<湯の浜に日が昇る>
名湯湯之川温泉とお手軽ロマンチック函館2日間;第2日目(1);早朝のお散歩
(神奈川美術協会会員親睦旅行:阪急交通社)
2019年10月31日(木)~11月1日(金)
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第2日目;2019年11月1日(金) 晴
<ルート地図>
■湯の川温泉
←クリック拡大
■湯の浜ホテル付近地図
←クリック拡大
※湯の浜ホテルの資料をコピーした.
<2日目の朝>
■朝風呂
同室の男性は夜中に何回もトイレに行ったとのことだが,私は朝4時頃目が覚めるまで,ぐっすりとよく眠れた.もちろん,外はまだ真っ暗である.暫くの間は,目覚めているにもかかわらず,寝床の中でじっとしているしかない.生来せっかちな私は長時間ジッとしているのが何ともつらいが我慢するしかない.
5時頃となる.
”そろそろ朝風呂に入れるかな…”
私は手ぬぐいをぶら下げて1階にある大浴場に向かう.男風呂と女風呂が昨夜と入れ替わっている.風呂場や浴槽の大きさはとちらも同じだが配置が微妙に変わっているので,風呂場に入った瞬間,なんだかちぐはぐな違和感を覚える.
先客は誰もいない.どうやら私が朝風呂一番乗りらしい.
湯船に浸かりながら,外を眺める.昨夜風呂の入ったときには,外はただ漆黒の闇夜しか見えなかったが,今朝改めて見回すと一面の海,すばらしい眺めである.
”なるほど! 海では灯りなど見えるはずがないな…”
と納得.
そろそろ風呂から出ようと思ったときに,私と入れ替わるように宿泊客が1人,浴室に入ってくる.互いにかるく会釈.
■フロントで地図を貰う
部屋に戻る.
同室の男性はまだすやすやと眠っているようである.
私は朝風呂の入ったついでに,もう普段着に着替えているので,また寝床で横になる気もしない.
”そうだ! 折角だからホテル周辺を歩き回ってみよう…”
私はカメラ,貴重品など最小限の荷物だけを持って,そっと部屋を抜け出す.そしてエレベーターホールへ.下りのボタンを押すと,
”サー…っ”
という風きり音が気負えた後,
”チン!”
という音がエレベーターホール全体に木霊しながら響き渡る.
小心者の私は,この音を聞いて”どきっ”とする.何で私はエレベーターの音で”どきっ”とするんだろう?
自分でも何でかよくわからない.
”サー…”
という風きり音とともに1階の到着する.
フロントに直行.態度物腰の柔らかな初老の紳士がフロントにいる.
「おはようございます…ちょっとホテル周辺を歩いてみたいんですが…この付近の地図はあるでしょうか…?」
ということでホテルフロントでいただいた地図が冒頭に掲示した地図である.
フロント係は私に地図を示しながら,
「ここを右に曲がればすぐに海に出られますよ…」
と教えてくれる.
<湯川黒松林>
■湯川黒松林案内図
私は海に出る前に,ホテルの周辺を少し散歩してみたいなと思う.
そこでフロントで貰った地図の左手に位置している湯川黒松林をまず訪れてみることにする.ホテル玄関前から左手にほんの100メートルほど歩いたところに湯川黒松林入口がある.
黒松林の入口に大きな案内板が立っている.この図によると林の中に放射状の散策路があるらしい.ちょっとイギリス風だなと思いながら,園内に入る.
<湯川黒松林案内図>
■朝焼けが射し込む黒松林
林の中に入ってみる.案内板の図を見たときは園内に立派な散策路があるのかと思ったが,実際に中にはいてみると,ごく自然な踏み跡道である.
”これはいいな…”
と思いながら,林の中に入る.
まだ日は昇っていないが,どこからともなく反射した光が黒松林に差し込んでいる.
黒松林を横切って反対側に出ようと思う…が,反対側はフェンスが張り巡らされていて外へ出られないようである.仕方なく今歩いた道を中央の交差点まで戻る.途中に通り抜け禁止の看板が立っている.
さきほどの入口に戻ったのでは芸がないので,北側の入口に向かう.
そこには,自動車が数台停車できるほどのスペースと東屋立っている.どうやら湯川町という場所に出たようである.
<湯川黒松林>
<川沿いの散策路>
■川沿いの小径
特にどこへ行きたいということもないので,足の向くまま全く適当に歩く.もちろんいちいち地図なの見ない.たちまちのうちに自分の正確な位置がわからなくなるが,海の方向さえわかっていればソレデイイノダ…ということで全く適当である.
川沿いの道に出る.雑草が美しく紅葉している.
”コレハ ナカナカ キブンガ イイゾ…”
<雑草が紅葉している川沿いの道>
■公園散策
何となく出くわした公園に入る.旅館で貰った地図には掲載されていない公園である.きれいに整備されていてとても気分が良い.潮風にあおられたためなのか斜めに傾いた木々がまたダイナミックな風情を醸し出している.
”こういうのって…実に良いな!”
私は乱れた感じでいながら静かにたむろしているような感じの木々に誘われるように,当初予想していなかった方向に歩き続ける.こんな臨機応変な散策ができるところが独り散策の良いところである.
<名のわからない公園を散策>
■ちょっと良い感じの橋
川沿いの道に突き当たる.
この道を川下に向けて歩いていると,小さな橋がある.人一人通れるだけの幅しかない橋である.橋の欄干に「鮫川」と書いたプレートが埋め込まれている.橋の欄干に絡まっている紅葉に惹かれて,思わず橋を渡ってしまう.
<小さな橋を渡る>
<早朝の海辺>
■宿泊ホテル近くに戻る
小さな橋を渡ってから川下へ向けて歩く.
すると,見覚えのあるところ,つまり宿泊しているホテルのすぐ近くに戻ってしまう.まだ少し歩き足りないので,ホテルには戻らずにそのまま海に向かう.
路傍の紅葉が実に見事.きれいだ.
<宿泊ホテル近くに戻る>
■東の空がまぶしい
川沿いの路をそのまま海の方へ.
海に面した建物の向こうが東の空なのか,昇りかけた太陽の光がまぶしく輝いている.
”これはすごい…! 早く海岸へ行かなければ…”
<東の空が輝いている>
■海岸へ
そのまま真っ直ぐ海の方へ向かう.朝日がまぶしく輝いている.
名前のわからない橋を渡って,川の左岸沿いに海に出る.
<海へ>
■遠くに函館山
湾を挟んだ向こうに昨日登った函館山が見えている.なかなかの絶景である.今日も無も一つない青空が広がっている.ちょっと寒いが良い気分である.
<湾の向こうに函館山>
■堤防の突端
川の左岸沿いの堤防が海の方まで突き出ている.折角だから堤防の突端まで行ってみる.足下のコンクリートが荒波にもまれているのか,削られ荒れている.突端まで行くと波の音がいっそう大きく聞こえる.突端まで来ると函館山がいっそう近くに見えるような気がしてくる.
<堤防の突端>
■海が光る
振り返ると,先ほど昇ったばかりの太陽が海にも反射してまぶしく光っている.これまた絶景.まぶしい太陽を眺めながら,太陽に向かって海岸を少し散歩してみようという気になる.
ついでに海岸に近づいてみる.手の先をちょっとだけ海水に触れてみたいなと思ったが,予想以上に海が急に深くなっているようなので,危ないことはやめておこうということで,馬鹿な試みはサッサとやめる.
熱帯植物園近くに堤防から上に上がる階段がある.この階段を上って熱帯植物園に入ろうかと思ったが,まだ時間が早いためか入口が閉まっている.仕方がないので,また海岸を逆戻りする.
<海岸を少し散策>
<湯の川温泉街散策>
■地図を頼りにでたらめ歩き
まだ時間があるので,北海ラーメン脇の身とを地図を頼りに湯の川駅方面へ向かう.地図を眺めているうちに,この地図の周辺部の縮尺がかなりゆがんでいることと,曲がりくねった路が直線で表示された見取り図に過ぎないことに気がつく.
当初は湯の川駅と湯倉神社まで歩こうかと思ったが,途中の案内標識などで,実際にはえらく遠いところにあり,朝食前の限られた時間では回りきれないことに気がつく.
そこで,これ以上遠くまで足を伸ばすのをあきらめ,途中の十字路を左折,さらに郵便局を通過したところで左折して湯の浜布袋ル方面へ逆戻りする.
途中,川の右岸沿いの路を通る,紅葉した並木がとてもきれいである. <川の右岸沿いの路を下る>
■ホテルへ戻る
道路が川から離れて旅館街に入る.そして旅館一乃松の少し先で湯の浜ホテル前の路に突き当たる.
一旦,自室に戻り,チェックアウトの準備をする.
<湯の浜ホテルに戻る>
<朝食>
■朝食はバイキング
神奈美参加者は8時から朝食をとることになっている.定刻に1階の食堂に集まる.
朝食もビュッフェスタイル,いわゆるバイキング方式である.沢山の品数が用意されているので,注意をしないとついつい食べ過ぎになる.用心しながら選んだ私の朝食は下の写真の通りである.
主食はお粥軽く1坯,いくらを載せたご飯軽く1坯.それにネーベン各種少量.仕上げはコーヒーである.
<朝食はバイキング>
■チェックアウト
集合は10時にロビー.まだ時間があって持て余す.やっと時間を費やして,9時45分,集合場所のロビーへ.チェックアウト.
もう,私たちが乗車する専用バスがホテル前に駐車している.
2日目の今日の予定は朝市見物,五稜郭公園,函館元町散策後,函館空港に向かいことになっている.
(つづく)
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