実は、今年から理科の先生になりまして・・・。
全く初めてのことなので、この一ヶ月の間とてもくたびれ果てました。時間的にも、頭脳的にも、精神的にも、慣れないことに挑戦するというのは、やっぱりしんどいことなんですねぇ。今年来られた新任の若い人たちも、さぞかしくたびれていることでしょう。
それで、3月末から理科室の掃除やら準備室の片付け、おまけに植えられていないキャベツや菜の花を急いで植えたり、種の準備やら、ビオトープの掃除、学習予定の確認と準備物の点検、ワークシートの作成、それに、準備室にポットやらパソコン、プリンター、コーヒーに紅茶・・・なんて結構自腹もあったりして、忙しくしていました。ほんと朝から晩までずっと一人で理科室にこもっていました。
4月になると、3年生や4年生などが自然観察をするんです。ホトケノザ、オドリコソウ、ナズナ、カタバミなどなど、街の中でも比較的目にすることが多い野草です。それで、子供たちに、「白いたんぽぽ」見たことあるか?とたずねると、なんと答えたと思いますか?
「先生、たんぽぽって、何色やった??」
って、たんぽぽが黄色いことも関心が無いようで、セイヨウタンポポや日本たんぽぽの話をすると、ぽかんとしているんですねぇ。これまでそんな話もされてきていないのか!と残念に、そしてかわいそうになりました。それで、そのついでに、シロバナタンポポの話をしたんです。全員、見たことが無いと言うんです。
実はぼくも白いたんぽぽを見たのは大人になってから。たんぽぽって黄色いものしかないと思い込んでいたんです。でもそれを見たときは感激して写真を撮りまくったりしていました。
それで、ネットで「シロバナタンポポ」を検索すると、その種を持っておられる方がいて、譲って欲しいと連絡したんです。なんとその方から今日封書が届き、中にたくさんのたんぽぽの種が入っていました。でも、残念なことに、お名前を仮名にしておられて本名を教えていただけませんでした。是非ともお礼もしたいし。
見ず知らずの私の願いを叶えてくださる方がいるこの日本って、なかなかいい国だなぁと思いませんか?わたしも誰かに恩返しができると嬉しいです。
埼玉の狛犬さん、ありがとうございました。