最近は、プラノサウルスとかミニプラとか、イベントで貰ったガンプラとか、「俺はモデラーか?」と思うほどプラモデルを作っているのですが・・・
これまた、待ち望んでいたプラモデルが発売されたので購入しました。
BANDAIが展開しているフィギュアのプラモ、フィギュアライズスタンダードの新作、ウルトラマンブレーザーです。
ウルトラアクション版のブレーザーを買おうか迷っていたんですが、塗装やプロポーションを考えてこちらを選択しました。
早速開封。
フィギュアライズ自体、仮面ライダー響鬼以来、久しぶりに買ったのですが「こんなにランナー数多かったっけ?」というのが第一印象。
黒、銀、そして多色成型ランナーに、クリアーパーツも水色とピンクの二種があります。
また、パーツの色分けだけでは再現できない細かい部分などは、付属のシールでフォローしています。
とにかく、このキットの最大のキモは「A1ランナー」
多色インサート成型で一つのランナーで複雑な三色の色分けを再現しているパーツです。
もうこのランナーを見ているだけでも芸術品のような、頭で考えると混乱するような複雑な作りのパーツです。
ご覧のように、銀色部分がベースになりつつも、赤、青のランナーが追加され、パーツの上で一つに組み合わさっています。
この手のプラモデルは、いろプラ1/250ガンダム、1/144ドラグナーD-1のシステムインジェクション21など昔からありますが、今回のはその集大成と言えるのではないでしょうか?
とても素晴らしい技術である一方、ゲート跡の処理がとてつもなく大変です。
今回のブレーザーは本体の暗銀色に加え、赤の部分も青の部分もパールのような粒子が入ったラメ風になっており、ゲート跡が黒ずんで非常に目立ちます。
また、赤い部分、青い部分それぞれに湯口となるランナーゲートが設けられているので、一つ一つのパーツのゲート数が非常に多いです。
ぶっちゃけ、ブレーザーをキレイに仕上げるコツは、このゲート跡をいかに目立たなくするか?に集約されていると思います。
ブレーザーの生物的な曲線の組み合わせを再現しているため、基本的な構造は黒いフレームパーツに外装となる銀や模様のパーツをはめ込んでいくのですが、パーツ単体で見ても、そのパーツがどの部位を表しているのかが非常に分かりにくいです。
これは製品としての完成度をあげるための仕様なので、むしろ歓迎するべき事なんですが、とにかくその精度というか構造にうならされます。
何を組んでいるのかよく分からないパーツ同士を組み立て、気が付くと手足が完成している、という不思議な感覚に襲われます。
この超複雑な左太もものパーツ、非常に組むのが大変に見えますが、多色インサート成型を活かし、なんと左右2パーツで挟み込むと完成します。
ね?ワケ分かんないでしょ?変態でしょ?凄すぎるでしょ?
組みやすいのにパーツの形状が把握しにくいので、当然、説明書とはずっと睨め合いしながら組み立てる事になります。
で、説明書の組立手順なのですが、本来は頭部→胴体部→右足左足→右腕左腕という順序で組み立てるように指示されています。
しかし、自分はプラモデルでは最初に組み始めた部分がもっとも興奮とモチベーションが高く、腕や足など「ほぼ同じパーツを二回組む」というのが後から出てくると、どんどんモチベーションが落ちてきてしまいます。
なので、その面倒な手足の組立を先に行い、テンションの上がる頭部や胴を後にする事で最後まで飽きることなく組むようにしています。
しかし、このフィギュアライズのブレーザーに関しては説明書の順番通りに組み立てて行くことをおススメします!
多色インサート成型で、複雑な色分けの部分も簡単に1パーツで再現している一方、胴体部や写真の腰部分など、その模様を全て別パーツ化して組み立てが必要な部分も多々あります。
この模様再現のためのパーツが非常に細かい!
わずか数ミリのパーツも非常に多いです。
当然、曲線多用のデザインのため、パッと見ただけではその小さなパーツがどこに付くのか分かりにくく、場合によっては上下左右の向きも一見では分からなくなっています。
なので「神経を使う細かいパーツの組立」が必要な部分を先にし「気持ちよくサクサク組める手足」が後の方が作業負担が少ないです。
ここまで来て、ようやく下半身の完成。
関節が仕込まれているにも関わらず、素立ちでは腰から太ももに欠けての模様やラインがピタっと合わさるのが本当にスゴイです。
複雑な胴体の組立を経て、ようやく全身の完成です。
発売されてすぐに買ったのですが、仕事の合間にちょっとずつ組み立て、1週間かかりました・・・
全くキットには手を入れず、塗装もしておりませんが、この仕上がりです!
ブレーザーの半身に絡みついたかのような青と赤のライン。
既製品での再現は相当難しいだろうと思っていましたが、まさかプラモデルで、しかも成形色の色分けで再現されるとは本当に驚きです。
逆に塗装派の人はその複雑さに塗装を諦めるという逆転現象まで起きているようですね。
上半身アップ。
全体のプロポーションなどは、個人ごとの好みもあると思いますが、自分は概ね満足しています。
ただ、全部が手放しに褒められるか?と言えば、やはり肩部分は若干の不満が・・・
確かにブレーザーの肩はスーツでも盛り上がっていますが、フィギュアライズでは別パーツにして「アーマー」にしてしまっています。
本体との一体感が損なわれていますし、何より構造上「ポロリ」が多発します。
一方で、顔の造詣などは文句の付けようがないのではないでしょうか?
胸のカラータイマーはクリアーパーツで再現されていますが、クリアーピンクの成形色のパーツと差し替える事で赤点滅バージョンを再現する事も出来ます。
さて、可動ですが・・・
よく動きますよ。
バンダイの商品紹介ページや、他の人のレビューなどを見てもらえれば分かると思います。
すごく良く出来ています。
でも、個人的には腰と胸の曲がり具合があと一歩なんですよねぇ。
あの特徴的なムエタイのワイクーのような祈りのようなポーズ。
ぐっと深く体を沈めた姿勢を取るには、ちょっと可動が物足りないんですよ。
欲を言えば、差し替えの平手パーツも親指が立っているので、指を揃えた平手も欲しかったですね。
さて、そもそもでフィギュアライズのブレーザーを買った理由は、コレです!
大きさ的にDXアースガロンやDXソフビと絡めても違和感の無いサイズなので購入しました。
フィギュアーツもウルトラアクションも、若干の身長差はあれどほぼ同じような大きさなので、それぞれの価格や特徴で選ぶことが出来るのが良いですね。
高額、高品質、可動も良好で買ってすぐ遊べるフィギュアーツか?
自分で組み立てが必要で、プラモデルとしての強度を考慮するべきフィギュアライズか?
低価格でディティール、塗装はイマイチだけどガシガシ遊べる頑丈さが魅力のウルトラアクションか?
遊び方や求める目的で選べますね。
怪獣ソフビはニジカガチしか所有しておりませんが、この二つを並べるとクリアー板でレインボー光輪なんかも自作したくなりますね。
キットにはガラダマ雷鳴剣チルソナイトソードも付属します。
ガラダマ部分の稲妻マークはシールで再現されていますが、刀身に現れる稲妻模様は再現されていません。
ちなみに武器握り手は左右あるので、チルソナイトソードを左手に持たせる事も出来ます。
スパイラルバレードも欲しい所ですが、まあ、あれは発光状態とかこだわらなければ、余りランナーとかから自作しようと思えばすぐ作れますからね・・・
ザンギルも欲しくなるけど、あっちは14センチソフビしか出てないんだよなぁ。
物語としても佳境に入って来たにも関わらず、まだまだブレーザーが何者でどんな経緯で主人公と一体化したのか、謎だらけですね。
まあ、その神秘性と、蛮族の洗練されていない戦い方がブレーザーの魅力なのですが。
ちょうど発掘したので、類似性を言われているウルトラマン・ザ・ネクスト(アンファンス)と。
経年劣化でネクストが黄ばんでいますが、やはり似ていますね。
このネクストのソフビは劇中のプロポーションをかなり正確に再現しているんですが、今のブレーザーの劇中の姿と比べると、こうしたスーツ表現の進化というのも凄いんだなぁ、と思います。
さて、ちょっと作るのに疲れましたけど、落ち着いたら手足の黒ラインと、目立つゲート跡のリタッチくらいはやろうかな!
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