1日、第28代木村庄之助の後藤悟さんが逝去された。
後藤さんは小学校3年生の時に、近代名行司として知られる、第20代木村庄之助に弟子入り。
その20代庄之助は人望、見識が優れ、土俵態度、裁きがともに秀でており、「松翁(しょうおう)」を名乗ることが許された、名行司。
のちに養子入りして、同じく名行司として知られる22代庄之助の教えを受け、昭和59年には伊之助、平成3年に庄之助を襲名されました。
土俵態度も凛としていて、相撲史にも精通。定年後も嘱託として協会に残り、後進の指導に当たっておられました
相撲雑誌で対談などにも度々お顔を出され、その見識の深さには畏敬の念を禁じえないものでした。
後藤さんは、山形県は鶴岡の出身なので、お隣さんとしての親近感もありました。
そういえば、後藤さんが伊之助の時の27代庄之助も盛岡の出身でしたので、立行司が二人とも東北人でしたね。
私が物心ついたころには、25代式守伊之助として結び前の2番を長らく裁いていたので、非常に思い出深い行司さん。ご冥福をお祈りいたします。
画像は昭和21年11月場所、1場所限りで中止になった「相撲籤(くじ)」の抽選器を廻す、若き日の28代庄之助。当時は木村松尾(松男)。
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