アルファロメオジュリアスプリントSS その4
暑い日が続き…お盆が有り…少し秋が近づきつつある様な気がして、久しぶりの更新です。
梅雨時と夏は私たちの仕事は作業がしずらい時期になり、特に淡い色のレザーですと、
縫製時に指の汗痕が着いてしまったりします。
これから湿度が低くなり良い時期に入りますが…もう少し先ですね。
さて前回はルーフを張り込んだ状態で終わりましたので、今回は個の続きです。
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写真では素材の感じが良くつかめませんが、何と使用したルーフの素材は約50年前に現車に
使われていた生地と同じ物です。
生地素材のデザインスピードは、とても早く6ヵ月もすれば同じ生地は生産中止になってしまいますので、50年も前に生地が入手できたことは、奇跡的な事なのです。
内装レストアの仕上がりは、いかに当時のオリジナル素材が入手できるかにかかっていると
言っても過言ではありません。
勿論入手できない場合もございますが、一片の切れはしから 糸を染め同じ生地を作る場合もありました。
費用は大変掛かりますが、クラッシクカーは文化財と熱意のあるお客様に恵まれました。
ちょっと話が脇道にそれましたので軌道修正して、次はドアーパネルの復元に進みますか。
画像がレストア前のドアーパネルです。
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そして裏側です、良く見ると長期の使用に水分がボードに沁み込みフカフカになっているのが感じ取れると思います。
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次の画像がリャータイヤハウスカバーですね。
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以前に張り替えた跡があります、本来はボードの中に入っているウレタンホームはこんなに厚くはありません。
ドアーパネル表皮のレザーを剥がします、当時は数枚のパネルを釘で打ち合わせて、立体的に見せていたようです。
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水分を含んだボードは同形に作り直します、その後防水加工を施し新たに規定厚のウレタンフォム
を張り込み各ボードを組み合わせポケット等を作り込んで行きます。
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そうそう、忘れるところでした! ドアーに付いているアシストグリップは長年の使用に耐えられずに
欠損しておりました。
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取り付け部
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このままでは形になりませんので、新たにアッシュという名の木材とスチールで新しく製作いたします。
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仕上がりました! ドアーパネルにアームレストを取り付け完成です。
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ご存じない方は自動車の内装は、一台のミシンでカシャカシャとレザーなり生地を縫うくらいと、
お思いの方が大半でしょうが、 実は色々な作業をいたします。
例えばアルミパネルでガーニッシュの製作とか、アームレストの製作もその一つですね。
時には一台丸ごと試作車を製作したりと、色々なお仕事があります。
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ミシンにしてもオリジナルを追及すると、用途によって数台は必要になります。
弊社では7種位はあります。
1970年頃のシャドーはドアパネルのボードに直接ミシンで縫い込んで行きます。
弊社では10mmのベニヤまで縫製が可能な機種もあります。
そうそうお客様によってはエンジンのオーバーホールまで、お願いされる時もあります。
その場合は時間に余裕が有る時の作業と、お願いいたしておりますが…
今回は此処までです。
ではまた次回
自動車内装 及びレザー製品のご相談はhttp://www.foxhead.co.jp 又はinfo@foxhead.co.jpまでお気軽にご相談ください。
暑い日が続き…お盆が有り…少し秋が近づきつつある様な気がして、久しぶりの更新です。
梅雨時と夏は私たちの仕事は作業がしずらい時期になり、特に淡い色のレザーですと、
縫製時に指の汗痕が着いてしまったりします。
これから湿度が低くなり良い時期に入りますが…もう少し先ですね。
さて前回はルーフを張り込んだ状態で終わりましたので、今回は個の続きです。
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写真では素材の感じが良くつかめませんが、何と使用したルーフの素材は約50年前に現車に
使われていた生地と同じ物です。
生地素材のデザインスピードは、とても早く6ヵ月もすれば同じ生地は生産中止になってしまいますので、50年も前に生地が入手できたことは、奇跡的な事なのです。
内装レストアの仕上がりは、いかに当時のオリジナル素材が入手できるかにかかっていると
言っても過言ではありません。
勿論入手できない場合もございますが、一片の切れはしから 糸を染め同じ生地を作る場合もありました。
費用は大変掛かりますが、クラッシクカーは文化財と熱意のあるお客様に恵まれました。
ちょっと話が脇道にそれましたので軌道修正して、次はドアーパネルの復元に進みますか。
画像がレストア前のドアーパネルです。
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そして裏側です、良く見ると長期の使用に水分がボードに沁み込みフカフカになっているのが感じ取れると思います。
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次の画像がリャータイヤハウスカバーですね。
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以前に張り替えた跡があります、本来はボードの中に入っているウレタンホームはこんなに厚くはありません。
ドアーパネル表皮のレザーを剥がします、当時は数枚のパネルを釘で打ち合わせて、立体的に見せていたようです。
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水分を含んだボードは同形に作り直します、その後防水加工を施し新たに規定厚のウレタンフォム
を張り込み各ボードを組み合わせポケット等を作り込んで行きます。
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そうそう、忘れるところでした! ドアーに付いているアシストグリップは長年の使用に耐えられずに
欠損しておりました。
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取り付け部
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このままでは形になりませんので、新たにアッシュという名の木材とスチールで新しく製作いたします。
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仕上がりました! ドアーパネルにアームレストを取り付け完成です。
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ご存じない方は自動車の内装は、一台のミシンでカシャカシャとレザーなり生地を縫うくらいと、
お思いの方が大半でしょうが、 実は色々な作業をいたします。
例えばアルミパネルでガーニッシュの製作とか、アームレストの製作もその一つですね。
時には一台丸ごと試作車を製作したりと、色々なお仕事があります。
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ミシンにしてもオリジナルを追及すると、用途によって数台は必要になります。
弊社では7種位はあります。
1970年頃のシャドーはドアパネルのボードに直接ミシンで縫い込んで行きます。
弊社では10mmのベニヤまで縫製が可能な機種もあります。
そうそうお客様によってはエンジンのオーバーホールまで、お願いされる時もあります。
その場合は時間に余裕が有る時の作業と、お願いいたしておりますが…
今回は此処までです。
ではまた次回
自動車内装 及びレザー製品のご相談はhttp://www.foxhead.co.jp 又はinfo@foxhead.co.jpまでお気軽にご相談ください。