魚眼石 河津浜

2009-10-18 | 火山岩類
 静岡県河津町の浜海岸で採集した魚眼石の中に、極微細(0.1mm単位)ながら貫入双晶と思われる結晶を見い出したことは既に報告した。この地は沸石や魚眼石などで有名だが、平素は水面下にあるため、干潮時でなければ観察は不可能。結晶の大きさは最大で数ミリほどで、大きくもないが、運が良ければわずかにピンクに色付いている結晶に出会うこともある。
 そんな中にごくわずかだが双晶らしき結晶を見い出したのである。その後、知人が想定される双晶の結晶図を作成してくれたので紹介する。
詳細は《I LOVE FLUORITE 蛍石大好き…蛍石探索?記》をご覧下さい。

 時に綺麗な結晶に出会える。

 双晶と思しき結晶はごく小さなものだ。顕微鏡写真。

満礬柘榴石(Spessartine)  飯山

2009-09-22 | 火山岩類
 ちょっと珍しいと言うか、新産地と言うほど産出はないであろうと思われるが、和田峠とは環境の似た産地長野県飯山市の、流紋岩の隙間に生じた満礬柘榴石(Spessartine)と推測される、菱面の観察される5ミリほどの結晶。この近くでは流紋岩の隙間からカミソリのような鏡鉄鉱の結晶が採れたことでも知られている。鏡鉄鉱とは同じ生成環境であろう。


満礬柘榴石(Spessartine)  和田峠

2009-09-21 | 火山岩類


 超有名な和田峠の石榴石。15ミリほどの大きさの四周完全な結晶で、その一部には子持ちのように小さな結晶をつけている。視覚的には真黒だが、透明で、小さな結晶は良く光を通して鮮やかである。下の写真は母岩である流紋岩の空隙に見られる小さな(5ミリ)結晶。このように和田峠産のほとんどの柘榴石は母岩に接触しているために結晶面の半分ぐらいは確認できない。