閑話休題;酷暑を年配者らしく平穏に過ごしたい
2015年8月4日(火) 晴・猛暑
夕方のテレビによると,東京では,もう,連続5日間,猛暑日が続いているそうです.これは観測史上最高記録だとか.そして,ここ1週間で熱中症で救急車のお世話になった人が11672人.驚きました.
私が住んでいる鎌倉は,海に近いこともあって,さすがに気温が35℃を越えることは滅多ありませんが,それでも連日の蒸し暑さには,正直,うんざりです.
さて,そんな猛暑の日は,冷房の利いた部屋でゆっくり静養しているのが,年寄りには一番無難なのかもしれません,でも,私の場合,終日そんなことをしていたら,身体の節々がギシギシしてくるし,夜になって眠れなくなってしまいます.
そこで,私もこの猛暑を何とか無事に乗り越えたいなと願っています.
実は,今年,3月に,ちょっとした不注意で,右膝の調子を悪くしてしまいましたが,その後,整形外科医に通って,治療を続けた結果,つい数週間前から丹沢塔ノ岳に復帰しました.復帰と言っても,当分は山頂までは登らずに,堀山の家か萱場平までの中途半端な登山ですが…
…で,これまでリハビリ登山は週1のペースでしたが,そろそろ,今週辺りから,以前のように週2回のペース,つまり水曜日と土曜日にしようかと思っていました.所が,このところ異常なほどに高温な日が続いています.
”無理はダメ…”
ということで,ここ10日ぐらいの間,つまり猛暑の期間は丹沢をお休みにすることにしました.
実は,お休みにするのには,もう一つ理由があります.それは私のような高齢者が,丹沢くんだりをウロウロしているのを見た人に,
”あのジイサン…大丈夫かな”
と心配をお掛けしかねないからです.
それに”畳の上安全派”の親族にも心配させたくないからです.
いやはや年を取ると,いろいろと気遣いが大変なんです.
…で,年を取るってどんなこと?
自分の生き様を振り返ってみると,妙なことに気がつきます.
私が還暦になったとき.50歳代の人がとても若く見えました.でも自分が50才になったとき,
”オレはもう年だ,もうすぐ停年だ,お先真っ暗だ…”
と思っていましたが…
そして,私が70才になったとき,今度は60歳代の人が若く見えるようになりました.さらに50才なんて30才と大差ないように見えます.
さらに80歳代の今,70才の人が若く見えます.60才は前途有望な青年のように見えるんです.
このまま,もし私が90才になったら,多分,80才なんて若いと思うでしょうね.
もっとも,逆に,私が若い頃,年寄りがどう見えたかも良く覚えています.
25才になったとき,ああオレも若くはないな,もうすぐ30才だぞと思いました.
30才の頃,「48才の抵抗」という映画を見て,48才はオイボレだなと思いました.
40才になったとき,勤務先の健康診断で胃の検査が追加されました.ああおれももう40才台かでガックリ.でも,60才位の会社の偉い方が,墓場一歩手前の”よぼよぼ”老人に見えました.もう60才なんてあの世一歩手前で自分とはかけ離れた存在だと思っていました.
54才のときに,某学校にトラバーユ,ここの停年は65歳.「あなたはまだ若いから羨ましい」と言われ,老いぼれ気分の私はドギマギしました.
60歳代半ばで,初めてネパールへトレッキングに出掛けました.そのとき70才ちょっとの方が参加していました.その方がやけに老けていて場違いな所に来られているな思いました.
そして今,私はこの方の年令をとっくに超えてしまいました.要するに私ごときは.若い方から見ると,魑魅魍魎の世界の住民に見える筈です.いくら”オレは若いんだ”と言っても,若い人は苦笑するだけでしょう.年令なんて,そんなもんなんです.
結局,結論として,
”若い若くないなんて,いちいち気にするのはバカらしい.今が一番良いんだ!と思っているのが一番!”
ということなんです.
でも,そんなことが言えるのは,まあ,まあ特段の痛いところもなく普通に息をしていられるからだと思います.
もし病気にでもなったら,そんな悠長なこと言ってられないでしょうね.
ただ,そうは言っても,加齢によって,身体の部品のそちこちに,ガタがきているのは,厳然たる事実でしょう.この事実に無関心で過ごすのだけは絶対にダメ.ここをウッカリ忘れると,つい数ヶ月前に,私が経験したような右膝を痛めるなんていう事故が起きるんです.
所で,私がこの年まで,何とか元気でやってこられた大きな要因の一つに山や街道をひたすら歩くことが挙げられると思います.
私が60歳代中頃から山歩きを始めたのも,メタボ予備軍になりかけたのが切っ掛けでした.
最初に歩き出した頃は,鎌倉の天園ハイキングコースを一回りしただけで,2~3日の間足が痛くなり大変でした.でもお散歩を続けている内にだんと大きな山にも登れるようになりました.
夏の対処法も同じです.
実は,私,山へ行かないときは,ほぼ毎日,春夏秋冬を問わず,外をブラブラと歩いております.歩数は大体7000歩から15000歩ぐらい.もう,かれこれ20年も続けています.
今年は例年にない猛暑なので,私も猛暑の間の丹沢行きは控えますが,昨日も今日も,午後の一番蒸し暑い時間帯に,鎌倉低山歩きをしております.歩行距離はせいぜい3~4キロメートルに過ぎませんが…
今度の金曜日には,暑い最中ですが,街道歩きや山仲間の皆さん十数名を案内して,西鎌倉駅から,鎌倉の広町緑地公園,源氏山公園経由で鶴岡八幡宮まで,ぼんぼり祭見物を兼ねて,プチ・ハイキングをします.歩行距離約11キロメートルです.
多分,金曜日も,猛暑でしょうね.もちろん熱中症には充分気を付けます.
参加者は全員,60歳代後半~70・80才代のシニアです.もうこの会は10年ほども続いておりますが,皆さん至って元気です.
最初はそれほど歩けなかった人も,今は元気でドンドン歩きます.正に”継続は力なり”ですね.10才年を取ったにもかかわらずにです.
…で,私ごとき素人が口幅ったいことを言うべきではないことは百も承知していますが,まだお散歩に興味のない方にご注進.今からでも決して遅くはありません.涼しくなったら,無理をしないで,ユックリペースでお散歩を始めましょう.
お散歩や登山が長続きするコツがあるかって…?
そりゃあ~ありますよ! ただし,自己流で,年寄り向けのコツですが…それは,
第1に,楽しいこと(楽しくなければ続かない).
第2に,”頑張らない”に徹すること(頑張ったらダメ).
以上の2点が必須条件です.年寄りには”頑張れ”,”努力せよ”は,「山の禁句」だと思っています.「努力しないで,とにかく続ける」がご推奨です(私の私見).
さらに,
第3に,お仲間を作ること.
まずは,必須条件を満たすこと.ご近所でも独り歩きを続けていると,段々と知り合いが増えてきて,第3の要件も満たすことができると思います(飽くまで私見です).
同好の方が居られると,一層楽しく歩けます.ただし,一番足が遅い人に合わせて歩くのがポイントだと思います.足の速い人がサッサと先に行ってしまうようなグループには入らない方が良いと私は思います.
私達は,いずれは川の向こうに旅立ちます,何時旅立つかは神仏が勝手にお決めになることで,放っときましょう.まあ,その日が来るまで,決して無理せず,毎日,楽しく元気で過ごしましょう.
以上が私の暑中お見舞い兼残暑お見舞いです.
(おわり)
「閑話休題」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/6b43373a8b999ff52e14a6ed57e96a93
「閑話休題」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/ee0d124ddd226f1fa788f93dd6f7ec75
最新の画像[もっと見る]
- 精密検査から戻って;長女が老夫婦を日比谷花壇大船フラワーセンターへ招待・・・ 4年前
- 精密検査から戻って;長女が老夫婦を日比谷花壇大船フラワーセンターへ招待・・・ 4年前
- 精密検査から戻って;長女が老夫婦を日比谷花壇大船フラワーセンターへ招待・・・ 4年前
- 精密検査から戻って;長女が老夫婦を日比谷花壇大船フラワーセンターへ招待・・・ 4年前
- 精密検査から戻って;長女が老夫婦を日比谷花壇大船フラワーセンターへ招待・・・ 4年前
- 精密検査から戻って;長女が老夫婦を日比谷花壇大船フラワーセンターへ招待・・・ 4年前
- 精密検査から戻って;長女が老夫婦を日比谷花壇大船フラワーセンターへ招待・・・ 4年前
- 精密検査から戻って;長女が老夫婦を日比谷花壇大船フラワーセンターへ招待・・・ 4年前
- 精密検査から戻って;長女が老夫婦を日比谷花壇大船フラワーセンターへ招待・・・ 4年前
- 精密検査から戻って;長女が老夫婦を日比谷花壇大船フラワーセンターへ招待・・・ 4年前