押井守監督 『スカイ・クロラ 』 を観てきた。
予備知識を入れずに。
宮崎駿が戦闘機を描くと 『紅の豚 』 になって、
押井守が戦闘機を描くと 『スカイ・クロラ 』 になるのか、などと思った次第。
わたしは戦闘機には殆ど興味がないので、あと戦闘機といって頭から出てくるのは、
神林長平 『戦闘妖精・雪風 』 くらいのものだが。
(神林長平作品で一番好きなのは、『今宵、銀河を杯にして 』、次に好きなのは 『魂の駆動体 』。 脱線した。)
押井守の 『イノセンス 』 も映画館で見たが、冒頭の圧倒的な美しさは健在だ。
ストーリよりも、わたしが一番惹かれるのはそこだったりして。
さて、ネタバレは好きではないのだが、公式HPに載っている程度の情報は許してもらうとして。
(それでもいやな方は、読まないで頂戴。)
永遠の命というテーマは、はっきりいって山のようにある。
わたしが思いつくだけでも、
ロバート・A・ハインライン 『メトセラの子ら 』、『愛に時間を 』 (実はハインラインが苦手だ。)
ジェイムズ・ブリッシュ 『宇宙零年 』
ポール・アンダースン 百万年の船 』
グレゴリー・ベンフォード 『夜の大海の中で 』、
ちょっとひねったものでは
アーシュラ・K・ル=グイン 『なつかしく謎めいて 』 に入っている、「不死の人の島 」。
(それにしても、この本の題名は酷すぎる。 Changing Planes が原題なのに。)
こんな、古いSFばかりを探さなくても、小説、映画、いくらでも出てくるでしょう。
では、子供と大人とは何か?
端的にいえば、生殖できるのが大人で、それ以前が子供なんじゃないかしら?
だから、彼女/彼氏とやりまくっている高校生が、わたしは子供だ、というと、
わたしはとても違和感を覚える。
でも40も過ぎたわたしから見ると、大学生なんて本当にまだ子供に見える。
しかし、少しは大人になったかしら、と思える頃から子供を作り始めるのではかなりきついし、
間に合わないかもしれない。
ということを考えると、その若いお年頃は、仮免大人、ぐらいかしら。
井上ひさし 『吉里吉里人 』 のように、出来るようになれば大人、というのはある意味明確か!?
子供なら、やっちゃダメでしょう。 (この考え方は狭い?)
だから、子供といわず、若者といえば、わたしはちっとも違和感を覚えなかったのに、
敢えて子供という言葉を使う、この映画の意図って、何なんでしょうね。
ああ、子供にこだわったアニメ映画だったら、『新世紀エヴァンゲリオン 』 があったっけなぁ。
これがまた暗かった。
閉塞感と、子供のままでいることは、同じことなのかしら。
その閉塞感には、宮台真司 『終わりなき日常を生きろ 』 が、わたしにはぴったり来るけど。
生きていくのに、個々人に物語が必要だが、なかなか自分にぴったりの物語を見つけるのは難しい。
そして、こんな風に閉塞感たっぷりのものが今の若者にぴったりなのだとしたら、
なんて大変な世に生きているんだろう!?
(でも、全部世間のせいにして、自分を棚に上げるのは、ダメだよ。)
などとつらつら考えながら立ち寄った本屋で貰った 光文社 『本が好き! 』 に載っていた、
ひこ・田中 「こどもの物語はどこへ行くのか」 が、
『機動戦士ガンダム 』 を 『二年間の休暇 』 と 『蠅の王 』 に比較していて、
シンクロニシティ!(ポリス) と喜んでしまったのである。
永遠の命という考え方で、最近目に付くのが、パーツを取り替えることで永らえる、という方法。
士郎正宗 『攻殻機動隊 』 や、木城ゆきと 『銃夢 』 ←ガンムと読む など、
日本の漫画のお家芸のようだ。
『銃夢 』 は話として面白いと思うけれど、生物学好きのわたしから見ると、全くのお話に過ぎない、
とも思っている。 ←当たり前だ!
そこらへんを勘違いして、脳さえあれば、などと思い込んでしまう人が出てくることを杞憂しています。
(そういえば、古くは 『キャプテン・フューチャー 』 のサイモン博士もそうか。)
それにしてもまぁ、ひっきりなしにタバコを吸い、酒を飲み続けていたことよ!!
酒とタバコを美しく描くことには、抵抗があるなぁ。
で、面白かったのか、って?
すごく興奮した、とか、見終わってすっきりした、とか、ってことはないですなぁ。
なんかもやもやした、かもね。 印象には残ったが、DVDを買うかは分からない。
わたしには、オチもそれほど意外性があったとはいえないし、ビミョ~ の一言に尽きるかも。
この夏も、奥能登に行きました。 岩牡蠣 がチョー!旨かった!!!
予備知識を入れずに。
宮崎駿が戦闘機を描くと 『紅の豚 』 になって、
押井守が戦闘機を描くと 『スカイ・クロラ 』 になるのか、などと思った次第。
わたしは戦闘機には殆ど興味がないので、あと戦闘機といって頭から出てくるのは、
神林長平 『戦闘妖精・雪風 』 くらいのものだが。
(神林長平作品で一番好きなのは、『今宵、銀河を杯にして 』、次に好きなのは 『魂の駆動体 』。 脱線した。)
押井守の 『イノセンス 』 も映画館で見たが、冒頭の圧倒的な美しさは健在だ。
ストーリよりも、わたしが一番惹かれるのはそこだったりして。
さて、ネタバレは好きではないのだが、公式HPに載っている程度の情報は許してもらうとして。
(それでもいやな方は、読まないで頂戴。)
永遠の命というテーマは、はっきりいって山のようにある。
わたしが思いつくだけでも、
ロバート・A・ハインライン 『メトセラの子ら 』、『愛に時間を 』 (実はハインラインが苦手だ。)
ジェイムズ・ブリッシュ 『宇宙零年 』
ポール・アンダースン 百万年の船 』
グレゴリー・ベンフォード 『夜の大海の中で 』、
ちょっとひねったものでは
アーシュラ・K・ル=グイン 『なつかしく謎めいて 』 に入っている、「不死の人の島 」。
(それにしても、この本の題名は酷すぎる。 Changing Planes が原題なのに。)
こんな、古いSFばかりを探さなくても、小説、映画、いくらでも出てくるでしょう。
では、子供と大人とは何か?
端的にいえば、生殖できるのが大人で、それ以前が子供なんじゃないかしら?
だから、彼女/彼氏とやりまくっている高校生が、わたしは子供だ、というと、
わたしはとても違和感を覚える。
でも40も過ぎたわたしから見ると、大学生なんて本当にまだ子供に見える。
しかし、少しは大人になったかしら、と思える頃から子供を作り始めるのではかなりきついし、
間に合わないかもしれない。
ということを考えると、その若いお年頃は、仮免大人、ぐらいかしら。
井上ひさし 『吉里吉里人 』 のように、出来るようになれば大人、というのはある意味明確か!?
子供なら、やっちゃダメでしょう。 (この考え方は狭い?)
だから、子供といわず、若者といえば、わたしはちっとも違和感を覚えなかったのに、
敢えて子供という言葉を使う、この映画の意図って、何なんでしょうね。
ああ、子供にこだわったアニメ映画だったら、『新世紀エヴァンゲリオン 』 があったっけなぁ。
これがまた暗かった。
閉塞感と、子供のままでいることは、同じことなのかしら。
その閉塞感には、宮台真司 『終わりなき日常を生きろ 』 が、わたしにはぴったり来るけど。
生きていくのに、個々人に物語が必要だが、なかなか自分にぴったりの物語を見つけるのは難しい。
そして、こんな風に閉塞感たっぷりのものが今の若者にぴったりなのだとしたら、
なんて大変な世に生きているんだろう!?
(でも、全部世間のせいにして、自分を棚に上げるのは、ダメだよ。)
などとつらつら考えながら立ち寄った本屋で貰った 光文社 『本が好き! 』 に載っていた、
ひこ・田中 「こどもの物語はどこへ行くのか」 が、
『機動戦士ガンダム 』 を 『二年間の休暇 』 と 『蠅の王 』 に比較していて、
シンクロニシティ!(ポリス) と喜んでしまったのである。
永遠の命という考え方で、最近目に付くのが、パーツを取り替えることで永らえる、という方法。
士郎正宗 『攻殻機動隊 』 や、木城ゆきと 『銃夢 』 ←ガンムと読む など、
日本の漫画のお家芸のようだ。
『銃夢 』 は話として面白いと思うけれど、生物学好きのわたしから見ると、全くのお話に過ぎない、
とも思っている。 ←当たり前だ!
そこらへんを勘違いして、脳さえあれば、などと思い込んでしまう人が出てくることを杞憂しています。
(そういえば、古くは 『キャプテン・フューチャー 』 のサイモン博士もそうか。)
それにしてもまぁ、ひっきりなしにタバコを吸い、酒を飲み続けていたことよ!!
酒とタバコを美しく描くことには、抵抗があるなぁ。
で、面白かったのか、って?
すごく興奮した、とか、見終わってすっきりした、とか、ってことはないですなぁ。
なんかもやもやした、かもね。 印象には残ったが、DVDを買うかは分からない。
わたしには、オチもそれほど意外性があったとはいえないし、ビミョ~ の一言に尽きるかも。
この夏も、奥能登に行きました。 岩牡蠣 がチョー!旨かった!!!