≪手を動かさねばっ!≫

日常で手を使うことや思ったこと。染織やお菓子作りがメインでしたが、病を得て休んでいます。最近は音楽ネタが多し。

『ライフ・オブ・パイ』 を観た。

2013-02-06 17:12:49 | 映画 (ネタバレ大嫌い)
3D吹き替えで観た。


主人公の育ったポンディシェリは元はフランスのインドにある植民地で、
次はイギリスの植民地になったところで、
多重に文化の重なった美しい風景が、音楽とともに誘う。

ライフ・オブ・パイ ←公式HP


スティーヴ・キャラハン 『大西洋漂流76日間』 を読んだことがあったので、
いろいろイメージすることができた。
この記事を書くのにHPを見たら、なんとそのキャラハン氏がこの映画の製作に協力した、と
あったので、びっくり!
そういえばシイラを捕っているシーンがあったが、あれなんてそのままだもんな。


ある意味ストーリィはシンプルで、そしてとても力強い。
夢か現か、幻想的な映像が圧倒的に迫ってくる。

なぜ二つ必要なのか?
それはもちろん生き抜くために、だ。
どちらが本当でどちらが嘘か、どちらは価値があってどちらは価値がないのか、
という考え方はもったいない。
二つあることが彼には絶対に必要だったのだ。

最後の方で謎解きがあるのだが、それはまだ端緒に過ぎず、
そこからほかの謎も紐解いていこう、と観た人に思わせるところもよい。
美しい映像を思い出しながら、あれは一体どういう意味に解釈できるのだろう?
と考えることができるのは、とてもよい時間だ。

映画らしい、映画でなければできない表現の、よい作品を見ることができた。
おススメです。


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『 バーバー吉野 』

2011-08-21 09:50:32 | 映画 (ネタバレ大嫌い)
DVDを借りて観た。  バーバー吉野 ←シネマトピックにリンク

荻上直子が監督・脚本、少年達がメインで、もたいまさこ がいい味出している2003年の映画だ。
妙な懐かしさの演出が上手くて、
街の佇まいやら人びとの格好やら何十年か前なのか?と思いきや現代のものが出てきたり、
映画ならではの映画らしい味付け。

女性監督なのに、少年の性の目覚めっていうんですか (エロと書くとかわいそう!?)
あれが実に上手く描けていると思う。
そこがイタリア映画みたいでいわゆる映画らしい。
少年達がメインの話でそこがスルーだと面白くないよ。

わたしは子供の頃からどうも集団生活になじめないところがあって、かつ山村に移住したので
余所者というシチュエーションに敏感なのかもしれないが、
つまりそういった部分もある話で、感情移入してしまう。
しかもどちらの側にも感情移入できる。

お母さん役がとっても大きな役割を果たしている話で、
わたしは今、こわいお母さんをたっぷり演じている最中なので、
ちょっと妥協した方がいいのかなぁ?などと心が揺らいだりする。

ストーリーの持っていき方がとてもよい。
進む方向がはっきりしていて、ちゃんと落ち着くところに落ち着く。
ベタな部分は思いっきりベタに映画らしく徹しているところもよい。


わたしは 『かもめ食堂』 より 『バーバー吉野』 のほうが好きだなぁ。

とても よい映画 です 。

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『 ウサビッチ 』

2011-01-23 11:02:40 | 映画 (ネタバレ大嫌い)


※映画ではないのだけれど、このカテゴリーにこの記事を入れる。

DVDを3本まとめて買った。

昨年の晩秋、ちょっとおいしいバイトがあったので、
そのバイト代が入ったらこれらのDVDを買う! と
子供たちに宣言していた。

でもバイト代が入ったのは12月末。
あわただしく、買っても観るまえに神戸の方に行っちゃうしなぁ、
ということで、年が明けてから買ったのだ。


やっぱ、ネットで観るより全然いいです。
テレビシリーズは夜遅く、見たことはなかった。

もちろん絵がいいのだが、
特にシーズン1、シチュエーションコメディに徹していて、
お約束もしっかり決まっていて、
飽きさせない。

なんといっても一番いいことは、短いこと!
1話90秒です。 そりゃ飽きるヒマないな。
13話入った20分ちょっとのDVDが2000円以上するってのは、
ちょっとお高いような気がするが、
いやぁ、その価値はありますなぁ。

わたしがDVDを観ようとするなら、たいてい夕食後片付けも済んでから。
そこから2時間拘束されることを思うと、(うちの夕食は遅い)
ああ、今日は早く寝たいんだよなぁ、とか観るのをよすこともままあるのだが、
ウサビッチなら3シーズン分全部観たって1時間ちょい。

観る頻度は高まります。
ほら、そう考えても意外と高くはない。
ちょっと一時停止して、細かいところをよぉく見ることもできるし。



シーズン4も決まっているらしい。
面白いことを期待してます。



↑写真
ウサビッチのDVDをアマゾンで買うとき、ついでにプルバックトイも買ってしまった。


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『 インセプション 』 を観た。

2010-08-29 21:44:58 | 映画 (ネタバレ大嫌い)

夏休み中ずっと子供達の気配を感じていると、もう居ても立ってもいられなくなる。
(我慢ならん、という意味、この場合。)
それで、3人で留守番をさせて、夫と二人で観にいった。

インセプション ←公式HP 大盤振る舞いなので、もし興味があるなら見ない方がいいかも。

レオナルド・ディカプリオと渡辺謙の出ている映画、といえば分かるだろうか?


要するに、夢の話なのだ。
どの映画を観たときか忘れたけれど、予告編で、
パリの街並みがぐんぐんせり上がっていくシーンを見て、
これは観んと! と心に決めたわけだ。

折りしも 『パプリカ』 の今監督が亡くなったニュースを知ったばかりだった。 (うう、早すぎる。 )
和製の夢の話はこのようになって、あちらでは 『インセプション』 みたいになるわけねー。
Dr.パルナソスの鏡』 もそういう話だったなぁ。
トータルリコール』なんてのや『マトリックス』やらはたまた『JM』という映画もあったなぁ。
あ、『マトリックス』や『JM』は、夢ではないか。似たようなもんだけど。

映画の中で不思議なことが起こるのを、
CGがどうしたとか特撮がどうしたとかそういうことを一切考えたりせず、
もう自然に受け入れてしまえるようになってきた。
それだけ技術が進んだともいえるけれど、
夢のようなことを描けるのが映画の真骨頂なのだ。

特に感心したのはキャスティング。
主役がディカプリオ、一緒に行動するのが男5人女一人、合計7人が画面にいる。
ディカプリオと渡辺謙と紅一点は見分けがつくとしても、
もし残りの男4人が混ざると、話がちっとも分からなくなるのだが、
それぞれがとても見分けやすいのだ。
ちゃんとキャラが立っていて、それぞれが魅力的でよい。

とくに、ディカプリオ扮する主役コブの相棒アーサー役の、ジョゼフ・ゴードン=レヴィットがいい!!
あのさっぱりしたおしょうゆ顔のやさおとこ風情は、日本人好みだろう。
やさおとこ風情なのに、鉄砲を撃ったり殴ったり、ミスマッチ感がまたたまらん。
おばさん (わたくしめでございます) はすっかり気に入りました。

紅一点の役名が、アリアドネ。 一瞬アラクネと勘違いした。
まあ、どっちも糸には関係あるけどね。
役回りを大きく示唆した名前で、話の先を予感させるようになっていた。

ストーリーは、まあまあだ。
特段素晴らしいと挙げる部分もなければ、これはあんまりだ、という部分もない。
まあ、こうでもしないと話は収束しないよねぇ。
とかいいつつ、ああいう形で話を終わらせたのは、本当にほっとした、よかった。


↑写真は しばらく前の月。 月にかかる雲がよかった。


夢の話、好きです。


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『 トイ・ストーリー3 』 を観た。

2010-07-21 08:57:15 | 映画 (ネタバレ大嫌い)
トイ・ストーリー3 』 は、映画館で 『 アリス・イン・ワンダーランド 』 を観に行ったときに、
予告編を見て、とっても期待していた。

ピクサーは大好きで、わたしは特に 『 モンスターズ・インク 』、
夫は 『 Mr.インクレディブル 』 がお気に入りなんだけれど、
ねずみで心底落胆して、ああもう落ち目かぁ、などと思っていたのだ。
ウォーリー 』 (むか~し、ショート・サーキットも観に行った)、『 カールじいさんの空飛ぶ家 』 で、
少し持ち直したかな、と少し期待が出てきたから、
『 トイ・ストーリー3 』 はとっても観たかったのだ。

『 トイ・ストーリー 』 の1も2もよくできていて、DVDを何度も観ているので、
予習はばっちり。
それぞれのキャラの持つ細かなエピソードが頭に入った上で、3を観るので、
すんなりと映画に入っていける。

ストーリーは、アンディのおもちゃたちが主人公の話なんだけど、
ついにおもちゃたちの恐れていた事態がきた!
アンディが大人になってしまう。

おもちゃの持ち主が大人になって捨てられてしまうおもちゃたちの悲しみは、
2で充分説明しているから、
3のこの設定は、ああ来たかぁ、と充分に納得できる。
そういう、1~3の全体の流れとしても、無理がない。

やはり 『 トイ・ストーリー 』 シリーズはピクサーの看板作品だよ。

もちろんアクションシーンも白眉!
手に汗握り、大爆笑させてくれた。
細かなところがよくできていても、全体のストーリーがしっかりしていないと残念な結果になるが、
3はばっちりだった。

大人も楽しめる、夏休みのすぐれた映画だ。
1、2とよく予習して、映画館へGO!


コメント (2)
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