SHOUT! リキリキリッキー絶叫部屋!

リッキー・りさ・ニシザーのお部屋。
うた歌いで、ライダーで、庭師エッグです。

『この世は冗談だ』

出来ごころ

2007年08月09日 00時04分42秒 | リキ日記
小津の古い映画をみた。
「出来ごころ」という下町人情モノ。喜劇です。
「男はつらいよ」のモトネタらしい。

トーキーに移り変わる頃の映画で本作は無声。
佐々木亜希子さんという弁士と、
FEBOというグループのライブ演奏で
上映が行われました「活弁シネマ」だ。

☆☆☆おもしろかった☆☆☆

雰囲気を味わいに…
なんて思って行ったのだがとんでもない!

めちゃめちゃ笑うがな!
ほっこりやがな!
元気モリモリやがな!

ええです。
ええですわ。

昔の映画はシンプルで力強くて、
それでいてしなやかに心の襞にふれてゆく。

にょろろ~ん。(にょろろんかよ…)
ああ気持ちええ。

娯楽ものの基本みたいなストーリー。
(ネタバレが…なんて次元ではない)

ドジで氣のいい主人公が女に惚れて親切にするが、
気がついたらキューピット役に…みたいなやつ。

事件やトラブルも起こるんだが、
昔のものは乗り越え方がとっても大きい。
乱暴にも見えるが、何と言うかみんな、
基本的に人間が骨太だ。

たくましく、のりこえる。
悲惨なんですけどね、とらえようによっちゃ。
だけどもそれでも我慢する泣き笑い。
あの感じがいいんだな。

ほんの最近まで、人々はあんなふうに大きかったんだろうな。
セコい事ばっかり言うてたら笑われる。

今はストーリーも妙な方向へいくモノが多いかもねー。
無駄に描写が細かかったりね。
ある意味人生に余計な事ばかり描かれている。
(あ、余計な事などないですよ、はい)

私もセコイわ、セコセコだわ~。
と、反省しました。

また見たいな。
シリーズあるらしい♪

あ、活弁もおすすめだよ!
えがったじょ。