<本覚寺の本えびす>
新春の鎌倉;お喋りしながら回り道をする鎌倉七福神巡り(2);午後の部
(五十三次洛遊会2017年度第1回定例会)
2017年1月10日(火) 快晴
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http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/e265f96df9ea28aefe167846d9772034
<ルート地図>
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※再掲
<本覚寺(夷神)>
■蛭子神社集合
昼食を終えて,午後は,蛭子神社から歩き始める予定である.まずは,蛭子神社の大イチョウ前に集合,12時46分,蛭子神社から歩き出す.
12時49分,午後の最初の訪問先である本覚寺に到着する.本覚寺の山門には沢山の提灯が飾り付けられている.
<蛭子神社の大イチョウ> <沢山の提灯で飾られた本覚寺山門>
■大賑わいの境内
図らずも今日は「本えびす」の縁日に当たる.境内に沢山の店が出ている.福娘から福銭,福笹の振る舞いがある日である.
福娘の格好をした若い女性が実に可愛く見える.
夷神の参拝を終えた後,暫くの間,境内の賑わいを楽しむ.
<大賑わいの夷堂前>
<本覚寺から上行寺へ>
■常栄寺と八雲神社
12時01分,本覚寺を出発する.
戎橋を渡って,妙本寺参道入口前を経由して,13時05分,常栄寺(ぼたもち寺)に到着する.時間が押しているので,山門から境内をのぞき見しただけで,常栄寺は通過する.
この辺りまで来ると,さすがに観光客の数は少なくなる.
続いて,13時07分,八雲神社の前を通過する.
<常栄寺> <八雲神社>
■上行寺(鬼子母神)
大町のバス通りを横切って,13時11分,上行寺に到着する.上行寺には七福神が全部揃っているので立ち寄る.道路を挟んで反対側に別願寺があるが,ここの参拝は省略する.
ここは鬼子母神で有名な寺である.山門には左甚五郎作の竜の彫刻が飾られている.また,境内には桜田門外で井伊直弼を襲撃した水戸浪士の一人,広木松之助の墓がある.
<上行寺の鬼子母神>
■上行寺の七福神
山門前のお堂に七福神が祀られている.ここでは七福神全部を一度に拝むことができる.ここで拝んでおけば,仮にこれから時間が足りなくなって,御霊神社や長谷寺に行けなくても,一応,七福神全部を拝んだことになる.
この寺を訪れたのは,道案内とタイムキーピングをしている私にとって,万一,御霊神社や長谷寺に回れなくなったときの保険でもある.
<上行寺の七福神>
<逆川橋から由比若宮へ>
■逆川橋
13時15分,上行寺を出発.バス通りを鎌倉方面にちょっと戻って左折する.
13時18分,逆川橋(さかがわばし)に到着する.この橋は下の写真の通り何の変哲もないボロッチイ橋だが,今回の散策の目玉のひとつである.
この写真の右手が山側,左手が海側である.ところが何故かここでは川の水が左から右へ流れている.つまり海から山へ向かって流れているのである.まさにその名の通り逆川橋である.
ここを案内すると,どなたも,一瞬,
「…ありゃりゃ,変だな?」
という顔をする.
…ということで,この橋は私の鎌倉案内の目玉の一つである.
種明かしは・・・・マル秘ということにしておこう.
なお,この逆川橋は鎌倉十橋のひとつである.
<逆川橋>
■辻の薬師堂
逆川橋のちょっと先で広い通りに突き当たる.ここで左折.
13時24分,横須賀線踏切の手前にある辻の薬師堂に到着する.『かまくら子ども風土記』p.78によれば,ここは医王山長善寺が合った所.横須賀線が作られたときに廃寺になり,この薬師堂だけが残った.本尊の薬師如来は平安後期のもの.現在,鎌倉国宝館に保管されているという.
<辻の薬師堂>
■由比若宮
横須賀線踏切を渡って,ほんの数十メートル南へ歩いたところで右折して住宅都内の路地に入る.この路地の突き当たりにある由比若宮にとうちゃくする(13時26分).
ここは源頼義が源氏の守り神として京都石清水八幡宮を勧請したところである(『かまくら子ども風土記』p.90)
<由比若宮>
<材木座から由比ヶ浜へ>
■海岸橋を渡る
13時35分,由比若宮を出発する.由比若宮の参道が参道に突き当たる.右折して道なりに歩き,13時40分,滑川に架かる海岸橋を渡る.この橋の手前は材木座.この橋を渡ると由比ヶ浜である.
毎日のように鎌倉のあちこちを歩いている私も,この辺りを歩くのは久々のこと.多少うろ覚えのところもあって,経過時間の第六感がうまく働かない.
<由比若宮参道> <海岸橋>
■可愛いネコ
閑静な住宅地内の道路を西に向けて歩く.
13時51分,街角で2人の年配の女性が立ち話をしてる.お一人がなかなか可愛いネコを連れている.なんとも愛嬌のあるネコである.
「写真を撮らせて下さい…」
とお願いして,何枚かの写真を撮らせて貰う.
伺うと御年13歳の雄ネコ.結構な年配である.でも,毛並みはつややかで,ガッシリとした体格である.それに,私のカメラに付いている紐にじゃれついてくる.まだまだ元気そのものである.
「…可愛いですね.愛嬌があって良いですね…」
<街角で出会ったネコちゃん>
■篠田邸(旧村田邸)
13時55分,篠田邸(旧村邸)に到着する.この建物は鎌倉市景観重要建築物に指定されている建物である.切り妻作りの洒落た景観は旧課長の宮邸と類似の建物だという(詳しくは下の写真の脇にある説明文をクリック).
<篠田邸(旧村田邸)> ↑
説明文(クリック拡大)
■かいひん莊
12時57分,信号「和田塚入口」を通過する.
この道を真っ直ぐ歩けば,江ノ電由比ヶ浜駅を経由して,染谷太郎時忠屋敷跡付近で由比ヶ浜通りに突き当たる.
由比ヶ浜駅手前で左折して由比ヶ浜の海岸まで出るつもりである.途中で左折する近道はないかなと,ちょっとだけ右往左往するが,結局,当初予定していた道に代わる珍しい道はなさそうである.
仕方なくそのまま歩き続けて.由比ヶ浜駅直前で左折する.ここまで来ると見覚えのある道になる.
14時07分,かいひん莊に到着する.ここも鎌倉市景観重要建築物に指定されている.
かいひん莊は度々このブログでも取り上げているので今回は説明を省略する.
<かいひん莊>
■由比ヶ浜
14時09分,鎌倉で有名は蕎麦屋松原庵の前を通過する.グルメに余り関心のない私は,この店に入ったことがない.
14時14分,国道134号線に合流する.相模湾の海が太陽の光を反射して鈍く輝いている.
<松風案> <由比ヶ浜>
<由比ヶ浜から御霊神社へ>
■御嶽大神ほか多数の神
稲瀬川を渡ってすぐの所のY字型三差路を右に入る.
14時16分,御嶽大神ほか沢山の神々が祀られている場所に到着する.本来ならば,今日は新年間もない日なので,ここに祀られている沢山の神様をお参りしたいところだが,予定より大分時間が押しているので,境内入口からちょっと拝んだだけで通過する.
<御嶽大神他>
■力餅屋と江ノ電
14時22分,三留商店に到着する.残念ながら今日は閉店したまま.
14時23分,有名は力餅屋に到着する.店内に数名の先客が居る.私達の仲間で力餅屋に立ち寄りたいという人は居ないので,ここはパス.時間がかなり押しているので,私は内心で,パスして貰って有り難いと思っている.
14時26分,御霊神社前の江ノ電踏切に到着する.団体客がカメラを構えて,江ノ電が通過するのを待っている.
<力餅屋> <御霊神社前の江ノ電踏切>
■御霊神社(福寿録)
狭い境内は沢山の参拝客で混雑している.
もうかなり時間が押しているので,タイプキーピングをしている私は,内心で少し苛つき始めている…が,そんなことに無頓着なのか,一部の方々がなかなが戻ってこない.
とはいえ,このグループの特徴は,「急いで下さい!」はタブーである.成り行きに任せるのがベストである.
私は,内心で,次の長谷寺は階段上まで登らずに,大黒天だけ参拝してオシマイにしようと決める.
<御霊神社の福寿録>
<長谷寺>
■大黒天参拝
14時36分,御霊神社を後にする.御霊小路を経由して,14時39分,長谷寺に到着する.
まずは大黒天の参拝を済ませる.これで,鎌倉七福神巡りはひとまず完了である.今年も良い年であることを祈願する.
<大黒天>
■梅の香りが漂う境内
境内の梅が咲き始めている.梅の甘い香りが境内に漂っている.
もう少し境内でユックリしていたいが,冬の夕暮れが早いので,ユックリしていられないのが残念である.
14時49分,長谷寺から外へ出る.
<長谷寺の境内>
<住宅街を抜けて鎌倉駅へ>
■甘縄神明神社と長谷子ども会館
由比ヶ浜通りを鎌倉方面へ向かう.
途中で左折して甘縄神明神社参道に入る.
15時57分,甘縄神明神社に到着する.今回は甘縄神明神社には立ち寄らずに,人キャ前の三差路を右折する.
15時01分,長谷子ども会館に到着する.この建物も鎌倉市景観重要建築物に指定されている.
世話役から,
「…そろそろモアに予約を入れましょう…」
ということなので,15時40分で懇親会の予約を取って貰う.参加予定者は7名.
私は内心で,
”まだ,40分ほど時間の余裕を撮ったので,これで十分だろぅ”
という読みがあった.
<甘縄神明神社> <長谷子ども会館>
■吉屋信子邸から御成小学校へ
15時08分,吉屋信子邸前を通過する.
”ム,ム,ム,…皆さんの歩きが予想より大分遅いな…でも3時40分ならば十分に間になうだろうな”
<吉屋信子邸> <御成小学校>
■御成小学校前から路地へ
鎌倉中央図書館前,裁許橋跡を経由して,15時27分,御成小学校正門前に到着する.正門には高濱虚子筆の門札が下がっている.
鎌倉市役所前の交差点を渡って,再び路地に入る.この路地にもちらほらといろいろなお店があって楽しいところである.
15時33分,パン屋に到着する.ここに立ち寄っていると,「モア」に予約した15時40分に間に合わなくなる.
「では…」
ということで男性組だけはパン屋に立ち寄らずに,真っ直ぐ「モア」を目指して歩き続ける.
女性群は,パン屋でユックリ買い物を楽しんでもらう.
<御成小学校> <路地のパン屋>
■鎌倉駅に到着
15時37分,男性群は,鎌倉駅西口に到着する.
これで,新春恒例の鎌倉七福神巡りは無事終わった.ここで解散.希望者だけ懇親会が行われる小町通りの「モア」へ向かう.
男性群3人は,そのまま小町通りの「モア」に向かう.そして予約時間ピッタリの15時40分に「モア」に到着する.
私は470円也のブレンドコーヒーを所望する.
私達男性群より,数分遅れて女性群4名が「モア」に到着する.何人かの方が,例の店で沢山のパンを購入したようである.
<鎌倉駅日口> <「モア」のコーヒー>
<何だか精神的に疲れたな>
■途中で退席
私は路線バスを利用して帰宅したいと思う.ところが辺鄙なところを走るバスなので,1時間に1~2本しか走っていない.
私は,「モア」で10分ほど過ごしただけで,皆さんよりお先に失礼する.
”そういえば,毎週土曜日の塔ノ岳でも,私1人先に席を立っているな…これはまずいぞ”
どうやら,私はせっかちなのかもしれない.これは治さなければダメだ.出も治るかな?
とにかく,路線バスの停留所,鎌倉市役所前に急ぐ.停留所で待つ間もなく,バスがやってくる.
”オレが,慌ただしいときだけ.バスが定刻にやってきやがる…”
私は無言の悪態をつく.何時も時刻表の時間より5分,10分と遅れるのに,不思議なことに私が慌ただしくて困っているときに限って定刻通りにバスが来るから困ったものである.
■無事帰宅でホッとする
夕方,割合に早い時間に帰宅する.
”ヤレ,ヤレ…やっと終わった…!”
正直なところ,この年になって,ハイキングの音頭を取るのは,正直なお頃,本当にシンドイ.こんなことで比較するのは畏れおいことだが,陛下は私より年下である.昨年,陛下のお言葉を拝聴して,同年代の私には随分と感じ入ることが多かった.
”そろそろ,案内役はご勘弁願いたいな…若い人に譲りたい”
心底から思い始めた今日この頃である.
まあ,それはともかく,今日のハイキングも無事に終わって,本当に良かった.
<ラップタイム>
9:55 北鎌倉駅前から歩き出し
10:00 浄智寺(10:24まで)
10:42 建長寺
10:49 巨福呂坂トンネル
10:54 二十五坊旧蹟石碑
10:58 御谷
11:16 鶴岡八幡宮(11:43まで参拝休憩)
11:50 宝戒寺(12:00まで参拝)
12:05 妙隆寺(12:08まで見学)
12:11 日蓮辻説法跡
12:13 蛭子神社(参拝後;昼食休憩)
12:49 本覚寺(13:01まで参拝)
13:05 常栄寺
13:07 八雲神社
13:11 上行寺(13:15まで参拝)
13:18 逆川橋
13:24 辻の薬師堂
13:28 由比若宮(13:35まで参拝)
13:48 海岸橋
13:55 篠田邸(旧村田邸)
14:07 かいひん莊
14:09 蕎麦屋「松原庵」
14:14 国道134号線
14:16 御嶽大神
14:26 御霊神社(14:36まで参拝)
14:39 長谷寺(14:45まで参拝)
14:57 甘縄神明神社
15:01 長谷子ども会館
15:08 吉屋信子邸
15:37 鎌倉駅西口(解散)
[散策記録]
■水平歩行距離 10.8km
■累積登攀高度 147m
■累積下降高度 161m
■所要時間(休憩時間込み)
北鎌倉駅発 9:55
鎌倉駅着 15:37
(所要時間) 5時間42分(5.70h)
水平歩行速度 10.8km/5.70h=1.89km/h
(おわり)
「鎌倉あれこれ」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/fl
ower-hill_2005/e/79069d575e1b1ffd5f5a795970712332
「鎌倉あれこれ」の次回の記事
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