蛍石 フローライト

2011-09-10 | ペグマタイト
岐阜県はかつて盛んの採石が行われていた苗木の、浅間山。稀元素鉱物は見られなかったのだが、煙水晶で有名である。もっとも、煙水晶ぐらいしか採集されなかった。その水晶の中に1ミリぐらいの蛍石がインクルージョンされている例があることに気付いた。小さいが8面体。だが、多くは表面近傍にあり、一部がろしゅつしているため、分解して負晶となっている。表面から数ミリ内部にあえば残っている可能性は高い。ちょっと珍しい産状である。


I LOVE FLUORITE 蛍石大好き

蛍石・アクアマリン・鉄電気石 パキスタン

2009-10-23 | ペグマタイト

蛍石 Nagar, Hunza Valley, Gilgit District, Northern Areas, Pakistan

曹長石上のピンク蛍石、アクアマリン、蛍石を貫くように結晶している真黒な鉄電気石。この産地の特徴的な組み合わせになる試料。
I LOVE FLUORITE  蛍石大好き 西アジア産蛍石》を更新しました。

鉄礬柘榴石(Almandine) 大張鉱山・Serrote Redondo

2009-10-15 | ペグマタイト

鉄礬柘榴石(Almandine) 大張鉱山 宮城県伊具郡丸森町


ブラジルのSerrote Redondoで産出している石英球か中の鉄礬柘榴石(Almandine)に似た柘榴石。大張鉱山(ペグマタイト)の鉄礬柘榴石も水晶に埋まって産出し、不透明で内部にヒビわれがある点もブラジル産と似ている。採集時は的確に処理しないと石榴石も割れてしまう恐れがある。石榴石の大きさは10ミリほど。


Serrote Redondo, Pedra Lavrada, Borborema mineral province, Paraíba, Northeast Region, Brazil

満礬柘榴石 Shigar Valley

2009-10-13 | ペグマタイト


Shigar Valley, Skardu District, Baltistan, Northern Areas, Pakistan

 星形の雲母に包まれるように結晶した、極めて透明で色合い真っ赤な満礬柘榴石(Spessartine)。我が国で同様の雲母に包まれて産出する柘榴石として知られるのは茨城県山ノ尾の鉄礬柘榴石(Almandine)だが、産状や色合いがそっくりだ。真珠光沢を呈する雲母とのコントラストが美しい。山ノ尾は、現在は採集も入山も禁止されている。山ノ尾はきのこ山であり、あるいはまた植物も保護したい目的があるようなので鉱物数奇者は考えて行動したい。実は、一年ほど前に山ノ尾の裾野辺りを歩いてみた。特に目的があったわけではないが、散策のようなもの。かつて伝正寺の辺りにも採石場があったはずだが、現在では寺域となっている。道路脇にペグマタイト質の花崗岩が露出していた記憶があり、どこであったろうか探してみたところ、結晶質の雲母と割れた水晶が草に埋もれて光っていた。鉱物採集を始めたばかりの筆者は、このようなものでも採集が楽しかった記憶が蘇えった。

石榴石 銀座

2009-09-25 | ペグマタイト


 銀座の和光並木館が三年ほど前に建て替えられた。街を歩いていると、建築材料としての岩石観察に役立つとは思い難いが、ずいぶん岩石試料の多いことに気付く。その中でも目をひいたのが和光のビルの周囲を彩る地面。写真のように真紅の柘榴石(多分鉄礬柘榴石)が点在する花崗岩質岩が用いられていたのである。真っ白なペグマタイト質の珪長岩の中に透明な石榴石が輝いているのである。しかも所々に浅いガマがあって石榴石の結晶が観察されるのである。もちろんハンマーで叩くわけにはいかない。和光の本館ではなく並木館である。お間違えなく。写真幅約30センチ。


鉄礬柘榴石(Almandine) 山ノ尾

2009-09-22 | ペグマタイト


 まだ採集が禁止されていない頃の、とある正月。山ノ尾の砂防ダムのすぐ上で、転石を2メートルほど掘り下げて採集している方からいただいたのがこの鉄礬柘榴石(Almandine)。結晶の大きさは5ミリほどだが、雲母を綺麗にまとっており、けっこう気に入っている。山ノ尾の石榴石は、このように雲母の中に成長しているのが透明で綺麗だ。石榴石も、単結晶であるより雲母や長石と共にあるのが楽しい。下の写真は結晶の大きさが2ミリほど。