![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/70/d5ba1a796da4a1214d1e5249ed6fdf0f.jpg)
今回は、この継ぎ手で12m材を吊ってみました
今回の「中引き」に当たる頭つなぎの桁材は、4mの材料を「しりばさみ」で継いだ12m長さとなりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/0c/06cd1ac2ecfa90e718a55d2261fb841e.jpg)
これが「しりばさみ」の形状です
金輪継ぎ手と同じ原理ですが、金輪が外に「ち」を配置するのに対し、
しりばさみは内側に「ち」が配置されます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/13/4816820930706529602163757abb7b3c.jpg)
組み合わせて「クサビ」を打つのは金輪と同じです。
外から見ると、噛み合わせが直線となって見た目がスッキリするのが特徴
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/99/4cc3ae94eba210444df0ffad675b895d.jpg)
現場で3丁を継ぎます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/7d/ee438795939186f42a3922529dc459b8.jpg)
12mもの長い材料となりました
これをレッカーで一気に吊ろうというものです
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/19/0c9c3f9bc144b6e8f8de137388a7bda9.jpg)
吊り上げられた材料
おお~ちゃんと1本になってるな~
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建物へ向かいます
プレカットで主流の「鎌継ぎ」では無理な事です。
伝統構法を用いると、こういった芸当もできてしまうのですが、お客さんの目に触れる事はまずないでしょう。
家の構造の一部になってしまうと、どこにあるのかも分からなくなってしまう。
それでも、大工のこだわりは、ささやかな所にあるのです。
少しでも家が丈夫になれば、それで良いのです。