(株)藤川建設のブログ

地元の山の木を使った家づくり

この手摺・・かっこいい~

2014年05月19日 | 今町M邸
今町M邸の手摺兼冬囲いです
目隠しにもなります。


今町M邸もほぼ完成に近くなりました。

引っ越しが終了し、玄関先の手摺工事を行いました。

手摺と言っても、冬囲いも兼用させて、ポーチ柱に十手金物を打ち付け、囲い板を落すだけのシンプルなモノにしてみました。

ポーチ柱が1間置きに設置されているので、冬囲い板を落すには丁度いい間隔です。




閉じた状態


開いた状態


この囲いを可能にする十手金物


こうしたフレキシブルな構造とする事で、使い方次第では冬の雪囲いにもなるし、目隠しにもなり、手摺としても使えるのです。

お客さんのアイデア次第で、色んなデザインにも用途にもなる・・



ポーチ階段側から眺めたところ・・


ちなみに、階段は踏み面を広く取って、車いすでも一段一段登れるようにしています。



この椅子・・いいっすね~

2014年05月15日 | 螺旋階段のある店
店舗改装の現場に合う家具を探しに店主さんと市内の家具屋さん(矢沢木工所)にお邪魔しました。

どちらかというと、テーブルの大きさや雰囲気、価格を割り出したかったのですが、家具屋さんの店内を物色していると、椅子が一番重要なのだと気づきました。

来店するお客さんが一番接する「椅子」・・

この椅子が座り心地が良くなければくつろげない。

家具屋さんの店長さんは、

「椅子は工事費の予算があって、一番最後に余った予算で決めるから、ロクなモノが購入できていない・・」

と、他の店舗での例を話してくれました。

ネットだと、価格表示や写真だけの情報で購入してしまいますが、実際の使い心地は座ってみなければわからない・・・・


矢沢木工の店内


テーブルや椅子が所狭しと並んでいます


無垢の一枚板を使ったテーブル


飛騨高山の職人の作った椅子、テーブルセット


勉強机もある


8万円の椅子は座り心地抜群です。
さすが、8万円!


座り心地の良い椅子は、高い値段です。安いものはそれなりの座り心地でしかない・・

回転数を増やして、どんどんお客が入って出て行く店の場合は、安い椅子でも良いのでしょうが、ゆっくりと寛いでもらいたい店の場合は、それに合ったコンセプトで臨まないとでしょう。

テーブルセットは、矢沢木工さんで調達が可能だという事が確認できたのですが、次なる問題は、カウンター用の背の高い椅子です。

「顔を合わせながら、カウンターでやりとりをしたい・・」

という店主さんの要望を満たす椅子が見当たらない・・

業務用の椅子ならばあるのですが、なかなか良い椅子がない・・


そういった要望に応えるには、特注で作るしかないと、アドバイスを頂きました。

地元で、広葉樹を主体としたオリジナルな家具を作っている人が居るので、そこに注文することがしばしばある・・

とのこと・・

そして、その人が、以前から付き合いのある「茂岱(もたい)さん」だった・・・・

山の木を使おうというグループを10年前に立ち上げて以来、個々に活動をしてご無沙汰をしていたのですが、再び繋がろうとしている。

不思議な縁です。



茂岱さんの工房にて・・・




東京に活動を広げている茂岱さんの工房では、特注の家具の作成中でした。独自のペースで作っているので、大量生産もコストダウンも難しいのですが、お客さんから「こういった家具が欲しい」と言われれば、それに沿った家具を製作してくれます。



作りかけのテーブル


茂岱さんとコーヒーを飲みながら、店舗のコンセプトと椅子の概略を伝えました。

他の雑談の方が多いのが、我々、作り手の悪い癖・・

若い方が「家具」の道に入ってくるのは、だいたい二通りあって・・

技術・・木の加工や組み合わせ・・「職人」に憧れて入って来る人。

デザインから入ってくる人

の二つに分かれ、どちらかと言うと、デザイン系の人が当たりやすいとの事・・ネットで写真を掲載すれば、注文が来る世の中なのは、どの業界でも同じでしょうか・・

ただし、家具・・特に椅子に関しては、(いや、他の家具もそうだとおもうのだが・・)「使い勝手」「使い心地」が重要なのではないか・・それが第3の道だと思います。

どんなに職人芸で凝った造りでも、デザインが良くても、使い心地が悪くては、価値が半減してしまう。


それは、住宅でもそうなのでしょう・・


お互いの共通点のようなものを再確認しながら、椅子の注文をする・・

まずは、プロトタイプ・・「こういうの、どうでしょう?」みたいな所から始めて、改良を加えていくのも面白い。

商品開発は、幾つもモデルを作って、吟味をしますが、それらは全て廃棄されてしまう・・

最期に決定するまで、膨大なモノを作らなければならないのですが、そういった見えない部分にお金がかかります。

「使い心地の良さ」「使い勝手の良さ」を追及するならば尚更でしょう・・


カウンターには、合計6個の椅子が必要ですが、同じデザインではなく、進化の過程が見れるような・・最後に商品で売れるような椅子に仕上げられれば・・そして、それを体感して、気に入ってもらえば、茂岱さんに作ってもらう・・というような広がりがあってもいいのではないでしょうか?


店に来た人が、椅子に座って・・

「この椅子、いいっすね~」

と言わしめたい・・・


椅子から始まる、店舗改装があったっていいじゃないか?



で、

6月に品評会があるので、それに合わせて、試作してみるとのことです。




椅子のイメージ伝達はこれだけです・・・

どんな作品ができるのか、楽しみです。





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地場産の野菜を使った料理店

2014年05月13日 | 螺旋階段のある店
床面にテープを貼って厨房機器のレイアウトをしています


春から新築工事やリフォームも始まりましたが、並行して、市街地の店舗改装を行います。

通常、店舗改装と言うと、バタバタと工事をして、早々に開店に間に合わせるのが一般的ですが、今回は「こだわった」店舗改装・・厨房からレイアウトまでこだわりにこだわって、工事期間を長く取って、この一帯の「顔」になるような店舗づくりをめざします。


店主さんが、地場の野菜にこだわり、実際に自分で畑でつくった野菜を出そうという事です。
カウンター越しに、一対一のやりとりをしながら、お客さんに料理を楽しんでもらいたい・・


そういうコンセプトで、カウンターの幅や奥行も割り出しています。

「どうせやるなら、階段も螺旋にしたら?」

という提案に、少し考えていましたが、採用となり、さらに、鉄骨だと面白くないので、木で作ろうかという事になり、中心に原木を立てて、その周りに段板を配置する計画です。

昨日、工場にめぼしい丸太が無かったので、市内の材木屋さんを回っていたら、丁度いい丸太がありました。

まるで、

「自分を使ってくれ!」

みたいな・・丸太との出会い・・

何か、見えない糸で繋がれているような感じです。


長岡に、新しい風が吹く?




外観はこんな店



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見附市今町 M邸完成

2014年05月13日 | 今町M邸
見附市のM邸が完成しました。

昨年の9月に建て方をしてから、ようやくの完成です。

なにしろ、延床60坪でこだわりの住宅です・・

手間もかかってしまった・・・





居間と台所
間仕切りに位置する差し鴨居(さしがもい)が力強く、落ち着いた空間になっています



和室
差し鴨居の入った民家の様相です


犬小屋
この家の特徴でもある宅内の犬小屋
キッチンパネルの壁とスノコは掃除する時に便利


レコード棚
旦那さんのこだわりのオーディオルームに設置した特製のレコード棚です