≪手を動かさねばっ!≫

日常で手を使うことや思ったこと。染織やお菓子作りがメインでしたが、病を得て休んでいます。最近は音楽ネタが多し。

『 Dr.パルナソスの鏡 』 テリー・ギリアム を観た。

2010-02-13 16:15:51 | 映画 (ネタバレ大嫌い)

Dr.パルナソスの鏡 ←公式HPへリンク

未来世紀ブラジル』、『フィッシャーキング』、『12モンキーズ』 のテリー・ギリアムだ。
大変に好みの分かれるところだろう。

もちろん、わたしは大好きです。
ティム・バートン とか、ジャン=ピエール・ジュネ とか、ああいうのがね。


内容はもちろん、いつものギリアム節満載だ。

『フッシャーキング』 や 『未来世紀ブラジル』 との共通点は、ほいほい挙がる。
作家性というべきなのか、マンネリというべきなのか、これも好みで別れるだろうけれど、
ファンにとってはむしろ心地良かったりするのだ。

あの分からんちん具合、幻想的な絵がたまらない。
いつもながら、ヒロインの美しい描き方がとても良かった。
(同じ女性として、とても嬉しい。)

万人にお薦めすることは出来ないけれど、
分からんちんだけど美しいものが好きな方には、おすすめします。

↑ 昨日の雪の降っている様子。
   結局積もらなかった。 ああよかった。


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『つみきのいえ』、『頭山』、『年をとった鰐』、等を観た。

2009-08-23 11:28:51 | 映画 (ネタバレ大嫌い)
これは昨日のはなし↑なのだが、
ほら、ああいう所 (歴史博物館や美術館) って他館の企画のチラシが色々と置いてあるでしょ、
そこで見つけたのが、
薮塚本町文化ホール「カルトピア」で行われる、映画会のチラシ。
(カルトな映画、という意味ではない。)
今日一日だけ、短編5編をまとめて見せる、という企画の、
「2009年アカデミー賞短編アニメ賞受賞作品ほか 世界の映画祭で賞賛された短編アニメ作品集」
というタイトルで、
つみきのいえ』、『頭山』、『年をとった鰐』、『木を植えた男』 がチラシに載っている。

『つみきのいえ』 は、アカデミー賞をとったというニュースをテレビで見て以来、
とても気になっていた作品だし、
『頭山』 もアカデミー賞でノミネートされた作品だし、
『年をとった鰐』 は、レオポルド・ショヴォー作の本が原作で、
福音館文庫で出ている全5冊は全部うちにあって、子供たちも愛読しているし、(こわいのよ~!)
この機会を逃す手はない!
と息巻いて、なんだかお疲れだけれど、観に行ったのだ。

映画館ではなかったので、画面が小さめだったのはちょっとがっかりだったけれど、
でも家でDVDを観るよりは、全然よかったろう。


『木を植えた男』 は、タイトルくらいしか知らなかったのだが、
(どうせ感動もんでしょ!などと思っていた)、
とても面白かった。
実話が下書きなのだ。 淡々としていてよかった。

『つみきのいえ』 のさわりをテレビで見たときに一番最初に思い出したのは、
レディオヘッドの 『ピラミッドソング』 (←YouTubeリンク) だった。
深い記憶をたどるという行為と、潜る行為は似ているのか?
家族を思い出すとき食卓がイメージされるのか?(おっと、ネタバレ!?)
(追記:冷戦時代の終末のイメージは砂漠だったが、
 温暖化が怖い現在の終末のイメージは水没なのか?)

『頭山』 は落語のネタで、国本武春がうなっております。
あのシュールなオチを、一体どうやって絵にするのか!?
すごい疑問だったが、その画力表現力にはただただ感心するばかり。

どれもこれも、なんだか執念すら感じるような、手作り感たっぷりの作品だ。
例えていうなら、よくテレビでお目にかかるようなアニメが工業製品、
これらの映画が作家の一点もの、というところか。

チラシには載っていなかったのだが、まだ時間が足りないのか、
なぜかディズニーの 『ファンタジア』 の「時の踊り」 も上映した。
(リンクしようと探したが、「時の踊り」 の絵が全然見つからない。 さすがディズニー…。)


さっき薮塚本町文化ホールをリンクしたけれど、クリックした人は分かると思うが、
ぜっんぜん更新されていない。
もちろんこの映画会のこともアップされていない。
この内容なら、観に来たいという人はもっといるだろうに、
なんだかずいぶん寂しい客の入りだった。
映画のサイズがスクリーンからはみ出したりして、そこらへんがいまひとつだった。
田舎のホールの課題を見た、とでもいうか。


これらの作品、どれもこれも素晴らしいです。
どこかで観る機会があったら、ぜったい逃さないでね。(短いし。)


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『 カンフーパンダ 』

2009-03-11 09:23:12 | 映画 (ネタバレ大嫌い)

カンフーパンダ ←オフィシャルHP

子供のために借りたDVDだった。
期待していなかったが、思いのほか印象に残ったのでアップ。

「絵」 がいいのだ。
デフォルメ加減、画面の構成、色、そしてアクション。

まるで、ゲームキューブソフト 『 ゼルダの伝説 風のタクト 』 のような (特に雲が!)、
ゴリラズ ( YouTubeリンク HPのCINEMAで見つかるが、探すのがちと面倒で ) のような、
トゥーンディズニーチャンネルで流しているプッカのような、
ポップで少々キッチュなコミックなスタイルで、目を惹く。
ときには、「ロード・オブ・ザ・リング」 のような壮大さを演出したり、
なんだか色々と思い出されるのだ。

ストーリーは単純で、取り立てていうほどのものではない。
しかし、それが吉と出ていると思う。
先ほど述べた、「絵」 をひき立てているから。

疲れていて、小難しい話はイヤ、
ばかばかしいけど楽しく、あまり長くない話が欲しいとき、に
ぴったりです。


↑ 昨晩の月。 山の端にかかって、明るかった!
釣り糸を垂れる子供の座っている三日月ではないけれど、満月もなかなかムーディー。


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『 普通じゃない 』

2008-12-22 10:06:00 | 映画 (ネタバレ大嫌い)


『 普通じゃない 』 ←ウィキ

宅配レンタルDVDを頼んでいるのだが、
いつどんな理由でリストに挙げたのかすっかり忘れた頃に、やってくる。
そういうものの中にオツなものがあることもあるのだが、今回がそれ。

ユアン・マクレガーとキャメロン・ディアスのラブコメなのだ。
ラブ路線は痒くなるので、とても苦手だ!
なんでラブコメなんてリストに挙げちゃったんだろう!?と訝しく思いつつも見た。

これがなんというか、先の読めない軽い面白さがあって、よかったのだ。
そういう味でいえば、『 赤ちゃん泥棒 』 のような。
(今調べたら、どっちにもホリー・ハンターが出ているのね!)

ユアンもキャメロンもまだ若くてかわいい。
ビッグネームで売ろうというラブコメだろう、と思わず、ご覧あれ。(期待せずにね。)


↑ 特段映画と印象が合っているわけでもない写真。 しかもだいぶん前。
   10月11日夕暮れに撮影。


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『 崖の上のポニョ 』 を観た。

2008-08-24 11:39:10 | 映画 (ネタバレ大嫌い)

子供たちの宿題がだいたい済んだので、
一家揃って 『崖の上のポニョ 』 を観てきた。
もちろん、なるべく予備知識は入れないように努力していた。
TVCMがかかると、大慌てでチャンネルを回したりして。
「これでやっと、CMが見れるね 」、子供談。

↑写真とは関係ありません。 斑入りカリガネソウが咲き出した。
見た目は優雅なんだが、葉や茎が臭いっ!!


で、ポニョだ。
悔しいが、さすが宮崎駿、と唸らざるを得なかった。
(正直に、面白かった、とお言い!)

宮崎アニメで、わたしが一番嫌いなのが、良妻賢母がぷんぷん臭うところ。

男と女の間には、深い溝がある、というのが40を過ぎてよく分かってきて、
だから女の作家の描く男はうそ臭いし、逆に男の作家の書く女はうそ臭く、
それゆえにわたしはフィクションになかなか取り掛かれない。
で、仕方がないのだ、と割り切っていればいいものを、
特に世代のせいもあるのだろう、宮崎アニメの良妻賢母がわたしはとても嫌なのだ。
あと、やたらとお行儀のいい子供たちとか。

だから、なるべくそこらへんを避けた話の方が、わたしは入りやすいんだよなぁ。
というのは、直接関係ないな。


なにより、宮崎アニメで最も秀でているのが、あの動き!だと思う。
ジャッキー・チェンが有無を言わさず面白いのと同じで、
ストーリーに関係あろうとなかろうと、生き生きとした動きに目が吸い寄せられてしまうのだ。
型にはまった動き方ではない、ちょっとしたしぐさがとても目を惹く。
彼のアクションのオリジナリティと、汲めど尽きない (ように見える) バラエティの豊かさが、
後から来る者たちを寄せ付けない。

長靴をはいた猫 』 を見ていて、なんだ、『ゲド戦記 』 と一緒じゃないか!
とびっくりしたシーンがあったが、やっぱり映画にはああいうアクションが不可欠なのだ。
(ゲドに関しては…、グインのファンなので、映画は許せませんねぇ。)
また話がそれた。


ストーリーに関しては、シンプルで、これでこれはよいとおもう。
(特段悪くなかった、という程度!?)
大団円すぎ、という気もするが、そこをつつきいじり始めるとストーリーがまとまらなくなりそうなので、
やはり、あれでよいのだろう。

DVDが出たら、きっと買うでしょう!!




いきなり秋になってしまった。肌寒い雨に打たれる、ローズ・ドゥ・レッシュ。
小ぶりだが、これぞオールドローズというよい香り!



シュネー・ツヴェルグ。
ローズ・ドゥ・レッシュと同じくらいの花の大きさ。
ちょっと梅の花のような、喉の奥にくるような独特な香りが混じる。



シュネー・ツヴェルグの実。
ルゴサ (ハマナス) の系統なのがよく分かる実でしょう。
ふた周りは小さいけれど。


コメント (2)
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