アルファロメオジュリアスプリントSS その5
台風一家が各地に甚大な被害を齎しましたが、皆様がたは如何でしたか?
私の住む関東でも街路樹が倒れたりお店のテントが飛んだりと・・・
この2~3日は台風が秋を連れてきたみたいで、いつの間にか虫たちの合唱が
聴こえる様になりホッとしております。
今年の夏は節電等が有り又残暑も厳しく大変でしたね。
特に私たちの仕事は汗をかくと綺麗なレザーに汗のシミとか汚れが着いてしまう物ですから 泣く泣く暑い日は休日にしておりました。
さてジュリアーSSのレストアですが、今回はいよいよボロボロに崩れてしまった
シートウレタンの復元製作の項目です。
画像はボロボロに風化してしまったシートウレタンです。
風化したウレタンの上からシート状のスポンジを被せて補修した跡がみえますが、これでは風化したウレタンがさらにボロボロと崩れて逝ってしまいます。
座面のお尻が当たる部分ですが、もう粉状ですね。
背中の方のシートです。
生地を被せてしまいますと見た目にはごまかせますが、この様な仕事をしては職人として恥ずかしいと思いますが、残念ながら大半の業者の方はこの様な事をされております。
さて他社の事はさておいていよいよウレタンの復元ですが、簡単に言いますとウレタンの残っている部分の現形に、50mm~200mm間隔でラインを入れ各部の幅・角度・曲がりを計測してデーターを作ります。
風化してない場合はボード紙を上部において近い形を形成して想像を働かせて下さい。
そのデーターに基づいて、ラインと面を接続して硬質ウレタンでマスターモデルを作ります。
背中(バックレス)ト部分です
この上から軽く樹脂を含ませパテで表面を整えます。
最後にサフェサーを吹きマスター型の第一段階が終了です。
綺麗に見えますが、製品では無くあくまでももマスター型です。
この型から次の段階として高圧インジェクションに耐えるインジェクション型を製作いたします。
インジェクション型は専門工場にお預けしてあるために申し訳ございませんが、画像は有りません。
そしてインジェクション型を用い発泡した製品が次の画像です。
この様に非常に時間のかかる作業ですので、ウレタンの復元はコスト高になり、
シートウレタンを新たに復元し販売をしている処は世界でも少数ですが、その大半が加工無しでは元の様なシートシルエットには戻りませんので、購入には気を付けて下さいね。
日本では製造販売をしているのは多分弊社だけと思います。
シートを張り替える場合一番大事なのが、シートウレタンの形が崩れていないか?によって表面のライン つまり仕上がりが決まります。
あと生地・レザーの厚みも大切です、薄いと製品が硬質な感じで、風合いが落ちます。
次回は純正生地を使用しシート完成と行きますので、またクリックして下さいね。
今回は此処までです。
ではまた次回
自動車内装 及びレザー製品のご相談はhttp://www.foxhead.co.jp 又はinfo@foxhead.co.jpまでお気軽にご相談ください。
台風一家が各地に甚大な被害を齎しましたが、皆様がたは如何でしたか?
私の住む関東でも街路樹が倒れたりお店のテントが飛んだりと・・・
この2~3日は台風が秋を連れてきたみたいで、いつの間にか虫たちの合唱が
聴こえる様になりホッとしております。
今年の夏は節電等が有り又残暑も厳しく大変でしたね。
特に私たちの仕事は汗をかくと綺麗なレザーに汗のシミとか汚れが着いてしまう物ですから 泣く泣く暑い日は休日にしておりました。
さてジュリアーSSのレストアですが、今回はいよいよボロボロに崩れてしまった
シートウレタンの復元製作の項目です。
画像はボロボロに風化してしまったシートウレタンです。
風化したウレタンの上からシート状のスポンジを被せて補修した跡がみえますが、これでは風化したウレタンがさらにボロボロと崩れて逝ってしまいます。
座面のお尻が当たる部分ですが、もう粉状ですね。
背中の方のシートです。
生地を被せてしまいますと見た目にはごまかせますが、この様な仕事をしては職人として恥ずかしいと思いますが、残念ながら大半の業者の方はこの様な事をされております。
さて他社の事はさておいていよいよウレタンの復元ですが、簡単に言いますとウレタンの残っている部分の現形に、50mm~200mm間隔でラインを入れ各部の幅・角度・曲がりを計測してデーターを作ります。
風化してない場合はボード紙を上部において近い形を形成して想像を働かせて下さい。
そのデーターに基づいて、ラインと面を接続して硬質ウレタンでマスターモデルを作ります。
背中(バックレス)ト部分です
この上から軽く樹脂を含ませパテで表面を整えます。
最後にサフェサーを吹きマスター型の第一段階が終了です。
綺麗に見えますが、製品では無くあくまでももマスター型です。
この型から次の段階として高圧インジェクションに耐えるインジェクション型を製作いたします。
インジェクション型は専門工場にお預けしてあるために申し訳ございませんが、画像は有りません。
そしてインジェクション型を用い発泡した製品が次の画像です。
この様に非常に時間のかかる作業ですので、ウレタンの復元はコスト高になり、
シートウレタンを新たに復元し販売をしている処は世界でも少数ですが、その大半が加工無しでは元の様なシートシルエットには戻りませんので、購入には気を付けて下さいね。
日本では製造販売をしているのは多分弊社だけと思います。
シートを張り替える場合一番大事なのが、シートウレタンの形が崩れていないか?によって表面のライン つまり仕上がりが決まります。
あと生地・レザーの厚みも大切です、薄いと製品が硬質な感じで、風合いが落ちます。
次回は純正生地を使用しシート完成と行きますので、またクリックして下さいね。
今回は此処までです。
ではまた次回
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