N邸の上棟式を15日に控え、幣束を作りました。
今は「上棟セット」なる商品が出ているので、便利な時代です。
上棟セットの梱包です
「5分でできる」と詠ってはいますが、
5分で終わった事はありません・・
セットの中身です
まず、幣束の棒に、お客さんの名前と日付、会社名を書きます。
筆で書かなければならないので、覚悟が必要・・・
次に幣束のビラビラの「紙」を折って束ね、幣束の棒の割れ目に差しこんでいきます
差しこんだ状態
屏風(?)を開きます
屏風を幣束の棒の先端の後ろ側に釘打ちします
屏風の取り付いた場所に紙を巻き、「麻」で縛り付けます
「七品」を取り付けるための紙を試しに巻きます
紙を一回巻いて折り目を付けておいて・・・
「七品」を棒に付けて、先程の紙でグルグル巻きにします
紙を巻き終えると「寿」の文字が正面にきます
紅白の締め紐で縛りつけます
蝶結びをして締めます
最後にお札を付けます(両面テープになっている)
完成!
「上棟式」はその家の誕生日でもあります。
その名の通り、「棟上げ」・・・その建物の一番高い所に取り付く構造材が組みあがった状態で上棟式を行います。
昔は、村内の人達が総出で建て方をして、その建て終ったのを祝って、家主が手伝いに来た人達をもてなす・・そういった儀式の名残です。
最近は、クレーンで材料を吊り上げて、数日もしないうちに組みあがってしまうので、棟が上がった状態よりも更に現場の状況は進みが早い。
現段階、現場では屋根が貼り終わり、2階も下地合板の貼り終わった状態です。
通常は屋根の野地を貼り終えてから直後に上棟式をするのでしょうが、お客さんの休みがとれる15日になりました。
かえって、床が出来ていて安全なのかもしれません。
それでも「上棟式」をする事も珍しくなったと言われています。
ハウスメーカーでは省略する事も多いとか・・・
「上棟式」は、その家の「誕生日」・・・家族や親戚で、家の誕生を祝って欲しいところでもあります。