【市販のシャンプーは髪の毛用】最近は、市販のシャンプーで頭皮駄目にしているご相談者が少なくなっていると思っていたら、まだまだ少ないような感じです。
先週ご相談のメールを下さった方は、まさにその典型でした。
市販のシャンプーのほとんどは、頭皮用のシャンプーではなく髪の毛用です。言い換えれば、血の通った皮膚を洗うためのシャンプーではなく、血の通っていない毛髪を洗うためのシャンプーだってことです。
ですから、毛髪用のシャンプーで頭皮を洗っていると必ず異常が出てきて、フケ症になったり赤くなったり、痒くなったりします。先週ご相談のメールを下さった方は、まさにその状態でした。
【皮膚科では湿疹を押さえる薬のみ】そんな状態になると、たいていの方は皮膚科に行きます。本来病院に行くのは不快な症状を治す為にいくのですが、湿疹を抑える薬を使うだけで、その症状が何故出ているのかを追及しないので、一向になおるようにはなりません。
そりゃそうです。頭皮を洗ってはいけないシャンプーで頭皮を洗って、湿疹やらフケやら痒みが出ているのですから、本元を変えない限り治ることはありません。
案の定、この方も湿疹や痒みが出た時に薬を使うと痒みが治まるが、一向に良くなる気配がないので、ご相談下さったのでした。当然、そんな頭皮になっていますから毛の育ちも悪くなっていて、それも不安になってかららしいです。
今の病院での治療は症状に対する治療なので、根治するのは難しい病気がたくさんあります。西洋医学は生活習慣病的なものにはとても弱いのです。症状に対する治療なので、症状を薬でコントロールするのが中心の治療になってしまうのが当たり前です。
【慢性病への対症療法は他に負担になる】今回ご相談下さった方がお使いになっていた薬は、少し強い目のステロイド系の塗り薬でした。当然、症状を抑えるならすごい効果を発揮してくれます。
ところが、症状を抑えることばかりをしていると、段々とその薬では効かないようになってきて、さらに強いステロイド系の薬が必要になってきて、最終的に使えるものが無くなります。それだけで済まないのが怖い所。
以前、薬に頼る治療でフケ症・炎症・痒みを押さえることを長年続けていた方で、相当状態が悪い方のご相談を受けたことがあります。こんな状態になっていると何を使っても改善せず、少し改善させるのに大量に製品を使わない駄目な状態になっていて、治せない状態になっているのです。
また、30年程度ステロリド系の薬を使っていた女性の方もご相談にいらっしゃいましたが、50歳代の方で髪の毛は温水洋一さんレベルに無くなっているのです。
今回はステロイド系の薬の事例ですが、フィンステリドやミノキシジルでも同じです。効くけど他の部位や事にも効くので、それの方が恐ろしいことがあると言うことを知って下さい。
やはり、薬は急性期に症状を押させる必要がある時に短期間だけで使用し、あとはその人の力を生かす治療が必要なんじゃないかな?と思う次第です。
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