日常で手を使うことや思ったこと。染織やお菓子作りがメインでしたが、病を得て休んでいます。最近は音楽ネタが多し。
『 トイ・ストーリー3 』 は、映画館で 『 アリス・イン・ワンダーランド 』 を観に行ったときに、
予告編を見て、とっても期待していた。
ピクサーは大好きで、わたしは特に 『 モンスターズ・インク 』、
夫は 『 Mr.インクレディブル 』 がお気に入りなんだけれど、
車とねずみで心底落胆して、ああもう落ち目かぁ、などと思っていたのだ。
『 ウォーリー 』 (むか~し、ショート・サーキットも観に行った)、『 カールじいさんの空飛ぶ家 』 で、
少し持ち直したかな、と少し期待が出てきたから、
『 トイ・ストーリー3 』 はとっても観たかったのだ。
『 トイ・ストーリー 』 の1も2もよくできていて、DVDを何度も観ているので、
予習はばっちり。
それぞれのキャラの持つ細かなエピソードが頭に入った上で、3を観るので、
すんなりと映画に入っていける。
ストーリーは、アンディのおもちゃたちが主人公の話なんだけど、
ついにおもちゃたちの恐れていた事態がきた!
アンディが大人になってしまう。
おもちゃの持ち主が大人になって捨てられてしまうおもちゃたちの悲しみは、
2で充分説明しているから、
3のこの設定は、ああ来たかぁ、と充分に納得できる。
そういう、1~3の全体の流れとしても、無理がない。
やはり 『 トイ・ストーリー 』 シリーズはピクサーの看板作品だよ。
もちろんアクションシーンも白眉!
手に汗握り、大爆笑させてくれた。
細かなところがよくできていても、全体のストーリーがしっかりしていないと残念な結果になるが、
3はばっちりだった。
大人も楽しめる、夏休みのすぐれた映画だ。
1、2とよく予習して、映画館へGO!
『 フローズン・リバー 』 ←公式サイトへ リンク
以前TBSラジオで町山智浩がこの映画について話しているのを聴いて、
もし機会があるのなら、ぜったい観たいものだ、と思っていたのだ。
でも住んでいるのが群馬の山奥。
そう期待も持てないよなぁ、と思っていたところが、
たまたま、高崎駅前のシネマテークたかさきで上映すると知って、
何とか都合をつけて、観に行ったぞ。
やっぱり映画はこうでなくっちゃ。 面白かった!
女が女を主役に作った、といってもいいだろう。
話が進むにつれて、状況は段々と悪くなってくる。
そしていよいよ、というとき、その解決方法が 鮮やかで 知恵があって 愛情豊かで 痛みも伴って、
とても感動した!
その解決方法を、温かく見守る人、受け入れる人。
それぞれの立場がしっかりと描けているところも良かった。
この映画は、おすすめです!!
プラネタリウム番組 KAGAYA 『銀河鉄道の夜』 ←HPへリンク
週末いろいろと予定も立て込んでいたので、子供の誕生日企画として
あまり遠出をする気にもならず、まあ比較的近場の、
高崎市少年科学館に行った。
プラネタリウムもあって、ちょうど時間も合っていたので、
何も知らずに観たプログラムが、この 『銀河鉄道の夜』 だった。
『銀河鉄道の夜』 といえば、
言わずもがなの宮沢賢治原作にますむらひろしがマンガ化したものを基に、
細野晴臣が音楽を担当した映画が大好きで、
2008年に、このブログでも記事をアップしたことがあるのだけれど、
さて、このプログラムは一体どんなものだろう? と、わくわく、少々疑いつつ観たのだ。
それが、このブログにアップするくらいだから、とても素晴らしい出来だったのだ。
ああでも、ネタバレ大嫌い、とわざわざ書いているので、
どのように素晴らしいか、書けないっ!
まあ一つ書いてもいいであろうことは、
プラネタリウムならではの、超ワイドスクリーン、ということだ。
ワイドというより、360°。
スクリーンは平面ではないので、
余計に夜空に吸い込まれていって、自分の方が動いているような気がする。
プラネタリウム番組なので、ちゃんと星座が示される、というのも大きな特徴だ。
星図にのっとって、天の川のほとりを旅したんだ、
ジョバンニとカンパネルラは。
『星めぐりの歌』 という歌を、宮沢賢治は作詞作曲した。
ますむらひろし・細野晴臣版と同じメロディーが流れてきたので、とってもびっくりしたら、
なんとそれは宮沢賢治の作った歌だ、と解説されたのだ。
家に帰ってから、ますむらひろし・細野晴臣版のサントラの紙を見てみたけれど、
そのようなことは書いてないように見えるなぁ。 うーむ。
ちなみにKAGAYAと音楽の加賀谷玲は兄弟なんだそうだ。
この前アップした↓SPANOVAも兄弟。
ちょっとシンクロ。 まあいいや。
KAGAYA版 『銀河鉄道の夜』 のDVDも売られているようだけれど、
HPでも予告の映像を見ることはできるけれど、
やっぱりプラネタリウムの会場で観ないと、魂を揺さぶられるような感動は味わえない。
HPの上映館の地図 (直リンクは貼れなかった) を見て、
行けるような場所でやっているのならば、ぜひ観にいって欲しい。
映画より、きっと安いし。
『 許されざる者 』 ← ウィキへリンク
パンフレット画像 へリンク
パンフの裏の、夕暮れに木と佇む人のシルエット、
この絵がとても印象的な映画だ。
うーん、さすが、クリント・イーストウッド。
と、唸らざるをえない作品。
分かりやすい、あまりにも分かりやすくて逆に納得できないハリウッド的な結末ではないし、
かといって、じゃあ全くカタストロフィの得られない内容か、というとそうではないし、
逆に、その矛盾が人間の本質を鋭く描いている。
いちいち絵が決まっているし、
あの最小にして最大の効果の彼の手による音楽は相変わらずで、
全くこんな爺さんがどうしてこんなに格好良くなってしまうのか、と心憎いばかりだし、
共演者がまたほんとにいいし、
ああまたすぐ見返したい、という内容ではないにもかかわらず、
とにかく完成度が高い。
一体誰が 「 許されざる者 」 なのか?
そこが必ずしもすんなり分からなくて、考えさせるところも、さすが。
イーストウッドが別格、ということに異論のある人はいないであろう。
今まで彼の作品は、『 ミスティックリバー 』、『 ミリオンダラー・ベイビー 』、『 バード 』 を観た。
どれもこれも、決して気持ちがすっきりするような映画ではなかった。
だけど、そこに人間の本質が現れていて、
そして映画というのはこういうもの、というのがはっきり示されているような作品だった。
またまた重そうだが硫黄島の2作品、ラブ路線のマディソン郡の橋、等々、
慌てずじっくりと観たい。
イエスマン ←公式HPへリンク
端的にいえば、ジム・キャリー主演のラブコメ。
ジム・キャリーといえば、昨年末ゼメキス監督の 『 クリスマスキャロル 』 を観たが、よかった。
でもこれは、ジム・キャリー節は全然なかったからな。
ジム・キャリー節に耐えられないか、耐えられるか、それとも大好きか!?
そこらへんが彼主演の映画の好みの分かれるところだろう。
で、この映画はどうかというと、まあそこそこのジム・キャリー節で、
それほどしつこくはなかった。 ああよかった。
ヒロインのゾーイ・デシャネルがとってもよい!
ちょっとメグ・ライアンのような微笑。 あの口角。
ゴ~ジャス~ な印象を与えないのがよい。
微妙なゆるさ加減がなんともいえない。
彼女がヒロインでなかったら、こんなに軽妙な味わいは出なかったであろう。
ラブコメなんだから、結果は分かっているんだけど、
小ネタのちょっとだけ意外な加減がちょうどいい。
ちっとも期待しないで見たら、なんだか気に入ってしまったよ。
最近、ラブコメ映画に開眼!?