高野秀行 『謎のアジア納豆』 ← アマゾンへリンク
アジアの納豆については 吉田よし子著『マメな豆の話』 を読んでいたのでその豊富なことは知っていた。
なかなか興味深いテーマであったので、今回出た高野氏のこの本を図書館で借りて読んでみた。
まえから思っていたことではあるが、研究者の書いた本とライターの書いた本に分けると、
わたしはどうも研究者の書いた本の方が愛が満ちていて好きなんである。
さて、この本はどうだろうか?
著者の高野氏は早稲田大学探検部出身で、あちこち危ないところに出かけてはそれを書く、という人らしい。
そう、研究者の本ではない。
しかし、納豆に対する愛は負けない。
というか、納豆の研究者があまりいないのかもしれない、と、この本を読んで思った。
いるとすればメーカーにであって、そこからあまり情報が出てこないようなんである。
この本はライターらしい飽きさせない話の持って行き方で、
ともすれば散漫ともいえるが、そのとっ散らかった感じがむしろ
アジアにおける納豆っぽいともいえるし、題材とマッチしていてまあいいか、というところ。
大豆から作られる発酵食品といえば、納豆のほかに、味噌や醤油があって身近だが、
それらと納豆との比較、もしくは、それらに対する納豆の位置、という
著者独自の結論がたいそう面白かった。
載っている色々なレシピを試してみたい、と思ったよ。
納豆を自作するのは、ちょっとためらうけど。
食文化というのはほんとうに面白い。
アジアの納豆については 吉田よし子著『マメな豆の話』 を読んでいたのでその豊富なことは知っていた。
なかなか興味深いテーマであったので、今回出た高野氏のこの本を図書館で借りて読んでみた。
まえから思っていたことではあるが、研究者の書いた本とライターの書いた本に分けると、
わたしはどうも研究者の書いた本の方が愛が満ちていて好きなんである。
さて、この本はどうだろうか?
著者の高野氏は早稲田大学探検部出身で、あちこち危ないところに出かけてはそれを書く、という人らしい。
そう、研究者の本ではない。
しかし、納豆に対する愛は負けない。
というか、納豆の研究者があまりいないのかもしれない、と、この本を読んで思った。
いるとすればメーカーにであって、そこからあまり情報が出てこないようなんである。
この本はライターらしい飽きさせない話の持って行き方で、
ともすれば散漫ともいえるが、そのとっ散らかった感じがむしろ
アジアにおける納豆っぽいともいえるし、題材とマッチしていてまあいいか、というところ。
大豆から作られる発酵食品といえば、納豆のほかに、味噌や醤油があって身近だが、
それらと納豆との比較、もしくは、それらに対する納豆の位置、という
著者独自の結論がたいそう面白かった。
載っている色々なレシピを試してみたい、と思ったよ。
納豆を自作するのは、ちょっとためらうけど。
食文化というのはほんとうに面白い。