
最近は、歳と共にどんどん玩具に対するアンテナも感度が低くなっておりますが・・・
久しぶりに店頭で一目惚れして購入した玩具です。

バンプレストの「豪塊 ウルトラの父」
自分は中古品扱いで店舗購入しましたが、本来はプライズとしてゲームセンターのクレーンゲームなどの景品として流通している物です。

外箱は縦長になっている独自の形状。
普段、クレーンゲームはまったくやらないので、これが取りやすい部類なのかどうかも不明です。
この「豪塊」と名付けられたシリーズも知らなかったんですが、2017年ころからリリースされている息の長いシリーズだったんですね。
過去にはアメコミヒーローやSW、さらにはガンダムなども出ていたようです。

箱の中には、二つに分解されたウルトラの父が入っています。
差し込んで組み立てるだけなので、開封から秒で完成。
パッケージ写真詐欺な事もなく、写真そのまんまのフィギュアが入っています。


もう、この品に関してはアレコレと書く必要も無いですね。
無可動でギミックも無いし、見た目の造形が全てなのです。

ウルトラの父は、確かに元々の着ぐるみ造形も胸板が極端に厚いし、過去の立体物でもマッチョよりに弄られる事はありましたが・・・
ここまで「筋肉」を表した表現と立体化は初ですね。

この大胸筋!
45mの巨人なので、この腕の筋肉隆起はまるで山脈ですね!
改めてwikiで見てみると、ウルトラの父ってデザインは一般公募だったんですね。

今まさに鉄拳を放とうと力を溜め込んでいる姿は、故アントニオ猪木氏のナックルアローを思わせる力強さです。
正直、リアルタイムでウルトラシリーズを見ていた幼少期はウルトラの父って好きじゃなかったんですよね。
番組内での活躍がほんの僅かというのも関係していた気がします。
近年の作品や映画では、しっかりとアクション含め活躍しており、シンプルに「カッコいい」と思える場面も多くなりました。
また、後付け設定ながらケンという本名(?)や、宇宙警備隊初代隊長といった「お父さん」じゃないキャラクター性が増えた事で、偉大なウルトラ戦士というイメージが出来上がった気がします。


下半身だって抜かりはありません。
右足には、フィギュアの安定性を高めるための台座パーツが付いていますが、大きさも最小限で、デザインも地面を踏み抜いたかのような瓦礫になっており、全体の力強さを崩すことなく仕上がっています。

そもそものウルトラマンというデザイン自体、神秘性を感じるように、仏像でも菩薩像を思わせるような流線形を主体としてるので、この筋骨隆々なデザインというのは真逆のコンセプトになってるんですよね。
過去にはウルトラマンをまさしく仏像に見立てたフィギュアも発売されていましたが、十二神将として装具を纏った姿であり、フィジカルのみで戦う姿ではありませんでした。

こうして頭部をまじまじと見ると、角と髭以外はまんまウルトラマンなんだという事がよく分かります。
ウルトラマンの頭部に力強さのツノと、威厳のためのヒゲを付けたデザインなんですね。
体の赤のラインは、ウルトラの父が初登場したウルトラマンAにも近いような、独特のラインですね。
しかし、実子という設定であるタロウが、セブンを始めとするレッド族と同じ赤一色の体色なのは、幼少の頃からずっと謎です。
まあ、ゼロやタイガになると青の要素も入って来るし、ウルトラ一族の遺伝法則は、我々人類の計り知れない所なのでしょう。
あと、関係ないけどウルトラマンキングって、幼少の頃はずっとウルトラ祖父なんだと思ってました。

これだけの力強さなら、きっと歴代ウルトラマンが苦戦してきたキングジョーの強固な装甲も一撃で砕けそうです。

ウルトラアクションフィギュアのキングジョーと並べた所。
ウルトラの父は脚を広げたポーズなので、はっきりした大きさの違いは不明ですが、二回りほど大きいです。
ウルトラアクションフィギュアは、商品サイズが約16センチ。
身長40m設定のウルトラマンなら、1/250スケールとなります。
ウルトラの父は設定では身長45m、豪塊フィギュアではまっすぐ立たせると22センチくらいありそうなので、約1/200スケールといった所でしょうか。

1998年にバンダイのS.I.C.シリーズで、既存キャラクターをアレンジして立体化する、というアプローチが一般化し、様々な切り口で多数の商品が出ています。
中には正直、まったく心を惹かれないアレンジもあったりしますが、この豪塊版のアレンジはストレートにカッコいいと思えますね。
ちょうど先月くらいには別シリーズのプライズ商品でウルトラの母も出たと聞き、調べてみたら父よりちょっと大きいらしく・・・流石に並べて飾った時に違和感があるかと思い、断念しました。
さて、箱には第一弾と書いてあるし、シリーズとして続いてくれるんだと思いますが・・・
ベタにベリアルとかも良いですが、どんなキャラクターが立体化されるのか楽しみですね!!
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