7月29日の未明、長岡市を中心とした集中豪雨により、市内の各地で冠水、土砂崩れの被害がありました。
乙吉町は、後ろに控える山に降った雨が、麓の谷に一気に集中して流れ込み、被害が拡大・・
乙吉町の真ん中を流れる乙吉川は、河川自体が狭く、浅いため、氾濫して道路が冠水し舗装が剥げて、すっかり流されてしまい、砂利だけになっています。
また、コンクリート塀も、原型はそのままでも、水圧で押し流された場所もあり、当時の洪水の規模が大きかったことを物語っています。
床上浸水の被害を被った住宅の泥の撤去にボランティアが参加している風景もあり、住民だけではさばききれない被害の復旧をサポートしてくれる体制も整っているのに感心しました。
新潟県中越地区では、中之島町の7・13水害以来、多発する豪雨水害ですが、7月下旬が危ない時期になっている気がします。
乙吉町で、床上浸水の被害に遭った住宅の復旧工事を行う事となりましたが、2年置きに冠水している現実もあり、その都度、床を剥がして泥や砂を撤去するわけにもいかず、水害に遭う事を想定した工事の計画を行わなければなりません。(ウチの会社もそうですが・・・人の事、言えない・・)
水に浸っても増えたり剥げたりしないような建材・・というのも、見つからず、最終的には、モルタルかコンクリートの床にするかと言う感じです。(断熱性能を考えると、スタイロフォーム等の固形型断熱材を設置)ある程度、床下に余裕があれば、ポンプでくみ上げて、掃除をすることも可能でしょう・・
今後、水害が予想される地域では、半高床(床高を60㎝~1m位)の設計にする事も計画段階時点で入れておかなければなりません。