由比本陣公園に到着する。ここで休憩を取る。公園の中に,東海道広重美術館が併設されている。ここは由比本陣跡である。現在,正門,石垣,木塀,物見櫓,馬の水飲みなどが復元されている。
公園の中をそぞろ歩きをする。入口から見て,中央広場の右手の建物に入ってみる。建物の中には,売店や展示場が設置されている。屋の壁沿いに「由比宿街並模型」が展示されている。この模型を見ていると,往時の様子が手に取るように分かる。
私は身体を捩るようにして,この模型を写真に収める。
<由比本陣公園> <由比本陣公園で休憩>
■由井正雪生家
道路を挟んで,公園の反対側に,染め物屋「正雪紺屋」があった。建物の軒先に紺色暖簾が下がっている。暖簾には白い字で小説紺屋と染め抜かれている。ここは,由井正雪の生家である。
長いアスファルト道を歩いている内に,靴が合わないために,足の裏がますます痛くなってくる。
<正雪紺屋の案内板>
<正雪紺屋> <由比宿の模型>
<由比駅から清水へ戻る>
■由比駅から清水駅へ
16時22分,「エイ,エイ,オー・・」の掛け声とともに,再び西へ向けて歩き出す。単調な道が続く。そして,16時45分にJR由比駅に到着する。小さな駅である。
私達は由比16時59発の東海道本線の電車に乗車,18時08分にJR清水駅に到着する。17時15分,駅近くのアーケード街に面したシーグランデ清水ホテルに到着する。長い部屋にユーティリティ,シングルベッド,テレビ,クロークなどが,こぢんまりと収まっている。
<宿場で見掛けた弥次喜多> <長閑なJR由比駅>
■シーグランデ清水ホテルに宿泊
私はリュックを部屋に置いて,直ぐにアーケード街に引き返す。駅の方に少し歩いた所で,靴屋に飛び込む。店先に1足500円の安い靴が沢山置いてある。明日一日履ければ良いなと思いながら,1足を購入する。これで,合わない靴から開放される。 靴を購入した後,直ぐに自室に戻る。
<シーグランデ清水ホテルの夕食:これに味噌汁が付く>
18時からホテルの食堂で夕食を摂る。黒塗りの田型の入れ物にお刺身,エビの天ぷら,煮物などが綺麗に盛りつけられている。18時30分頃,夕食を終える。
すぐに自室に戻る。
風呂に入ってから,20時30分頃,就寝。
こうして,2日目もなんとか終わった。
(つづく)
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