今日の結びの一番で、遂に千代の富士の持53連勝を抜き54連勝、歴代単独2位になりました。
今日の解説はその千代の富士の九重親方。記録を抜かれたにもかかわらずさっぱりとした顔でしたね。
そういえば22年前、千代の富士が大鵬の45連勝を抜いた日の解説は大鵬親方でした。その時はなんとなく悲しそうな悔しそうな顔をしていたのを覚えています。
さて、その白鵬が次の目標に掲げたのが「60」の数字。
しかし私的には公式の連勝記録ではないものの「太刀山の56連勝」を抜けるかが興味どころ。
その太刀山(たちやま)は22代横綱、強烈な突っ張りを武器とし「太刀山は四十五日(ひと突き半=1月半)で今日も勝ち」と川柳にも詠まれたほどの超豪横綱。
明治45年(1912年)1月場所9日目から大正5年(1916年)5月場所7日目までの56連勝です。
公式記録になっていないのは、
明治45年1月場所千秋楽、対常陸山戦での「引き分け」
大正2年、同4年、同5年1月場所の「全休」
大正3年5月場所で「休場」1つと「預かり」があるためです。
「引き分け」は勝負がつかないまま取組を中止することで、「預かり」は物言いがつき勝負判定を決することが出来ない場合に「勝負を預かる」制度。
両制度は大正14年に廃止され、取り直しをすることになりました。
また大正3年に1日だけ休場がありますが、これは相手力士が休場した場合、こちらの力士も「休場扱い」になる当時の制度のためです。現在では「不戦勝」になるケースですね。
以上の事柄があり連勝記録に太刀山の名前は出てきません。「負けなし」の連勝記録といったところでしょうか。
こんな強豪力士の記録に挑む白鵬。この場面を目撃できる私たちは幸せですね(笑)。
![イメージ 1](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/61/2cdaad9348e1d1cacbed5025b199ff61.jpg)
写真は22代横綱の太刀山峰右衛門。この名前は郷里富山の名峰「立山」と角聖「常陸山」に迫れという願いで、板垣退助が命名したものです。
大鵬さんの顔を見るとそういうのもあったのかもしれませんねぇ。
でも当時は千代の富士ファンでしたので、そういう疑いもなく純粋に喜んでいました。当然大乃国は嫌いになりました(笑)。
今日も勝ちました。連勝記録と共にそろそろ「ストップ・ザ・白鵬」にも期待したいものです。
九重親方があっさりしているのは、当時記録を作るために工作でもあったんじゃないの?推測ですが・・・
当時は 実に様々な処置がとられていたんですね。